素晴らしい風景!!

色々歩いた山や国内の風景等をご紹介いたします。

⛰ 懐かしの富士山 ⛰

2020年08月21日 | 日本百名山

 

古代から信仰の対象として日本人に崇められてきた名峰『富士山』。                   我が国、日本のシンボルの山であり、是非一度は登ってみたい❝富士山❞

ここでは富士山の八合目から日本最高峰の「剣ヶ峰」(3776m)をご紹介いたします。

(写真は一部古く、他は2015(H27)年9月5日撮影)

今年2020(令和2)年、夏の富士登山は新型コロナウイルスの関係で全ての登下山道は閉鎖されています。  ご注意ください。 

                       

それでは利用させて頂きました山小屋『白雲荘』さんから出発です。            まず白雲荘さんに設置された山の神様に安全登山を祈願致します。

 《六根清浄》(ろっこんしょうじょう)について                                           霊山などに登山する際、金剛杖を携え「六根清浄」・「六根清浄」と唱えながら登ります。                                      それによって登山者の心身が清らかとなり、その功徳によって無事に登山ができる様に祈るもので、六根の罪の懺悔を説いた『観普賢菩薩行法経(かんふげんぼさつぎょうぼうきょう)という経典に基づいているのだそうです。

 

 《六根》とは                                                 眼根(げんこん)⇒視覚器官と視覚能力                              耳根(にこん)⇒ 聴覚器官と聴覚能力                          鼻根(びこん)⇒ 嗅覚(きゅうかく)器官と嗅覚能力                              舌根(ぜつこん)⇒味覚器官と味覚能力                                 身根(しんこん)⇒触覚器官と触覚能力                               意根(いこん)⇒ 思惟(しゆい)器官と思惟能力                              以上の6種をいい、この六根が清浄になることを「六根清浄」というそうです。

               

これは昭和の時代に母と富士登山をした時の思い出です。                 手に持つ杖が「金剛杖」です。

富士山の八合目から上は浅間神社の境内になります。

富士山は、聖徳太子が初めて登り、役の行者(えんのぎょうじゃ)が登山を広めたと伝えられています。                                    日本各地には、富士山に登ること、見ることもできなかった遠方の方々が、故郷の山を富士山に見立てて、「〇△〇富士」と名付けた『ふるさと富士』が沢山あります。

外国人登山者としては、英国の大使オールコック氏が初登頂されました。       また1872(明治5)年に女人禁制が解除されるが、それ以前の1832(天保3)年に尾張徳川家の奥女中「高山 たつ」が男装をして登頂しているそうです。

                                        富士山は石川県・岐阜県の県境にある《白山》と富山県の《立山》と共に❝日本三霊山❞と言われています。           (参考書籍:新版「日本三百名山 登山ガイド」山と渓谷社)

                             

浅間神社の境内に入った八合目から山頂へは厳しい登りが続きます。

八合目から90分、ゆっくり登っても120分頑張れば、富士吉田口の山頂「久須志神社」に到着します。                                   最後の最後、「アッ鳥居が見えた。」と思っても中々着かない。

標高3710m久須志神社前に登頂。「やった~」 

                                           水分補給して、休憩し落ち着いたら、神社に無事登頂お礼の参拝を済ませ、御鉢巡りに進もう。

御鉢巡りは、山頂の噴火口を一周するもので、雄大な景色を眺めながら約1時間で廻ることができます。                                              私達は久須志神社から時計回りに御鉢巡りを始めました。

                                        御鉢巡りはハイキング気分なのですが、きつい登りも有りますし高山病になられた方には大変辛いものがあります。                                    私達の登山は9月上旬で、下界ではまだ夏の余韻に浸っている頃ですが富士山頂にはツララが見られました。 100m上がる毎に0.6℃気温が下がる事に頷けます。

                                        歩き出して間もなく、左手下方に1707(宝永4)年に噴火活動してできた宝永山が見えます。 山頂の右手に宝永火口があります。

                                                   浅間大社奥宮や銀明水があり、また登山口の富士宮ルートや御殿場ルートの山頂到着地点でもあり、賑やかな山頂です。

ここまで来ると日本最高峰の『剣ヶ峰』3776mは直ぐ目の前です。行ってみよう。   気象観測所が見える最高峰までの登りがきつい。 でも最後の力を絞り出す。

剣ヶ峰にある二等三角点の標示板 

剣ヶ峰から俯瞰した噴火口 

世界文化遺産である日本の霊峰。                           新型コロナウイルスの終息を願い、来年は登山できることを心からお祈り致します。  

 

 

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⛰ 懐かしの燧ケ岳 ⛰

2020年08月09日 | 日本百名山

梅雨明け後、毎日暑い日が続くうえ新型コロナも全国的に拡散傾向にあり、大変な年になってしまいました。

そんな事で中々外出もできず、以前に登った山の回想をしながら自宅待機をしています。     《平成22年(2010)6月26日撮影》

今回は尾瀬のシンボル的存在の燧ケ岳(2356m)の御案内です。           燧ケ岳とは柴安ぐら(2356m)、俎(まないた)ぐら(2346m)、御池岳、赤ナグレ岳(2249m)、ミノブチ岳の5峰の総称であります。

今迄は既成の登山靴で歩いていましたが、これが最後と考え自分の足に合った登山靴を作って頂き、その靴で一番最初に登った山が『燧ケ岳』なのです。

大清水から三平峠を越え尾瀬沼へ入りました。                                  尾瀬の開拓と植生保護に尽力されました故平野長蔵氏が作られた長蔵小屋のある尾瀬沼東岸まで進み尾瀬沼ビジターセンターで休憩。                           そこから朝湖(あざみ湿原の分岐より長英新道に取り付き、ぬかるみのある鬱蒼とした樹林の道を進むと徐々に傾斜が増し岩が露出した溝状の登山道に変わる。            この溝状の道は風が入らず蒸し風呂の様であったことがきつくて忘れられない。    そこをただひたすら登って行くと、やがて少し視界が開け左下方に樹間から尾瀬沼が俯瞰できる。ビジターセンターが見える。

更に登って行くと、傾斜が緩やかになり歩き易く小さな丘に出て、ここからも尾瀬沼が見える。

ダケカンバの多い樹林の道を登って行くと右手に高く(まないた)ぐらの山頂が望める。

                                            やがてハイマツが現れ、急斜面を一気に登るとパッと視界が開けミノブチ岳到着である。右に高く目指す(まないた)ぐらが聳え、左眼下には大きく尾瀬沼が広がり、その先には日光連山、上越の山々も眺望できる大展望台である。

ハイマツに中に切り開かれた道を少し行くとナデッ窪道分岐で、ここは御池岳方向への斜面をトラバースするように進むと(まないた)ぐらとの鞍部で、正面に最高峰の柴安ぐらが望まれる。 途中から尾瀬ヶ原と至仏山が遠望できた。

                                                       ここからは岩が露出した砂礫の急斜面で、足元に注意しながら登ると(まないた)ぐらに到着。

                                        展望はこちらも申し分なく、360度の大展望が得られた。

                                           俎ぐら山頂より燧ケ岳最高峰の柴安ぐら山頂を望む。 柴安ぐら山頂

                                          俎ぐらからは尾瀬沼と奥日光の山々。そして柴安ぐらからは尾瀬ヶ原や至仏山、アヤメ平など西方向の眺望が開けている。

燧ケ岳はまさに尾瀬一番の大展望台である。

                                           柴安ぐらから尾瀬ヶ原と至仏山を望んだところです。

 

         

 

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