観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

シギ・チドリが多くなると猛禽類の出現が増えます。

2021-09-05 20:23:03 | 秋の藤前干潟

【来館時のお願い】

名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。

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藤前干潟

今日の満潮時間 4時31分 潮位225cm

今日の干潮時間11時04分 潮位 48cm

 

今日の朝方は厚い雲に覆われていましたが、徐々に天気が回復し久しぶりの晴天の夏の日に戻りました。

今日は毎月行っている調査の日だったので、3日続けて明け方から干潟に向かいました。

早朝、堤防も歩く人のいない岸沿いにトウネンの群れと一緒に、金曜日から観察できているヒバリシギが1羽確認できました。(↑写真右ヒバリシギ、左はトウネン)

金・土は薄暗い曇った中で、さらに遠くだったのでシルエットしか確認は出来ていませんでしたが、ほぼトウネンと同じような大きさなのでヒバリシギとしていましたが、今日はっきりと確認できてよかったです。

いつも通り、引き初めにアオアシシギやコアオアシシギ、トウネンなどのシギが飛来して来ますが、昨日、一昨日よりも飛来数が少なめです。

それでも昨日2羽だけ確認していた、チュウシャクシギは昨日と同じく左岸に飛来して来ました。チュウシャクシギは秋のシギ・チドリの渡りの時は飛来数が少ない種類です。

今日は久しぶりの晴天の為か、多くのカメラマンが集まってきます。

今年は、堤防下の高水敷部分で堤防補強工事が行われている為、スコープで観察するのにはあまり影響はありませんが、写真を撮りたい方にとっては撮影ポイントが少なくなって1ヵ所に人が集まりがちです。

宝神下水処理場西側の堤防工事ほぼ完了しましたが、その下流側の神社~稲永スポーツセンターの西側堤内はまだ工事が続いています。この部分については、工事盛土と野鳥に配慮した遮音シートが張ってある為、干潟が見えづらい状況です。この部分の工事は令和4年3月頃まで続くようです。

カメラマンの話を聞いてみると、アカアシシギが目当てのようですが、今日は左岸への飛来は確認できませんでした。

干潟に飛来して居たダイゼンを始めシギ・チドリが左岸から飛び立っていきます。

残っている、ソリハシシギやトウネンも一か所に集まり、固まっています。

直後にハヤブサの来襲がありました。シギ・チドリには被害はありませんでしたが、目の前のシギ・チドリが飛び立って干潟は空っぽになってしまいました。

わずかに残っているコアオアシシギも一か所に集まって怯えています。

実は、早朝から宝神下水処理場にチョウゲンボウが1羽飛来して居て、時々干潟上空に現れていました。

そして、さらにハヤブサの来襲があり、殆どのシギ・チドリは導流堤の干潟に移動していきました。

やはりシギ・チドリの数が増えてくると、しばらく見なかった猛禽類が藤前干潟に出現します。


天気が良く、せっかく多くの野鳥カメラマンが集まりましたが、猛禽類の影響か、庄内川左岸の今日のカウント結果は芳しくありませんでした。

他の調査箇所でアカアシシギ5羽がカウントされ、サルハマシギ以外のシギ・チドリは昨日と同じような飛来数が確認できています。


今日の名古屋鳥類調査会・尾張野鳥の会合同藤前干潟周辺鳥類調査でカウントされた主な野鳥
カワウ1560、ダイサギ78、コサギ17、アオアサギ44、カラシラサギ1、マガモ29、カルガモ998、コガモ24、オナガガモ1、シマアジ4、スズガモ20、ミサゴ6、ハヤブサ1、チョウゲンボウ1、シロチドリ8、メダイチドリ1、ダイゼン32、ケリ13、トウネン206、ヒバリシギ1、ハマシギ8、コオバシギ1,オバシギ9、アカアシシギ5、コアオアシシギ14、アオアシシギ22、キアシシギ5、イソシギ10、ソリハシシギ20、オオソリハシシギ9、チュウシャクシギ2、オオハシシギ1、ウミネコ71 他  合計 44種 3,427羽

 

明日、月曜日は野鳥観察館の休館日です。

月曜日の満潮時間 5時10分 潮位241cm

月曜日の干潮時間11時42分 潮位 37cm

火曜日の満潮時間 5時49分 潮位254cm

火曜日の干潮時間12時17分 潮位 31cm

コメント
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