アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



新年明けまして
 おめでとうございます。

アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(法人研修も)とカウンセリングを行う岩井俊憲です。

平成最後の年の本年もどうぞよろしくお願いします。

新年最初のブログに2019年1月度のヒューマン・ギルドのニュースレターの巻頭言を掲載いたします。

継続的なイノベーションを 

「いくら郵便馬車を列ねても、それによって決して新しい鉄道を得ることはできない」

これは、アドラーの13年後に生まれ、同じ67年間を生きたオーストリア出身のヨーゼフ・アロイス・シュンペーター(1883―1950)が『経済発展の理論』の中に書いている言葉です。

こんなたとえです。
6頭立ての郵便馬車に2頭を加えて8頭立てにしたとします。
それによって加わる速度は、ほんのわずかでしょう。
しかし、鉄道を新たに敷設して、それで郵便を運ぶとしたら、郵便馬車とは段違いのスピードが出ます。

このたとえは、「改善」と「革新」の違いを意味します。
過去の延長線で考え、知恵を集めて工夫を重ねることは決して無駄ではありませんが、この「改善」は「革新」のスピードについていけません。

イノベーション(革新)のことをよく「技術革新」と呼ぶ人たちがいますが、イノベーションは、技術が代表的かもしれませんが、ビジネス分野でもさまざまな側面に波及する革新です。

うちの息子が最近よくウーバーイーツを利用しています。
ウーバーイーツ、ご存知ない方は是非検索してみてください。
ご相伴に預かったことがありますが、これは便利(やや高額ですが)。
今までの出前をする蕎麦屋さんとは違って、料理を作る人と料理を運ぶ人を結びつけることによって新たなビジネスを構築した、まさにイノベーションの成果です。
シュンペーターが「イノベーション = 新結合」としたことが如実な成果となっています。

イノベーションはまた、「創造的破壊」として語られることがあります。
今までの概念、パターンを意識的に破壊しないと、新たなものは生み出せないことを意味します。
同じ人が、同じことを、同じようにやっていては「革新」に結びつかないのです。
人を変えるか、やる内容を変えるか、やり方を変えるかしないと、どうしても過去の延長線の従来路線の踏襲でしかないのです。
 
私は、 アドラー心理学に基づく 人おこし・組織おこしリーダー養成講座で、「成果の公式」として「シーズ(Seeds)+ ニーズ(Needs) =成果」ということを説明しています。

このことをシュンペーターの「新結合」の概念を用いれば、ビジネス分野だけでなく、カウンセリングに代表される臨床心理学の立場からも、相手のニーズにしっかりと自分のシーズ(リソース、持ち味、強味など)を結びつけることで成果がもたらされることになります。
 
私は、新たな年に

(1)世界標準のアドラー心理学と繋がり続けたい
(2)次世代を担う人たちを育成したい

という願いを抱いています。

(1)世界標準のアドラー心理学では、マリーナ・ブルフシュタイン博士の大阪(1月26・27日)・東京(2月1日、2月2日・3日)で開催する講座がまず該当します。

ブルフシュタイン博士は、アドラーユニバーシティ(大学院)教授であると共に、国際個人心理学会の副会長で、最新の、国際レベルでのアドラー心理学の理論と実践をお伝えくださいます。
昨年の4月にも3か所でワークショップを展開されました。
 
また、例年どおりヒューマン・ギルドは、ジョセフ・ペルグリーノ博士をこの8月にお招きして1999年以来の20周年(23回目)になるワークショップを開催します。
昨年の9月号でお知らせした日程よりも1週間あとになりました。
ペルグリーノ博士ファンの方々、あらかじめ日程確保のほどよろしくお願いします。
 
日 程:2019年8月3日(土)・4日(日)、7日(水)・8日(木)、10日(土)・11日(日)
テーマ:「自尊心を高める」、「面接・質問技法」、「5つのライフタスク(セクシュアリティーを中心に)」
2日間単位で開催し、それぞれ10:00~17:00です。
正式には、4月号のニュースレターでお伝えします。

