素晴らしい風景!!

色々歩いた山や国内の風景等をご紹介いたします。

⛰ 懐かしの水晶岳 ⛰

2020年06月26日 | 日本百名山

 

今回は北アルプス「雲ノ平」の東側に位置する水晶岳(2986m)のご紹介です。      2013(平成25)年8月に撮影 

この水晶岳は北アルプスの最奥部にある雲上の楽園❝雲ノ平❞に行くと大変良く見えます。

北アルプスのほぼ中央部に広がる溶岩台地が雲ノ平。                           池塘が点在し、高山植物が咲きほこる大平原から水晶岳や黒部五郎岳(2840m)、薬師岳(2926m)を望む情景は「雲上の楽園」とも称され、多くの登山者にとって憧れであります

ただ、憧れの雲ノ平を目指す、その道のりは遥か遠く最短ルートの富山県有峰湖に近い折立登山口からでも、行きだけで2日は掛かるロングコースになります。

別ルートには長野県大町市の高瀬ダムからと岐阜県高山市の新穂高温泉からなどが主なルートですが、こちらのコースもやはり2日は掛かります。

それだけ大変な思いをしないと「雲上の楽園」に入ることが出来ません。

私達は富山の折立登山口から太郎平を越え薬師沢に下り、薬師沢小屋前の吊り橋を渡ってから樹林帯の急登に汗を流す。頑張って登ると眼前に雲ノ平の台地が広がり、木道を歩きながら高山植物を眺めたり、周りの、山岳風景の雄大なパノラマに大興奮します。

赤岳直下には、天水が頼りの収容人数の少ない水晶小屋が有ります。

                                              ここに荷を置いて、水晶岳まで往復1時間のハイキング。

水晶岳は北アルプス最奥部のほぼ中央に位置し、長い道のりを経なければならない正に秘境の山なのです。

                                          また、2986mと標高が高く晴れた日には北に立山・白馬岳、西に薬師岳・黒部五郎岳、南に槍ヶ岳・穂高連峰、遠くは富士山が見渡せるという絶景には誰しも驚嘆せずにはいられません。

                                          別名「黒岳」と呼ばれ、遠くから見た山容には厳しさが漂いますが、実はその懐に入ると花の種類の多さ、植生の豊かさに目を見張るものがあります。 特にこの山域では珍しいチョウノスケソウ・ミヤマオダマキ・ミネウスユキソウなどが季節を彩ります。

以前はザクロ石や水晶を産出していた水晶岳も鉱山開発時代から時は流れ、今では私達登山者を静かに迎えてくれます。

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▲ 懐かしの地蔵岳 ▲

2020年06月16日 | 南アルプス

 

ハイマツと白砂の稜線歩きから白根三山の眺望が最高の鳳凰三山を縦走し、中でも特異な岩峰を見せる地蔵岳のご紹介です。

                                          夜叉神峠から白根三山を望んだものです。

※夜叉神峠と観音、薬師越しに富士を撮った写真は2000(平成12)年のものであり、空が黄色く変色。  地蔵岳は2010(平成22)年撮影です。                           (ネガフィルムをデジタル化したものです。)

南アルプスはおおらかで雄大な山々が連なり森林限界が高く、うっそうとした原生林にに支配されています。                                            昼間でも薄暗く、冷気漂う山域が数多く残された神秘的な部分が特徴と思われます。

現在は大分改善されていると思いますが、当時の山小屋自体それにトイレ事情は最悪でした。  女性の登山者が北アルプスに比べて極端に少ない原因なのです。                 でも10年ひと昔と言いますから、現在は全ての面で改善が進んでいます。

地蔵岳と赤抜沢ノ頭間の鞍部にある賽ノ河原には子宝を願う沢山の地蔵尊が祀られています。

大雑把に言うと北アルプスは「明」南アルプスは「暗」と言えます。                   ですから初めて登山される方には山のイメージを高く持って頂くために「北アルプス」を御案内しています。

本当の山好きの方には自然が多く残された「南アルプス」がお薦めです。

地蔵岳、オベリスクのある独特の山容が印象的です。

鳳凰三山(薬師岳:2780m、観音岳:2840m、地蔵岳:2764m)は花崗岩の山塊で白砂青松の日本庭園を思わせるような景観で奇岩、オベリスクなど魅力あふれる山域です。

 

