観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

干潟にも若い命がいっぱい

2021-07-31 18:36:31 | 夏の藤前干潟

【来館時のお願い】

名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。

詳細はこちらをご覧ください。

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藤前干潟

今日の干潮時間 4時33分 潮位108cm

今日の満潮時間10時34分 潮位194cm

 

明日から8月。まだまだ暑い日が続きますが、藤前干潟では早くもシギ・チドリの秋の渡りが始まっています。

満ち始めた干潟ではキアシシギの姿が観察できました。

春の渡りが終わった6・7月にも越夏している若いキアシシギは確認できていましたが、今日のキアシシギは繁殖を終えた夏羽の残る成鳥個体でした。

繁殖の終えたコチドリも干潟に戻ってきました。

成鳥の姿や、今年生まれの幼鳥の姿も多く観察できました。

幼鳥はアイリングや黒帯は無く、顔や胸は褐色で成鳥に比べぼやっとした感じです。

干潟で休むコアジサシは31羽を観察できました。

コアジサシの群れの中には今年生まれ幼鳥の姿も見ることが出来ました。

昨年はカラスに襲われ全滅し、今年度は当初はコロニーが全滅したようですが、再度コロニーを形成し繁殖に成功したようです。

数は以前に比べてかなり少ないですが、わずかでも藤前干潟周辺で繁殖し、今年は無事巣立ってくれたことが嬉しいです。

 

【藤前干潟ふれあい事業の夏休みイベント】

野鳥観察館スタッフが企画から関わっているのは以下の2つのイベントです(ともに小学生対象)。

★8月5日(木)「ひがたにくるトリ、どんなトリ?」@名古屋市野鳥観察館、稲永ビジターセンター【申込締切7月23日・受付終了】

 →昨年度の様子はこちら(2020年8月13日のブログ)

★8月13日(金)「干潟を音であそぼ!」@稲永ビジターセンター【申込締切8月6日・受付中

 →昨年度の様子はこちら(2020年8月8日のブログ)

8月5日の「ひがたにくるトリ、どんなトリ?」は申込締切が過ぎ受付を終了しましたが、

8月13日の「干潟を音であそぼ”」はまだ参加者を募集しています。

申込方法や締切などの詳細については、藤前干潟ふれあい事業のサイト(名古屋市HP)もしくはチラシ(PDF)をご覧ください。

 

★8月26日(木)「藤前干潟 教員向けプログラム(稲永)」@稲永ビジターセンター→詳細は藤前干潟ふれあい事業のHP(名古屋市HP)

日時:8月26日(木)13:00~16:00

場所:稲永ビジターセンター

対象:小中学校教職員の方など

定員:各回15名(先着)

内容:藤前干潟と名古屋のごみ処理行政
   藤前干潟の学習利用の事例紹介
   ラムサール条約についてのお話
   バードウォッチングや干潟体験で生きもの観察

申込・問合せ先:

藤前干潟ふれあい事業実行委員会事務局(名古屋市環境学習センター内)

(TEL) 052-223-1067

(FAX) 052-223-4199

(Eメール)a2662@kankyokyoku.city.nagoya.lg.jp

主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会

 

【名古屋市野鳥観察館の夏休みイベント】

★8月21日(土)10:00~12:00「藤前干潟の渡り鳥調査隊」

8月21日(土)13:30~15:00「カモのペーパーキャップを作ろう」

※詳細はチラシ(PDF)をご覧ください。

 

【環境省施設の企画展(主催:中部地方環境事務所)

環境省の藤前干潟の施設である稲永ビジターセンターと藤前活動センターでは、7月24日(土)から企画展が始まりました。

夏休みの宿題の参考にもなると思いますので、ぜひぜひ足をお運びください。

★7月24日(土)~11月30日(火)「もし君が干潟の生きものだったら~カニからみると~」@稲永ビジターセンター

私たち人間が干潟の生きもの(例えば、手のひらほどの大きさのカニ)になったら世界はどのように見えるのでしょうか?

そんなことを感じ、考える展示になっています。展示物はセンタースタッフの方々の力作が勢ぞろいです。お楽しみに!

 

★7月24日(土)~12月19日(日)「藤前干潟のハンター展」@藤前活動センター

藤前干潟に飛来するハンター(主にタカやハヤブサの仲間)を紹介する展示です。

飛来数が増えたミサゴや、人気のあるハヤブサなどの藤前干潟のハンターの魅力的な姿を知ることができると思います。

写真やイラストでは野鳥観察館のスタッフも協力させていただきました。

 

 

【秋の野鳥写真展&藤前干潟写真展の作品を募集中】

現在、野鳥観察館では8月21日(土)から開催する「秋の野鳥写真展」と「藤前干潟写真展」の展示作品の募集をしています。

多くの方からの応募をお待ちしています。

詳細や応募票はこちらのチラシ(PDF)をご覧ください。

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ677、ダイサギ4、アオサギ9、マガモ3、カルガモ92、オナガガモ1、スズガモ1、ミサゴ7、ハヤブサ1、コチドリ17、キアシシギ2、イソシギ2、ソリハシシギ5、チュウシャクシギ36、ウミネコ63、コアジサシ31

