月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

おいしいランチとコーヒーで

2021-06-23 | 美味しいもの
今日は、先月知り合い、早速仕事を依頼してくださった方と、来週の取材の打ち合わせだった。
相手は、主にホームページ制作をしているNさん(女性)。
知り合いのライターさんの紹介でビジネスサークルのような集まりに一度Zoomで参加させてもらって、それから1対1でまたZoomで話して、今日リアルでご対面となった。

嬉しかったのは、「どうせならランチにしましょう」とランチに誘ってくださったこと。
誰かとランチするなんて、もしかしたら今年初かも。
それもすごくおいしいお店を紹介してくれた。

トラットリア チェーロ

場所は新大阪と西中島の間くらい。
「12時過ぎると並ぶので」と11時半に店の前で待ち合わせだったが、5分前に着いてみるともう5組くらいが並んでいた。
すぐにNさんも来て、中に通された。

明るくて清潔感があり、程よいカジュアル感と高級感がある内装。
カウンターに並べてあるパンが美味しそうで目が釘付けになる。

ランチメニューは、前菜・パスタ(リゾットやグラタンも選べる)・パン・デザート盛り合わせ・飲み物。







これでなんとなんと!1100円(税込)!!

それも美味しいのだから、こりゃー、並ぶわな、と納得。
仕事で新大阪付近に行った時は、一人でも行ってみようと思った。

その後はコーヒー豆を扱っている会社へ連れていってくれて、その隅っこのほうでコーヒーをいただいてゆっくり話した。
ここはコーヒーの生豆(焙煎前)と焙煎器を販売していて、カフェや喫茶店にも卸している。
私もコーヒーにはこだわりがあり、いつも焙煎仕立ての豆を当日発送で専門店から送ってもらって冷凍しておき(1カ月~1カ月半くらいで飲み切る)、毎回飲む時に豆を挽いて淹れる。もう10年以上同じところで豆を買っているし、十分おいしくて満足していた。

でも、Nさんに「自分で焙煎するともっと美味しいんですよ」と聞き、この会社の人にも勧められ、焙煎器に惹かれ始めた。(マニアックなことが好きだから・・・)
実際、淹れてもらったコーヒーはとても美味しかったし。

ただ、まだコーヒー豆のストックが1カ月分くらいあるので、これがなくなってから買おうと思い、今日は断った。
焙煎器といってもそんな高いものじゃない。数千円。昔からあるゴマとかほうじ茶を煎るやつの大型みたいなものだ。
来月、買いに行こう。

Nさんはこの会社と深く繋がりがあるようで、たくさんコーヒーを飲ませてもらったのに、会社の方が「スタッフ用に淹れたから、お代はいいですよ」とのこと。1時間半もいて、無料って・・・。ありがたいけど、恐縮した。

初めて会ったのに、合計2時間半もお話して、それがとても楽しかった。
「とにかく面白い仕事がしたい」「若い人にいろんなことを伝えたい」と話す。
バイタリティがあって、ポジティブで、誠実で、人に対してマメな人だなと感じた。
彼女からはとにかくずっと「良い気」「良いオーラ」が出ていて、一緒にいるだけでどんどん元気になっていった。
こういう人っているんだなぁ。
恰好をつけたり、虚勢をはったり、「こう見られたい、認められたい」みたいな、いわゆる承認欲求がない人なので、こちらも気負わないし、リラックスして過ごせた。あくまでも自然体。

来週の取材がもっと楽しみになった。
仕事はもちろんだけど、個人的にも長くお付き合いできればいいなぁと、そう思える人。
向こうにもそう思ってもらうためにも、いい仕事をしなければ。最初が肝心!
自分の実力なんて知れているけど、とにかく誠実に取材し、全力で良いものを書く。まずはそこからだ。

なんにしろ、早く元の生活に戻りたい。
こうして人と会うと、やっぱり楽しいし、脳も心も感受性も生き返った気がするのだ。

週末は美味しいワインで

2021-06-21 | 
この週末はちょっと飲みすぎたので、今日からしばらく控え目にしようと思う。
(そんな月曜日を人生で何度迎えたことだろう・・・)

先月、お酒専用の冷蔵庫を買い換えた。
前はMAXで一升瓶6本と四合瓶4本が入る小型の業務用だったが、最近はワインも飲むようになったし、すぐに飲まずに保存しておきたい特別な日本酒も増えたので、パワーアップさせた。

今回は業務用ではなく、リビングに置いてもカッコいい個人宅向けの冷蔵庫だ。
こんな感じで、リビングの階段下のぐい吞み専用棚の横に設置した。


これがかなりの優れもので、上下で設定温度を変えられる。
中の棚も自由に位置を変えられるので、たとえば日本酒が多い時はこんな感じ。(灯りもつく!)