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⛰ 懐かしの白馬岳 ⛰

2020年06月07日 | 日本百名山

 

 

北アルプス、後立山連峰の北部に位置する白馬岳(しろうまだけ:2932m)のご案内です。  【※1993(H5)年8月6~9日に後立山連峰縦走時のネガフィルムをデジタル化した絵で変色あり。】

白馬岳は日本三大雪渓のひとつである白馬大雪渓と百花繚乱の高山植物が見られ、登山者に大人気の名山であります。

                                           雪渓歩きは大変危険でありますが、夏でも涼しく中々経験できない雪の上をアイゼン着用で長時間歩くことが、初めての方には大変よろこばれます。

                                                   猿倉登山口から白馬山荘までの標高差約1600mを頑張れば、雪渓の美味しい水や沢山の高山植物が迎えてくれます。

                                             雪渓上部の葱平(ねぶかっぴら)から見た杓子岳の岩峰とクルマユリ。

白馬岳の人気は、白馬を中心に北へ三国境から白馬大池~乗鞍岳~天狗原~栂池自然園へのコース。                                           こちらは高山植物の好きな方には是非歩いて頂きたいコースです。

                                              原色というか色鮮やかな花が沢山で、稜線上(三国境付近)ではアチコチにコマクサが咲き、注意しないと踏んでしまうほど咲き乱れていました。                             ところが2003年8月に歩いた時は、ここに咲いていますよと小石で囲まれていました。   沢山の方が行かれるようになると、段々減少してしまいますね。                残念ですが、仕方ありません。

                                                  白馬山荘と奥が白馬岳山頂 

右手が白馬岳山頂で東の信州側は断崖絶壁である。中央に続く山並みが後立山連峰。

                                          これは白馬岳から杓子岳に向かう途中で見た高山植物の女王「コマクサ」です。

                                          

白馬大池から蓮華温泉に向かうコース。                                   蓮華温泉ロッジには内湯がありますが、ロッジを出て散歩がてらに登って行くと山の秘湯露天風呂が「黄金湯」、「薬師ノ湯」、「仙気ノ湯」など景色を見ながら楽しめます。

白馬岳から杓子岳(2812m)~鑓ヶ岳(2932m)~白馬鑓温泉小屋~猿倉のコース。    このコースは私自身が大好きで変化のある山歩きが楽しめるため、初めての方をご案内しています。

                                                白馬山荘から見た手前、村営頂上宿舎。中央は丸山(2768m)、奥のピークは剣岳(2999m)

                                          のコースはの大雪渓歩きと高山植物が見られるのは似ていますが、露天風呂の大きさが違うのです。                                            ゆったり入れる露天風呂から日の出を見るのは最高です。

                                            2008年7月の時は友人を案内し2人で朝の露天風呂へ、珍しく「貸し切りだね!」と入ったら熱くてビックリ。                                    小屋の人に聞いたら41℃とのこと。でも標高2100mなので出入りしていると丁度良い。  山では早立ちが原則だが自分達は下山だけなのでノンビリしていた。             夜間は男女で時間交代制になっているが、昼間は規制なし。                          その時に女性の声で「入って良いですか?」と聞こえ「入っています。」と答えたが、ドカドカとビックリ。 友人と「イイよな。」となり、混浴風呂のハプニング。          写真を撮ってあげたりし、尋ねたら女子大生で秘湯の会のメンバーとのこと混浴も慣れたものでした。

                                               杓子岳より白馬岳を見る。

鑓ヶ岳を更に唐松岳(2695m)~五竜岳(2814m)~鹿島槍ヶ岳(2889m)~爺ヶ岳(2669m)へと南下する後立山連峰縦走コース。                               こちらは4日以上かかるロングコースとなり、縦走者は真の山屋さんが多い。 

                                                  鑓ヶ岳山頂から白いザレの斜面を下り、鞍部が鑓温泉分岐である。

                                                   下る正面には、天狗ノ頭から遠く双耳峰の鹿島槍ヶ岳へと連なる後立山連峰の眺望が素晴らしい。                                              単独での登山は好天に恵まれ、是非この景色を友人にも見せてあげたいと思い計画すると1日目の大雪渓は好天でも2日目が必ず雨となり、素晴らしい山岳風景を楽しんで頂けないのが残念。

白馬岳からは色々なコースが選択でき、好天であれば最高の山旅が楽しめます。

コメント (3)
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