素晴らしい風景!!

色々歩いた山や国内の風景等をご紹介いたします。

🍂 三井寺の秋 🍂

2021年10月27日 | 古寺巡礼

滋賀県大津市、琵琶湖南西の長等山中腹に広大な敷地を有する三井寺は、正式名称を『長等山園城寺(ながらさん:おんじょうじ)』と申し天台宗の総本山であります。

境内に天智、天武、持統の三天皇の御産湯に用いられたとされる霊泉(井戸)が有ることから『御井(みい)の寺』と称され、後に「三井寺」と通称されるようになったのだそうです。

仁王像が守護する三井寺の玄関。

「大門」とも呼ばれるこの仁王門は徳川家康の寄進によるものだそうです。            門の左右には室町時代の仁王像が鎮座しています。

金堂へ向かう参道の紅葉。

金堂とは三井寺の本堂。桃山時代を代表する名建築で国宝に指定されています。

松尾芭蕉翁が参拝された時に詠まれたという句碑がありました。                                三井寺の 門たたかばや けふの月

こちらは、平安時代に弁慶が三井寺から奪って比叡山まで引き摺り上げたと伝えられる梵鐘を収納する霊鐘堂。

この鐘を、いざついてみると「イノー、イノー(関西弁で❝帰りたい❞)」と響いたので、弁慶は怒って 谷底へ投げ捨ててしまったのだそうです。

鐘には、その時に付いたとされる傷が残っています。

霊鐘堂から、仏典類を網羅した一切経(大蔵経)を収めた書庫である一切経蔵の参道にて

唐院は開祖 智証大師をお祀りしている三井寺の聖域、奥にある三重塔は奈良の世尊寺(旧比蘇寺)から移築されたもので、重要文化財に指定されています。

ちなみに、三重塔横橋は映画『るろうに剣心』のワンシーンに使用されたとのことです。

一切経蔵側から見た三重塔です。

園城寺の境内は余りにも広く、山号である長等山という山にも登ってみたかったが時間の関係で欲張りは出来なかった。                                         お寺より山伏の装束で修行体験ができるので、役行者になった気分で長等山を登りたかった。

 

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▲ 越前岳から呼子岳経由、山神社駐車場へ ▲

2021年10月18日 | 私の見た山・登った山

二度目の越前岳。この所ずっと歩いてなかったので久し振りに出掛けてみた。

前回は越前岳(標高 1504m)の北側を走る国道469号線の十里木にある登山口から登ったが、今回は山神社登山口より入山。 見どころが多くノンビリと歩いた。

越前岳山頂で昼食を済ませた。(12:17~12:50)                            午前中の道中では晴れ間がみられたが、山頂付近は朝から雲に覆われていたせいで、木々の枝々に付いた雫が風に 吹かれると落ちて来た。到着時のガスに煙る山頂。

本来なら富士山 や鋸岳、位牌岳といった山々をはじめ、富士市街やその先に駿河湾が見えるはずでしたが、この天気なので足元の花々を探しました。

山頂で見られた可憐な花たち。越前岳付近では沢山のリンドウを見ることができた。     右のはメイゲツソウかな❓ 葉まで撮らなかったので、ハッキリしません。

休憩の後は次の目的地「呼子岳」に向かう。出発、12時50分。山頂からは南方向に下る。                                    道は少しの間急降下が続くが、間もなくなだらかな尾根道になってくる。尾根道で風の通りが良く、がやたらと落ちて来た。

越前岳から40分ほど進んだら、右に高場所尾根経由今宮へ下る道との分岐を通過。13時半。

進路を確認し、その先も高低差のほとんどない細い尾根を進む。

呼子岳到着、13時40分。山頂は狭いが可愛いお地蔵様が迎えてくれた。

山頂の西側は切れ落ちているので注意となっていたが、ガスっているので怖さは感じなかった。

呼子岳出発、13時55分。割石峠に向かう。                                  道は迷うこともなく少し戻り気味にヤセ尾根を下る。

呼子岳、割石峠間の尾根沿いでは沢山のトリカブトを見ることができた。

割石峠通過、14時05分。

峠には割石沢の源頭が突き上げており、深く切れ込んだその先に好天であれば駿河湾 が見えるらしい。

ここから山神社駐車場へ戻るため、北側の樹林帯の中を下るが、ある程度下ると石のゴロゴロした涸れ沢下りとなる。石も苔むしており浮き石も見られたので一歩一歩慎重に下った。

斜度の緩くなった大沢を下るが、樹林帯の薄暗い中であり、ハッキリした登山道がある訳ではない河原歩きで、道を見失い易くケルンと赤いテープ表示を頼りに下った。

大沢橋通過、15時10分。 橋といっても全体が苔に覆われ、ウッカリすると見過ごしてしまう所であった。

その後も踏み跡をたどりながら進み、林道らしき道に出ても雨で深く掘られており、歩く場所を選びながら下った。

山神社駐車場到着、15時40分。お疲れ様でした。                                 今回は実質6時間ほどの歩行時間であったが、この位ではまだまだ歩けそうである。