ワインが多い時は、こんな感じにも使える。


今は上を15℃設定にして、赤ワインと火入れしている日本酒を置き、下は5℃で生酒やキリっと冷やして飲みたいタイプの日本酒を入れている。

昨日は誕生日に夫からもらったイタリア(トスカーナ)の赤ワイン、サッシカイア(テヌータ・サン・グイド)のグイダルベルト 2018をようやく開栓。
イタリアワインだからちょっとイタリアンぽい料理がいいよねと、KALDIで生ハムやスモークサーモン、鯖パテの素などを買ってきて、ローストビーフを焼いた。ピザ生地もKARDIで買って具材は自分でのせて焼いた。


ワイン、美味しかったなぁ・・・
骨格がしっかりしていて、上品な果実味があって。渋すぎず華やかすぎず、バランスの良いワインだった。
タンニンも酸味も、とてもエレガント!
5000円クラスのいいワインと、いつも飲む1500円くらいのワインとの違いって、このエレガントさというか、品の良さというか、そういうところなのかなと思う。
日本酒と違ってワインの表現は難しいのだが、いつも飲んでいるワインはもう少し乱暴(未熟)というか、果実味にしろ酸味にしろ甘みにしろ、何かが突出しすぎているように思う。
あと違うのは香りの良さと、余韻の長さかな。
日本酒もそうだが、やはり「バランス」というのは大事だ。

美味しいワインはいいけれど、安いデイリーワインに戻れなくなりそうなのが怖いなぁ・・・

読書三昧

2021-06-17 | 
久しぶりに夫が東京出張だったので、ふみこにLINEしたら、仕事の帰りに寄ってくれた。
ラタトゥイユ、ホタテのカルパッチョ、オイルサーディン入りポテサラ、アボカドチーズ焼きを作っておいて、食べながら飲んでしゃべった。
そこからまた5時間・・・

この1年数ヶ月、ほとんど人と会って飲みながらしゃべるということがないから、とにかく楽しくて。
やっぱりこういう時間は必要だなとつくづく思う。
貴重な時間だった。

人と会う時間は減ったけど、仕事以外の文章を書いたり、本を読んだりする時間は増えた。
最近は青山美智子さんの本にハマっている。
「木曜日にはココアを」
「ただいま神様当番」
「鎌倉うずまき案内所」
「お探し物は図書室まで」
ここまで読んだ。あとは「猫のお告げは樹の下で」だけだ。これもすでに買ってある。
とにかくいい。とにかく癒される。もう抱きしめて眠りたい。今の自分がもし小説を書けるなら、こんな物語を書きたいと切実に思う。読んだ人がみんな幸せになって、また明日がんばろうと思えるから。

去年は宮尾登美子にハマり、ずーっと彼女の作品を読み続けていた。(青山さんとは対照的だ)
私はこれを「文学者読み」と呼んでいるのだが、1冊読んですごいと思うと、とにかくその作者の作品で手に入るものはすべて買って読んでいく。
宮尾登美子はまだ全部読み切れていない。面白いのとそうでないのとの差が激しくて・・・

原田マハ、宮下奈緒、髙田郁などは、この数年の間で文学者読みをしている作家だが、原田マハはもう追いつかない。
天才なのかな、次々に出すから、読むほうが間に合わない。なのにいろんなタイプの小説が書けて、どれを読んでもレベルが高いという・・・。吉田修一と同じタイプかも。新作も気になっている。
そういう意味では、佐藤多佳子はたまーにしか出さないから、読み逃すということがなくていい。

