シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

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ベートーヴェンの「運命」14種

2012年11月11日 | 楽聖様は偉大です
2006年6月30日投稿分__

「運命」第一楽章は「ダダダダーン」という有名なフレーズで始まり、この後 何度も用いられ、この曲は全体がこのフレーズの変奏曲のようなものです。 これについて、楽聖自身が「運命はかく扉をたたく」といったと伝記に記され、ここからこの交響曲を「運命」と呼ぶようになった __ “So pocht das Schicksal an die Pforte! ” (That‘s how destiny knocks on your door).

この逸話は無給の押し掛け秘書のシンドラー Anton Schindler が述べていますが、彼は自分の都合のいいように、ベートーヴェンの伝記を書いた人として知られていますから、どこまで本当の話しかどうか …
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手持ち14の音源の中で最速は トスカニーニ指揮 NBC 響 (52年 BMG 29分 上段左端) とドホナーニ指揮 クリーヴランド管 (87年 TELARC 29分 中段右端)、この2つ他はみな 30分台です …

カラヤン / ベルリン・フィル (72~3年映像 Unitel 30分 中段中央/ 62年 DG 31分 上段左端から2つ目/ 77年 DG 31分 上段右端から2つ目)、ヴァント指揮北ドイツ放響 (87~8年 BMG 32分 上段右端)、ワルター指揮コロンビア響 (59年 CBS 33分 下段左端)、クライバー指揮ウィーン・フィル (74年 DG 33分 上段中央)、ジンマン指揮チューリヒ・トーンハレ管 (97年 ARTE NOVA 33分 下段右端) … トーンハレは編成が小さいようで少し不満です。  

最も長い演奏は バーンスタイン指揮ウィーン・フィル (78年 DG 36分 中段右端から2つ目)、次いで ベーム指揮ウィーン・フィル (66年 BELART / DG 35分 下段左端から2つ目) ラインスドルフ指揮ボストン響 (60年台後半 BMG 35分 中段左端から2つ目) とハゲット指揮ハノーヴァー・バンド (83年 Nimbus 35分 下段右端から2つ目) … 唯一の女性指揮者がこのモニカ・ハゲットで 古楽器オーケストラを指揮したものです。 “やせた運命” が聞けます。



番外は、カンテッリ指揮フィルハーモニア管 (56年 TESTAMENT / EMI 25分 中段左端) で、第一楽章が抜け落ちています。 収録テープにノイズが混入してしまい 再録待ちだったのですが、飛行機事故で亡くなってしまい、完成されませんでした。

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トスカニーニの指揮はどれも早めで、カラヤンはこの流れだといわれ、最初の DG 全集録音の前にトスカニーニのレコードをオーケストラに聞かせ、「俺はこれでいく」といったとの逸話があります。

この5番 (と4番) をそれぞれ 30cm LP 二面に贅沢にカットした彼の全集 LP は世界中で売れに売れ、以後はこの演奏スタイルが世界的に主流になったと私は想像しています (日本の分売 LP では片面に「運命」全曲を、裏面は「未完成」をカット)。

私はこの録音の質を追求して、LP / オープンテープ / CD まで買いましたが、SACD には手を出していません。 ドイツ・グラモフォンも初めての全集録音で相当にリキが入っていたとみえ、好録音です。
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ベートーヴェンの交響曲5番ハ短調は、1807~8年 (37~8才) に作曲され、彼の代表作の1つのみならず、クラシック音楽の中でも最も有名な曲の1つ。「運命」の名は、本人が名付けたものではない。 日本以外ではあまり一般的ではないが、独語で Schicksal とされている場合もある。 1808年12月ウィーン近郊アン・デア・ヴィーン劇場にて初演された。 交響曲6番 / ピアノ協奏曲第4番 / 合唱幻想曲 と一緒にも初演されたが、演奏中の混乱等もあって大失敗に終わっている (Wikipedia)。
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以上

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