 

 

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▲ 黒岳、越前岳、呼子岳 回遊 ▲

2021年10月14日 | 私の見た山・登った山

富士山と駿河湾の間に位置し、かつては富士山より高かった ❓ といわれている連山が愛鷹連峰であります。

愛鷹連峰は標高こそ1500mをわずかに抜くに過ぎないが、静かな原生林やスリルのある岩場など変化に富んだ山登りが楽しめるところであります。

山神社駐車場に8時25分到着。                                   山神社~愛鷹山荘~富士見峠~黒岳(標高 1087m)~富士見峠~鋸岳展望台~富士見台~越前岳(標高 1504m)~呼子岳(標高 1310m)~割石峠~大沢橋~山神社駐車場

山神社をスタートして反時計回りの周回コースを歩いて来ました。出発 8時45分。

山神社駐車場の左手に小さな鳥居が見える。                                    冠松次郎筆跡の「松永塚」石碑を見て、鳥居をくぐり苔むした石段から登り始める。

この辺りは杉が植林されており、国道469号線から山神社駐車場までの林道両側に京都の北山杉の様な手入れの行き届いた綺麗な杉林が見られた。                                    苔むした石段を登って間もなく小社が見え、安全登山の参拝を済ませる。

そこから45分ほど杉林の中を登り、やがて左方向へのトラバース道となった先に無人の愛鷹山荘が見えた。山荘通過、9時半。

山荘裏手の急坂を5分ほど登ったら、越前岳と黒岳をつなぐ稜線上の富士見峠に踊り出た。  富士見峠通過、9時35分。 峠付近は植林された桧が成長しており富士山の眺めは悪い。

富士見峠からピストンで黒岳に向かった。                             大きなアップダウンは無く順調に進み、広い尾根伝いには樹齢300~400年といわれる黒岳自然杉群落が見られた。

黒岳到着、9時55分。 展望は悪いが広い山頂でした。10分休憩。

写真だけ撮り、富士見峠に戻る。富士見峠通過、10時16分。

峠からは愛鷹連峰最高峰の越前岳を目指して尾根を登る。                         登山道は粘土質で滑り易く、雨上がり時には転ばないよう注意が必要な所であり、その上深くえぐられ両側には小灌木が生い茂り、中々歩きにくい。

富士見峠から40分歩いたら鋸岳展望台に着いた。10時55分。                  ここからは鋸岳の鋭さを望める場所だが、この辺りから上空に雲が現れ残念なことに望むことは出来なかった。

これから向かう富士見台の手前に「北白ガレン」と地図上に表示された箇所があり、何だろう❓と不思議に感じていたが、行って見たら絶壁状の爆裂火口であった。              直下手前の谷が水蒸気爆発を起こした大沢爆裂火口と言うようです。通過、11時25分。

左手にはロープが張られ、「危険注意」の看板が沢山見られたが、登山道には小灌木が鬱蒼として火口壁は見えず、カメラを持ち上げ頭の上から撮影した。                         富士山や箱根火山より古いという説もある愛鷹火山と言われています。

北白ガレンのふちを注意しながら通過して、アセビの茂る道を25分ほど登ったら、富士見台に着いた。11時52分。

 

ここには、昔の五十銭紙幣の看板が建てられていました。                         ここ富士見台から岡田紅陽氏が撮影された写真が紙幣になったとのことです。

残念ながら、この日は富士山や周りの遠景は何も見えませんでした。 天気下り坂。

富士見台から25分ほど樹林帯の道を登り詰めて、愛鷹連峰最高峰の越前岳に到着した。    12時17分。

山頂の西側の展望は開けているが山全体が雲の中で展望なし、風が出たりで寒くなって来た。 防寒着を着てから、ノンビリ昼食とした。

 

 

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⛰ 懐かしの剱岳 ⛰

2021年10月08日 | 日本百名山

巨大な岩塊・剱岳へ 

最もポピュラーなルート「ツルギの銀座」と言われる別山尾根を往復する。

この別山尾根ルートは剱岳への一般ルートとして知られていますが、気の抜けない岩場の登下降が最大のポイントとなります。

実際に別山乗越から剱岳を眺めても、そこに登山ルートがあるとはとても思えない。

山が急峻にせり上がり、ピークや尾根が重なり合って巨大な山塊を形成しているからです。

途中にエスケープルートは無いので、取り付く前の体調や天候状況の確認は必要です。

   ※ここでの写真は2012(H24)年9月22日に撮影したものです。

 

                                    

