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アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

いい陽気になってきました。

茨城県の守谷駅に行ったら、モクレンがきれいに咲いているのに目を引かれました。

ある企業での研修打ち合わせが終わってから、会社に戻らず自宅に直帰しようする途上、中野の龍興禅寺の枝垂れ桜に誘惑されました。



境内で他の花の写真を撮りたくなりました。

 春なのですものね。


さて、「恨み」「妬み」「羨み」「嫉妬」などのネガティブな感情や正義感というくせ者の感情に実態を探り、それらと上手につき合えるようになる本の紹介です。

『正しい恨みの晴らし方 - 科学で読み解くネガティブ感情』(中野信子・澤田匡人、ポプラ新書、780円+税)

正しい恨みの
晴らし方 (ポプラ新書)
中野 信子,澤田 匡人
ポプラ社

 テレビでも人気の中野信子氏(脳科学者、医学博士)といじめと感情の研究に長らく取り組んできた澤田匡人氏(心理学者、宇都宮大学准教授)の共著です。
2人のコラボがとても良好だという印象が残りました。

私は、この本から大きく3つのことを学びました。

1.ネガティブな感情を明確に定義すること

・恨みとは、怒りをもたらした出来事を反すうせざるをえない状態

・妬み(envy)とは、自分の持っていない何らかの好ましい価値のあるものを、自分以外の誰かが持っていて、それを自分も手に入れたいと願うとき、その相手に対して生じる不快な感情のこと

・嫉妬(jealousy)とは、自分の持っている何らかの好ましい価値のあるものを、自分以外の誰かが持っておらず、それをその誰かが奪いにやって来るのではないかという可能性があるとき、その相手を排除したいと願う不快な感情

2.私が正義感が「くせ者」の感情だと認識していたことが裏付けされたこと

テレビのワイドショーや週刊誌などをもとに、正しさにこだわる人たちによる有名人のバッシングが顕著だが、この心理は、それなりの立場にある人が不祥事を起こしたら、相応の制裁を受けて当然だと、もともとは害のないはずの羨みという感情が妬み、怒り、恨みを覚醒させられたことによってもたらされるものである。

3.ネガティブな感情には、効用があること(脳科学の立場から)

(1)ヒトが進化してくる過程の中で、ネガティブな感情を持った方が良い何らかのプラスがあったために、このような機能が脳に備え付けられているのだと考えるのが自然

(2)ヒトにネガティブな感情が備わっているのは、ネガティブな感情を持つことでヒトが強くなるからで、強くなりすぎては困るから、ネガティブな感情に罪悪感というブレーキがかかるようにできている。

(3)脳というハードウェアを更新するためには長い年月を経なければならないが、ソフトウェアを載せることで認知を変えることができるので、上手にコントロールして、満足にいくように、最高に優雅な生き方を選ぶことができる。

このように、 『正しい恨みの晴らし方 - 科学で読み解くネガティブ感情』は、私たちのネガティブな感情についての認識を変え、味方につける本だと言っていいでしょう。
強くお勧めです。

私は、近著『感情を整える アドラーの教え』(仮題、大和書房)の自信が湧くと共に、5月に開催する「感情のコントロール法」セミナー の裏付けがしっかりしてきました。

日時:5月29日(日) 9:30~17: 30  
料金:プレミアム会員 19,440円(税込み)、一般 22,680円(税込み)

<お目休めコーナー>3月の花(23)

 

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