素晴らしい風景!!

色々歩いた山や国内の風景等をご紹介いたします。

🍂 琵琶湖疏水付近の散策 🍂

2021年11月18日 | 京都の四季

春と秋、大人気の散策路。

南禅寺の近くから銀閣寺前の参道まで続く、疏水べりの約2Kmの散策路  ❝哲学の道❞

哲学者『西田幾多郎』博士らが、ここを歩きながら思索にふけったことから、そう呼ばれるようになったとのことです。

近くに京都大学がありますから、当時は学者の方々が良く散策されたようです。

春は桜のトンネルが延々と続き、桜吹雪が疏水に降り注ぎ、秋にはモミジが枝を水面の方に大きく張り出している。

 

西田幾多郎博士が京大の教授を務めていたのは大正時代、その頃は今ほど人家は無く、ノンビリと散策が楽しめたのだと思います。

川の流れは、自然であれば高い所から低い所へと流れます。                       ですから京都の川は鴨川を含め、全て北から南へ流れています。何気なく見ていると気付かないのですが、ここは南から北に流れているのです。                              土木工学者『田辺朔郎』博士が設計施工した人口の川だからなのです。

道すがらには、サツキの美しい「安楽寺」、椿が咲く「霊鑑寺」、さらに浄土宗を興した法然上人ゆかりのお寺「法然院」などが並んでいます。

11月中旬頃の紅葉の時期は、「もみじの永観堂」の名にふさわしい眺めを楽しませてくれますが、あまりに多くの参拝者に驚き「見返り阿弥陀」様の拝観も落ち着いてできず、京都五山の最高位に列せられた南禅寺へ。

勅使門~三門~法堂~方丈と一直線に並び、それらを塔頭が取り囲む臨済宗南禅寺派の大本山。

境内にはアーチ橋の上を疏水が流れるレンガ造りの水路閣が建ち、桜と紅葉の名所でもあります。

こちらは永観堂ほどの混雑はなく、枯山水庭園を歩きました。

 

 

※ ご訪問頂き、ありがとうございます。

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🐾 京さんぽ 🐾

2014年08月18日 | 京都の四季

風情漂う隠れ寺が点在し、爽やかな竹林も広がる洛西「大原野」付近を歩いてみた。                  以前は洛東をメインに歩いたが、最近は所用にて洛西を訪れる機会が増えた。                  京都は暑くて沢山歩いたわけではなく、「小倉山荘」で休憩した時に見つけた和歌をご紹介いたします。

                                               

一途   再会の時をつくりだす 一期一会の気持ち。

36歳という若さで他界した権中納言敦忠は、比叡山山麓に山荘を営むなど風流を好む歌人であったとの事です。                                                愛する人との逢瀬を成就させ、これで気持ちが薄れるかと思えばさもあらず。                  ますます愛しさが募っていく気持ちの不思議さ、逢うほどに昂揚していく愛情もあることを、敦忠は詠みあげています。                                               この歌と同様、時と共にますます愛情が募っていくような関係こそが理想です。                           『一期一会』の心、大切にしたいと考えます。

                                                   

愛情   その想いの深さがにじみ出る歓び。 

「小倉百人一首」の百首には、恋の歌が43首占めているそうです。       いつの時代も、だれもが心に抱くもっとも自然な感情であり、つねに共感とともに理解しあえるテーマなのでしょう。

                                                                   平 兼盛は、愛する人を想う気持ちが高まれば高まるほど、その感情を隠しおおせなくなる人の心の難しさを詠みあげ、そこまで深く想い詰めている自分がいることに驚いています。

                                                

調和   思いやる心と応えようとする心が響きあう。

かつて奈良の都に咲き誇った八重桜が京の都へ献上された時、新人だった伊勢 大輔が、かの紫 式部から大役を譲られ、いざ献上の場で詠みあげたのが、この歌とのことです。                                      華やかさとめでたさを兼備し、八重と九重(宮中という意味)をかけた見事さに、時の権力者である藤原 道長の娘・藤原 彰子から返歌が詠まれるほど絶賛を集めたそうです。 

                                                                  後輩をひきたてようとした美しい紫 式部の配慮。                   このような人が人を思いやる心には、とても大きな力が生まれます。          自分ひとりだけでなく、周りの人たちとも一緒に幸せに生きることを願う心を大切にしたい。

                                                

時流   伝統を忘れることなく、未来を創りだしていく。

絶世の美女と誉れ高い小野 小町は、13歳で都にのぼり、以後20年間宮中で活躍したそうです。

                                                                   晩年の心境を吐露したこの有名な歌は、時の移り変わりの厳しさを慨嘆しつつ、だからこそ時をいたずらに浪費することなく精一杯生きることの大切さを教えてくれています。

                                                