 

明日の干潮時間 5時38分 潮位109cm

明日の満潮時間11時47分 潮位184cm

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今日も賑やか

2021-07-30 21:21:31 | 夏の藤前干潟

【来館時のお願い】

名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。

詳細はこちらをご覧ください。

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藤前干潟

今日の満潮時間 9時39分 潮位207cm

今日の干潮時間15時40分 潮位100cm

 

とても暑い日が続きます。

しかし、今週は小学生の家族連れや、2学期の校外学習の下見にみえる先生などの来館が多くあります。

熱中症などに気をつけてお越しくださいね。

 

今日も野鳥観察館の周辺は鳥たちの声でとても賑やかで、館内からの野鳥観察も十分楽しめました。

暑いからでしょうか、野鳥観察館前の水たまりには入れ代わり立ち代わり鳥がやってきました。

ムクドリ↓。今日も大きな群れで公園内を移動していました。

ヒヨドリ↓。何度も水浴びに来ていました。

カワラヒワ↓。飛ぶと、黄色の羽がきれいです。

シジュウカラの幼鳥も久しぶりに見られました。

こちらはくちばしなどに傷があった子ガラス↓。餌をねだっていました。

こちらは親から餌をもらう子スズメ↓。

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ199、ダイサギ12、コサギ1、アオサギ12、マガモ5、カルガモ178、ミサゴ3、チュウシャクシギ35、ウミネコ112

 

明日の満潮時間10時34分 潮位194cm

明日の干潮時間16時15分 潮位121cm

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若い命

2021-07-29 23:43:56 | 夏の藤前干潟

【来館時のお願い】

名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。

詳細はこちらをご覧ください。

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藤前干潟

今日の満潮時間 8時11分 潮位235cm

今日の干潮時間14時41分 潮位 59cm

 

今日も暑い日でした。

干潟だけでなく、稲永公園にも鳥達の姿が増えています。

50羽以上の群れで行動していたと思われるムクドリ↓。今年生まれの色の薄い個体がたくさんいます。

同じ今年生まれと思われるスズメ↓。おっかなびっくり、水たまりに近づいていきました。

こちらも今年生まれと思われるカワラヒワ。こちらも初めての水浴びといった様子で、キョロキョロしながら水に入り、水浴びをしていきました。

 

【秋の野鳥写真展&藤前干潟写真展の作品を募集中】

現在、野鳥観察館では8月21日(土)から開催する「秋の野鳥写真展」と「藤前干潟写真展」の展示作品の募集をしています。

多くの方からの応募をお待ちしています。

詳細や応募票はこちらのチラシ(PDF)をご覧ください。

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ1,361、ダイサギ11、コサギ1、アオサギ19、マガモ8、カルガモ102、コガモ2、オナガガモ1、スズガモ2、ミサゴ8、トビ1、ハヤブサ1、キアシシギ1、ソリハシシギ14、チュウシャクシギ23、ウミネコ221

ツバメ2、ムクドリ50、キジバト2、ハシボソガラス1、カワラヒワ5、スズメ20、ハクセキレイ1

 

明日の満潮時間 9時39分 潮位207cm

明日の干潮時間15時40分 潮位100cm

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準備真っ最中

2021-07-28 23:57:59 | 夏の藤前干潟

【来館時のお願い】

名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。

詳細はこちらをご覧ください。

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藤前干潟

今日の満潮時間 8時11分 潮位235cm

今日の干潮時間14時41分 潮位 59cm

 

今日は灰色の雲に覆われたかなと思っていたら、晴れてきたりと不安定な雲行きでした。

夏休みに入り、藤前干潟ふれあい事業がすでに2回(干潟体験と教員向けプログラム)、行われましたが、

まだまだ夏休みイベントが予定されており、毎年この時期は関係者はイベントに向けた準備に忙しくしています。

 

【藤前干潟ふれあい事業の夏休みのイベント】

野鳥観察館スタッフが企画から関わっているのは以下の2つのイベントです(ともに小学生対象)。

★8月5日(木)「ひがたにくるトリ、どんなトリ?」@名古屋市野鳥観察館、稲永ビジターセンター【申込締切7月23日・受付終了】

 →昨年度の様子はこちら(2020年8月13日のブログ)

★8月13日(金)「干潟を音であそぼ!」@稲永ビジターセンター【申込締切8月6日・受付中

 →昨年度の様子はこちら(2020年8月8日のブログ)

8月5日の「ひがたにくるトリ、どんなトリ?」は申込締切が過ぎ受付を終了しましたが、

8月13日の「干潟を音であそぼ”」はまだ参加者を募集しています。

申込方法や締切などの詳細については、藤前干潟ふれあい事業のサイト(名古屋市HP)もしくはチラシ(PDF)をご覧ください。

 

8月5日の「ひがたにくるトリ、どんなトリ?」では、カモのミニ模型の色塗りを行うので、模型を台にセットした後、下塗りをしました。

(カモのミニ模型は、「エコデコイ」という商品で間伐材などの森林資源に樹脂(ポリプロピレン)を加えて製造されるバイオマスプラスチックでできており、木の色(茶色)をした状態で納品されます。)