20年近く前から読み続けていた伊坂幸太郎、吉田修一、瀬尾まいこ、荻原浩は、追い付かないというよりも、途中でちょっと合わなくなってきて追いかけるのをやめた。新作が出るスピードも早いし、内容がピンとこなくなったというのもある。
この間は久しぶりに瀬尾まいこさんの本を読んで、めちゃくちゃよかったけど。たまにそういうのがあるから、もういいかなと思っても、やっぱり新作が出ると期待してつい買ってしまうんだろうな。

昨日Amazonから届いたのは、林真理子「小説8050」と朝井リョウ「正欲」。
林真理子なんて、何年ぶりだろう。「不機嫌な果実」以来かも。もう20年以上前かな・・・?
なんだか評判がいいので、読みたくなって買ってみた。朝井リョウは「何者」しか読んだことがないのだが、これも傑作との声があり、どんなものか読んでみようかと。

こんなふうに本をたくさん読める時間があるのはいいことだ。ただ酔っ払っているよりは価値があるように思う。
そして、本を読んでいると、なにか書きたくなる。
きっとこれはいいことだ。

ローン完済!ついに本当の「我が家」になった。

2021-06-11 | 生活
2010年3月に今の家を建てた。
あれから11年と2ヶ月。
なんと先月末で、家のローンを完済した!!

一応、35年ローンを組んでいたのだが、毎年どんどん繰り上げ返済して11年で終了させた。
変動金利型にしていて、ちょうど金利が安い時期だったこともよかったと思う。固定金利型にしなくて正解。
これで本当の意味での「我が家」になった。

「うち!わたしのうち!」と車窓から嫁ぎ先の家を見て叫ぶ「忍ぶ川(著:三浦哲郎)」の「しの」のように、今は大きな声で叫びたい気分だ。
「わたしの、うち!」

夫と二人で頑張った。本当にうれしい。

毎月のローン返済がなくなったので、今は駐車スペースと植え込みのリフォームを考えている。
おしゃれだと思って、駐車スペースは芝生にして車輪のところに枕木を敷いてもらったのだが、あまりに狭い駐車場なので(ハスラーがギリギリ入るだけしかない)、芝生はほぼ意味なし。むしろ、雑草が生えまくって大変なだけなのだ。

こだわりの丸窓から見えるちょっとした植え込みも、目隠し代わりのラティスがすっかり朽ち果ててしまい、シロアリ点検の方が言うのには、そのラティスがアリの住処となっているとのこと。なので、これも取り除きたい。

結局、家はおしゃれより実用性が大事だと気づく。
駐車スペースはコンクリートにして、植え込みもシンプルに姫沙羅の木とドウダンツツジだけにしてしまおう。
(お花の花壇は別にあるので)

そういえば、私の実家も今リフォームを検討中。
姉が自分の家のキッチンを全面リフォームしてすごく使いやすくなったので、「お母さんにもしてあげるわ」と実家のキッチンリフォームを申し出たらしい。なんと太っ腹!
築48年の団地なので、リフォームといってもいろいろ限界があるらしく、難航中だが。

今朝、一人でウォーキングを兼ねて実家に行ってきた。(徒歩25分)
この春、母は長く勤めた園芸店も辞めてしまったし、今は人と会えないし、退屈しているのではないかと思って様子を見に行ったのだ。

だけど、そんな心配は必要なかった。
相変わらず元気だったし、先月から行きつけの美容院の人に、「手芸作品をちょこっと店に置きませんか」と言ってもらったとのことで、ポーチやバッグを作りまくっていた。
先月は「カード入れ」を置いてもらったところ、売れたのはたったの4個。まあ、美容院だしね。
でも、別のところではバッグやタペストリーなどの大物も売れるようで「このバッグ、ばんばん売れるのよ」と言う。
それも、周りの人からいただく古い着物を使って作るので、材料費はタダなのだ。
母の手芸部屋に入ると、布があふれていた。実家にいた時は私の部屋だったのに、今はすっかり工房だ。
とにかく元気でよかった。私の方が元気をもらったように思う。