感動   あふれ出す気持ち。

秋の山麓を燃えるように染めあげる紅葉は、見るたびに深い“感動”を呼び起こします。                                        詠み人である貞信公は、眼にした紅葉のあまりの美しさに感嘆するとともに「醍醐天皇にもこの景色をぜひ一目見せたいものだ」との想いを歌に託しました。

                                                                     言葉に言い尽くせないほどの“感動”と出逢ったとき、それを一人の胸にしまい込むのではなく、愛しい人とも共有したいと願うものです。                 それは私たち日本人が大切にしてきた思いやりの心でもあります。

これこそ私が写真を始めた考えの原点であります。

      

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●迷いと悟りの源光庵●

2012年08月31日 | 京都の四季

京都府南丹市美山町の茅葺きの里を訪ねた帰り、国道162号(周山街道)で京都市内に戻り、途中から洛北経由で大原に向かおうと、狭い道に入ったら鷹峰(たかがみね)の地名が目に付いた。

遥か昔、狭い道を走り、やっとの思いで参拝した記憶が甦り、そうだこの辺りには「光悦寺」や「源光庵」があるんだと思っていたら、源光庵駐車場の看板が目に入り、そのまま入場した。

道はカーブが多かったので、ノンビリ休憩を兼ねて参拝した。

源光庵と言えば、まず思い浮かぶのが本堂の『迷いの窓』『悟りの窓』。 670年ほど前に作庭された「鶴亀の庭」と呼ばれる枯山水庭園が、本堂前に広がっている。                                      この庭自体、紅葉の景色などで知られる見事なものですが、2つの窓はその庭を眺めるためのものでありながら、庭そのものよりも有名である。

『迷いの窓』は四角いガラスの引き戸で、人の一生における苦しみを象徴し、「生老病死四苦八苦」を表すと言われ、また『悟りの窓』は正確な真円を描く丸窓であり、禅における悟りの境地を表していると言われています。

 

四角と丸、それぞれに切り取られた庭の風景をノンビリ鑑賞、そこには新緑のモミジが見えた。                                     これが秋になると、またまた素晴らしい。広い本堂の畳に正座し、窓外を眺める。  ただ何と言うことも無い窓であるが、寺を後にしても不思議と心に残っている。

ここには、もう1つ本堂の天井が血天井である事でも知られています。                            京都には伏見城から移築した血天井を持つ寺が幾つかあるようですが、源光庵も伏見城の遺構を伝える寺の1つだそうです。

                                                                 伏見城ゆかりの血天井とは、豊臣から徳川へ移る動乱期、関ヶ原の戦いの前哨戦ともいうべき戦いでの、戦国武将「鳥居元忠」の戦死を伝えるもの。             この時伏見城の留守居役であった元忠は、石田三成軍の攻撃に対し良く耐えたが、力尽き、一党380余名と共に自刃、全城を朱に染めたようです。

明治維新後に伏見城は解体され、その遺材が京都の寺などに用いられたため、いわくつきの血天井がアチコチに有るとの事です。                                                       源光庵では本堂廊下の天井がそれで、黒い染みとなった血痕や足跡などがハッキリ見えます。城守できなかった無念さが伝わります。                             とてもカメラを向ける気にはなれませんでした。

  

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平安神宮の花菖蒲

2011年06月20日 | 京都の四季

梅雨時でも、花が楽しめる平安神宮に寄って見た。                                    春には約300本の紅しだれ桜が満開になる。                   その時期に参拝できれば、天を覆う紅しだれを楽しめたのだが、6月は花菖蒲や睡蓮、紫陽花である。

応天門をくぐると、白砂を敷き詰めた境内正面に、間口約30mの荘厳な大極殿が目に飛び込む。建物の朱と緑が映え、とても美しい。

平安遷都1100年を記念し、明治28年(1895)に創建され、平安京で最初の桓武(かんむ)天皇と最後の孝明(こうめい)天皇をお祀りしているとの事です。

                                                                    緑の瓦と朱塗りの柱のコントラストが鮮やかな社殿は、平安京正庁の朝堂院を8分の5の規模で再現したものだそうです。

社殿の周囲に広がる3万3000㎡の神苑は池泉回遊式庭園(名勝)になっています。 その造園家は明治を代表する『小川治兵衛』の作庭で4つの神苑に分かれています。

八重紅枝垂れ桜がたくさん見られる南神苑

花菖蒲が群生する西神苑   

三条大橋と五条大橋の橋脚を飛び石とした臥龍橋(がりゅうきょう)のある中神苑  

御所から移された優美な尚美館と泰平閣(橋殿)が建つ東神苑  

 