8月5日の本番待ちのカモの群れです↓。

また、8月13日の「干潟を音であそぼ」は、歌や音、絵、映像を通して藤前干潟に親しんでもらう予定なのですが、そのための映像撮影も行っているところです。

撮影しているのは、環境省名古屋自然保護官事務所の職員さん↓。

まだまだ当日に向けて、参加者の方々により楽しんでもらえるよう準備していきます。

 

明日の満潮時間 8時11分 潮位235cm

明日の干潮時間14時41分 潮位 59cm

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藤前干潟ふれあい事業「教員向けプログラム」

2021-07-27 20:17:25 | 夏の藤前干潟

【来館時のお願い】

名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。

詳細はこちらをご覧ください。

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藤前干潟

今日の満潮時間 7時30分 潮位244cm

今日の干潮時間14時10分 潮位 41cm

 

台風8号の影響でしょうか。今日は曇り空で、風が吹いていました。

おかげで、連日の厳しい暑さは今日はありませんでした。

広がり始めた干潟を見ると、キンクロハジロの横に見慣れぬカモの姿が。

ウミアイサでした。

このウミアイサ、何を思ったのか、干潟に上陸しておぼつかない足取りでしばらく歩き、立ち止まると、再び川へ戻ってきて、その後は川下へ泳いでいきました。

今日はこの他、チュウシャクシギやソリハシシギの群れが見られましたし、ウミネコの若い個体が多数飛来していました。

ソリハシシギは藤前干潟周辺で越夏していた8羽より多い、14羽の群れでしたので、渡ってきたものと思われます。

 

そして、午後からは藤前干潟ふれあい事業の「教員向けプログラム」が環境省藤前活動センターで開催されました。

主に名古屋市内の小学校の先生が参加されていました。

はじめに、NPO法人藤前干潟を守る会の理事長から「藤前干潟の概要など」、名古屋市環境局職員から「名古屋市のごみ処理について」、環境省施設スタッフから「藤前干潟の環境教育事例紹介」、さらに環境省名古屋自然保護官事務所職員から「藤前干潟の出前講座」の説明をしました。

(野鳥観察館スタッフも少しだけ、野鳥観察館の学習利用について紹介しました。)

その後、干潟観察へ出発。

台風の影響なのか、潮の引きが悪く、干潟があまり出ない状況でしたが、最大干潮時を狙って干潟へ入りました。

とても短い時間でしたが、参加した先生方は干潟の生きもの探しや干潟の雰囲気を楽しんでみえたようです。

干潟が小さく、干潟で休むウミネコがとても近くで観察できました。

干潟から帰ってきた後は、環境省EPO中部・中部地方ESD活動支援センターの原理史さんから「藤前干潟でSDGsとESDをみんなで考えてみる」というお話がありました。

藤前干潟からSDGsそしてESDを具体的に考えるワークショップもあり、SDGs・ESDは特別難しいことではなく、捉え方を工夫することでわかりやすく伝えることができることがわかった気がします。

(※今日のワークショップで使ったSDGsワークシート(U字シート)などは、環境省EPO中部のウェブサイトからダウンロードできるそうです。)

盛りだくさんな内容の「教員向けプログラム」でしたが、何とか干潟に入ってもらえたことが何より良かったと思っています。

 

「教員向けプログラム」は、8月26日(木)にも場所を稲永ビジターセンターにかえて開催されます。

まだ参加者を募集していますので、興味のある教職員などの方はぜひご参加ください。

★藤前干潟 教員向けプログラム→詳細は藤前干潟ふれあい事業のHP(名古屋市HP)

日時:(プログラム稲永)2021年8月26日(木)13:00~16:00【※日程が6月5日から8月26日へ変更しました】

   (プログラム藤前)2021年7月27日(火)13:00~16:00 終了

場所:(プログラム稲永)稲永ビジターセンター

   (プログラム藤前)藤前活動センター 終了

対  象:小中学校教職員の方など

定  員:各回15名(先着)

内  容:藤前干潟と名古屋のごみ処理行政
     藤前干潟の学習利用の事例紹介
     ラムサール条約についてのお話
     バードウォッチングや干潟体験で生きもの観察

申込・問合せ先:

藤前干潟ふれあい事業実行委員会事務局(名古屋市環境学習センター内)

(TEL) 052-223-1067

(FAX) 052-223-4199

(Eメール)a2662@kankyokyoku.city.nagoya.lg.jp

主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会

 

7月25日(日)の尾張野鳥の会・名古屋鳥類調査会合同の定例調査で観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ1、カワウ964、ダイサギ31、コサギ7、アオサギ51、マガモ204、カルガモ360、オナガガモ1、ホシハジロ2、キンクロハジロ1、スズガモ5、ミサゴ10、チョウゲンボウ1、オオバン1、コチドリ4、ケリ62、アオアシシギ21、キアシシギ1、イソシギ9、チュウシャクシギ39、ウミネコ558 他 計31種、2,473羽

 

明日の満潮時間 8時11分 潮位235cm

明日の干潮時間14時41分 潮位 59cm

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