黒四ダム下より出発し、内蔵助平経由真砂沢ロッジへ。翌日は剣沢雪渓を攻め、剣山荘へ。

剣山荘に荷を置き、必要最小限の荷で剱に向かいました。

ここでは、剣山荘からの別山尾根ルートをご紹介いたします。

剣山荘を過ぎると緩やかな登り斜面に取り付き、ソロソロ休憩でもしようか と思う丁度良いタイミングで一服剱に到着する。

一服剱のピークに立つと前剱が眼前に大きく迫っている。                         ピークから前剱に向かうには、一旦 武蔵(たけぞう)のコルという鞍部に下る。                 ここから稜線の右手、剣沢側のトレイルをたどる。岩がゴロゴロしたガレ場でありスリップや落石、浮き石に細心の注意をする。                                            やがて狭い溝のようになったガレ場に入ると、上部に今にも落ちそうな大岩が見えてくる。

これが前剱大岩で、岩の左側をクサリに沿って通過。 岩溝を抜けた所から、滑り易い岩場を登り詰めると稜線に出て、そこから岩稜をたどると前剱に到着である。

前剱からは頂稜の剱沢側を進み、直ぐに東大谷側へ稜線を乗り越えて、足場が不安定で急峻な岩稜を下る。                                                 それは「登山道」という言葉が不似合いなほどであり、足元がスースーする様な鉄のブリッジを渡って岩棚をトラバースをして行く。

クサリに沿って岩峰の右側を巻き、平蔵谷側をクサリで下る。クサリが約20m。                       下り切ると前剱ノ門と呼ばれる鞍部に到着。

前剱ノ門からは足元の安定したザレ場を慎重に登る。

ルートは平蔵谷側から稜線に出て、東大谷側をトラバースし平蔵ノ頭へ。

更に東大谷側を進むとゴツゴツとした岩に当たり、その岩場をクサリで越え高度感抜群の一枚岩をクサリに沿って下る。

この先は平蔵谷源頭部の岩峰帯を通過する。ルートは平蔵谷側を巻いて進み、登下降路が分かれたところに有る短いクサリ場を過ぎると平蔵のコルに出る。

平蔵のコルに下り立って振り返ると、行き来できるのが不思議なほどの一枚岩。

                                           ここから始まる急な岩場の登りがカニのたてばいです。

平蔵のコルから平蔵谷上部を少し本峰南壁よりに横切った先が取付き点で、垂直に近い50m程の岩場が立ちはだかる。 クサリが設置されているが、慎重・冷静に行動する箇所です。

難所と言われるカニのたてばいを登り切ると、傾斜の緩くなったガレ場の登りとなり、早月尾根からの登山道と合流し、 

                                           稜線上をしばらく進めば、待望の剱岳山頂に立つ。  

岩稜状になった独立峰の山頂で地図を 広げると、後立山連峰、立山三山、槍穂高、薬師岳など360度の大パノラマであるが、雲が多く残念であった。

でも山頂から八ッ峰の岩峰群 を見下ろす、迫力ある眺めは最高でした。

岩と雪の殿堂と言われ、目もくらむような高度感が味わえる豪快な剱岳は、その厳しさゆえに、登山路は別山尾根と早月尾根の2本しかありません。

山頂から北側へ踏み跡が見られるが、北方稜線へはバリエーションルートであり、一般登山路ではなく素人の踏み込みは禁止となっている。

山頂からの景色を充分に楽しんでから下山路へ。                                剱岳は富士山や槍ヶ岳等と同じように、登山路と下山路が別ルートになっています。

下山路は、まず慎重にカニのよこばいへと進みます。 落石に十分注意する。

クサリの付けられた高度感あふれる岩場を岩棚に沿って下って行くが、ホールドスタンスを確実に捕え、 細心の注意を払う。

                                                                 クサリ場を過ぎると、次は長いハシゴの下りとなる。ハシゴに乗り移る時、風 やザックによりバランスを崩さないよう慎重に取り付く。 下り切るとガレ場に出て平蔵のコルに着く。

最後のクサリで降りた先に簡易トイレがある。                            コルからは岩峰帯の平蔵谷側の岩場を巻いて行くが、クサリに振り回されることもあるので、岩を確実につかむ方が安全である。                                          次に東大谷側へ下る急な岩場、約10m降りると平蔵の頭を巻いて通過。

平蔵の頭からは一度稜線に出て平蔵谷側の下山路を進むと前剱の門に出る。

剱岳では土の登下山路は無く全て岩場であり、クサリやハシゴで滑らないようにゆっくりと、下山時は登り以上に慎重に歩を踏むことが必要です。                                    一服剱まで来れば、剣山荘や剱沢小屋が見えてホッとするが、最後まで気は緩めずにしっかりと足元に注意をする。

                          

翌日は別山乗越から立山三山を経由して室堂バスターミナルへ下山の予定でしたが、あいにくの雨になってしまい剱御前小舎で休憩し、雷鳥平から室堂平に上がりバスターミナルへ戻った。

室堂平の草紅葉がとても綺麗でした。

 

 

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