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◎ 春の長岡天満宮 ◎

2011年04月20日 | 京都の四季

京都きってのキリシマツツジの名所。                                                                   門前に八条が池が造営され、その中堤に植えられた樹齢約130年のキリシマツツジがゴールデンウイーク頃に深紅の花を咲かせます。

その前の4月には桜もキリシマツツジに負けじと咲き誇ります。

八条が池を囲む桜並木も、充分に訪れるものの目を楽しませてくれます。

ここは、菅原道真公が大宰府に左遷される折、この辺りで名残を惜しんだ事から造営されたようです。                                          社殿は平安神宮の本殿を移築した王朝風の建物です。

 

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🐾 インクラインを歩く 🐾

2011年04月18日 | 京都の四季

明治の一大事業であった疎水工事を紹介する琵琶湖疏水記念館から桜並木の下を一直線にのびる傾斜軌道を歩いた。

琵琶湖疏水は琵琶湖の水を京都へ引く運河として明治 23年(1890)に完成し、京都の近代化に大きな役割を果たした。

急勾配の斜面にレールを渡して船を載せた台車を行き来させ、高低差のある疎水を結んだ軌道が今も残り、桜の名所にもなっています。

 

 

 

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春の南禅寺

2011年04月17日 | 京都の四季

東山山麓に広大な伽藍を持ち、室町時代には京都五山の最高位に列せられた南禅寺。

インクラインから疎水沿いを歩き南禅寺水路閣に向かった。

境内を横切る洋風のアーチ橋は明治21(1888)年、古代ローマの水道橋を参考に建築され13の橋脚が大小のアーチを形作っています。

南禅寺と水路閣は切り離せない名所となっております。

また、高さ22mの三門は、天下の大泥棒石川五右衛門が「絶景かな絶景かな」と楼上からの眺めに感嘆する歌舞伎の名場面で知られています。

その三門越しに境内の桜を撮ってみました。

 

 

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南禅寺界隈

2011年04月17日 | 京都の四季

南禅寺界隈をぶらり散策してみた。

桜が花開く春は、一年で京都が最も華やぐ季節のように感じ、普段でも観光客の絶えない古都が更に賑わいを見せる時です。

桜花に彩られた美しい情景はまさに《花の都》と呼ばれるにふさわしく、うなずけます。

名のある散策路ではありませんが、南禅寺勅使門から北に歩くと、隠れた桜の名所のようで人力車やタクシーが次々とやって来ます。

全体を撮ると人と車であふれ返って居ますので、部分的に京桜の魅力を撮ってみました。

 

 

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春の東山花灯路

2010年03月28日 | 京都の四季

桜には少し早い3月中旬、京都東山「花灯路」が開催されました。

日中は暖かくとも、日が落ちると一気に冬になってしまう京都。             それでも点灯が始まる18時頃になると、どこからともなく人があふれ、時の経過を忘れてしまう不思議な街「京都」

今回の東山花灯路は平安神宮の大鳥居をまっすぐ南下し、神宮道から円山公園、ねねの道、二年坂、三年坂の通り沿いに清水焼の行灯、京石工芸の行灯、漆塗りの行灯、北山杉の行灯、京曲物の行灯、京銘竹の行灯、金属工芸の行灯等、たくさんの光の芸術を見る事が出来ました。

7種類の露地行灯が2400基設置されているとのことでした。           白壁や土塀、木々にゆらめく陰影、石畳に映えるほのかな灯り、門前町の店頭に彩りを添えるはんなりとした灯りなど、京都ならではの様々な表情を楽しむことが出来ました。  

  清水へ祇園をよぎる桜月夜こよひ逢ふ人みなうつくしき

                          与謝野 晶子 

また、通り沿いの有名寺院「青蓮院・知恩院・八坂神社・円徳院・高台寺・法観寺・清水寺」では特別拝観でライトアップが見られました。

いけばなプロムナードでは大型花器により灯りと花でボリューム感あるいけばなの芸術作品を鑑賞しました。

 

 

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祇園界隈

2010年03月23日 | 京都の四季

八坂神社の門前町として栄え、今も伝統と格式を誇る京都一の花街「祇園」。

巽橋西側の新橋通りや四条通り南側の花見小路に御茶屋が並び、花街情緒が漂っている。

巽橋は白川の清流に架かる人気の撮影スポットである。                  桜と柳の並木が続き、石畳の白川南通り沿いには、祇園を愛した歌人「吉井勇」の歌碑もある。

絵を見ながら、京都らしさを感じて下さい。 

京都の桜も徐々に咲き始めています。                         遅咲きの桜として知られる仁和寺の御室桜は例年4月15~20日頃が見ごろと言われていますが、今年は早いかも? 

 

 

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