帰りにおいしいお豆腐屋さんに寄って、またてくてく歩いて帰った。7890歩。
今晩はおいしい「ゆず豆腐」を食べよう。

そうだ、昨日書いていた取材も1本決まった。
大阪にある沖縄料理のお店のホームページらしい。楽しみだ。

ネガティブぐるぐる

2021-06-10 | 想い
初夏や梅雨というよりも、夏という言葉がふさわしい。
そんな暑い日が続いている。今週は雨も降っていない。

最近は、気分のムラというか、上がり下がりが激しい。ここのところあまりなかったのだが、いわゆる情緒不安定ってやつだ。

良いニュースは1つ。
先月末に知り合いのライターさんに紹介してもらった方々と早速Zoomでお話することができ、仕事につながりそうだということ。とりあえず1回仕事をして気に入ってもらえれば、今後も長くお付き合いできそうだ。

3人と個人的にZoomやメッセンジャーでお話させてもらったのだが、実際仕事につながりそうなのはその人(Nさん)だけ。
でも、私がやりたかったことにかなり近い。
Nさんはいろいろな企業のホームページを制作している会社の代表で、受注したホームページのコピーライティングを「取材して」やってほしいとのこと。
社長の想いとか、経営の考え方とか、そういった部分を書いてほしいという。

実際には「自分で書きます」という社長さんも多いが、そこは一番大事なところなので、きちんとライターが書くべきだという考え。「ライターではない私がヒアリングして書くのも違うと思うので」とNさん。
受注して終わりではなく、「良いものを作りたい」という気持ちが見えて、そういう仕事への姿勢が素敵だなと思ったので、「ぜひやらせてください」と快諾した。
実際、今交渉中の案件があるとのことで、早ければ1ヶ月以内に取材があるようだ。
単発案件ではあるが、終わりのある仕事ではないので、時々であっても長いお付き合いができればうれしい。

最初に聞いていたお酒関係の方(地酒屋さん)との仕事は発展しそうもない。お互い「何かあれば・・・」という感じでつながっただけで終わった。まあ、先はわからないけど、直近ではなさそうだ。

ただ、Nさんがお酒好きで、酒蔵関係のWEBサイトを作りたいという話もチラッとされたので、何か一緒に面白いことができればいいなとは思っている。

悪いニュースは特にない。体調もいい。
それなのに落ち込んでいる。
今書いている酒蔵の原稿がうまくいっていないからだろうな。
原稿が書けない理由はいつもひとつだけ。「取材がうまくいかなかった」から。これに尽きる。
この1年、仕事でもプライベートでも「人と話す」機会が格段に減ったせいか、なんだかどんどん取材が下手になっていっている気がするのだ。こんなんだったっけ?私の取材って・・・。

今回、先方に事情があって「タブー」の話が多く、「え、それ聞けない、書けないんじゃ、話がまとまらないんですけど・・・」みたいな状況だったことは確か。
むしろそこを中心に取材を進めようと思っていたので、最初に「あの件は触れないで」と社長に言われ、すぐに別の切り口で取材ができなかったのだ。
でも、これが自分の力の無さ。
さっと頭を切り替えて、別の切り口で取材を深められたらよかったのに、それができない。
内心、どうしようかなと考えながらの取材になってしまった。最悪だ。本当に、一番あかんやつ。
結局、2時間半くらいで終わってしまった。

そして、いざ書き始めてみると、あそこをもっと深掘りしておけばよかった・・・と思うことが多々あり。
一番やってはいけない「文字を埋める」という作業になってしまう予感がして、なかなか書き進める気持ちにならない。

私の悪い癖だけど、一度こういうことがあると、この件だけの反省に終わらず、過去のことも引っ張ってきて、「そういえば、前のあの時も似たようなことがあった・・・」「あの時の私もダメだった・・・」「私って取材ヘタなんや・・・」「やっぱり私は力のないライターなんだ・・・」と、ネガティブぐるぐるが始まる。

久しぶりのネガティブぐるぐる。
こうなると手が付けられない。
根本的に自分に自信がないから、普段はそれをごまかすために(他人に対してというより自分に対して。今のようにネガティブになってしんどくなるから)虚勢を張って、プラスのことを並べるようにしているけれど、ちょっと綻びができると一気に虚勢が破れる。本来の「自信なし、劣等感の塊、自己否定感強し」の自分が顔を出す。

やっぱりもっと取材行きたいな。自分を鍛え直したい。
三流は、どこまでいっても三流なのか。