(2)次世代を担う人たちを育成することに関しては、ヒューマン・ギルドにご縁のある方々の登壇機会を増やして、数年後には「ヒューマン・ギルドにはこんなに立派な講師陣が揃っているのだ」と周囲に言われるような姿にします。ご期待ください。

どうか、本年も変わらぬご支援のほどよろしくお願いしたします。


◎1月下旬~2月上旬開催マリーナ・ブルフシュタイン博士の特別講座のご案内

開催が近づいてまいりました。
マリーナ・ブルフシュタイン博士(アドラーユニバーシティ(大学院)教授)の講座、ニュースレターでの最後のご案内です。
 
◆大阪・東京開催(2日間コース)
「アドラー心理学(困難を乗り越える心理学)のエッセンス」

◆東京開催(1日コース)
「アドラー心理学の歴史的流れ:時を超えて存在する理論とその応用」
 なお、東京のコースは、ヒューマン・ギルドが主催組織になります。
 
■講師:マリーナ・ブルフシュタイン博士(アドラーユニバーシティ(大学院)教授)3講座共通

※お申込みの際は下記いずれの団体(主催・後援)の紹介かを備考欄にご記入下さい(学生の方は学校名もご記入下さい)。

「ヒューマン・ギルド」、「一般社団法人 日本アドラー心理学協会」、「日本臨床・教育アドラー心理学研究会」、「アドラーと仲間たちの会」、「その他」

◆「アドラー心理学(困難を乗り越える心理学)のエッセンス」(48,000円)と「アドラー心理学の歴史的流れ:時を超えて存在する理論とその応用」(25,000円)と併せて計3日間ご参加の方は割引価格70,000円。
 
■大阪・東京2日間コース「アドラー心理学(困難を乗り越える心理学)のエッセンス」
 
この講座では、講義だけでなく、デモンストレーション、グループ・ディスカッション、二人一組になっての演習などを通してアドラー心理学の根本概念「運動の法則」について深いレベルで理解する人間の成長(困難を乗り越えていく過程)へと向かう、アドラーの革新的なアプローチを探ることを目的としています。

◆大阪
日時:1月26・27日(土日)
両日10:00~17:00
会場:新大阪丸ビル 新館405(大阪府大阪市東淀川区東中島1-18-27)
受講料:一般48,000円、学生30,000円
ファシリテーター&通訳:梶野真氏
通 訳:水野美津子氏
※大阪コースは主催が一般社団法人 日本アドラー心理学協会(福岡市博多区博多駅東2-5-19 サンライフ第3ビル6階)のため、お申込みはヒューマン・ギルドではなく、以下にお願いいたします。
電話:092-686-8560 FAX 092-686-8501 HP: https://www.adlertsukaeru.com/
 
◆東京
日時:2月2・3日(土日)10:00~17:00
会場:社会福祉法人南風会 シャロームみなみ風ホール(東京都新宿区弁天町32-6)
受講料:一般48,000円、学生30,000円
ファシリテーター:梶野真氏
通 訳:埴原由美氏 
 https://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/650 こちらから詳細確認及びお申し込みができます。

■東京1日コース「アドラー心理学の歴史的流れ:時を超えて存在する理論とその応用」

100年以上経った今でも、アドラーの理論は多くの国々・無数の状況のもとで試され続け、大勢の人々がその有益性の恩恵を受け続けています。
講義や体験的な演習を通じて、アドラー心理学の歴史的な流れと現代・そして未来に続く発展を学ぶことができます。

日時: 2月1日(金)10:00~17:00
会場:ヒューマン・ギルド研修室
受講料:一般25,000円、学生15,000円
ファシリテーター:梶野真氏
通訳:埴原由美氏、
 https://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/649 こちらから詳細確認及びお申し込みができます。

◎ヒューマン・ギルドの公式新年会のお知らせ

1月14日(月・祝)開催の アドラー心理学ゼミナール 、続いての カウンセリング演習 後の17:30からヒューマン・ギルドの公式の新年会を開催します。

場 所:香港酒家
会 費:3,000円(飲み放題)

某出版社の社長もお申し込み。
珍しい日本酒を差し入れてくださっている方もいます。

申し込み:info@hgld.co.jp に事前に必ずメールを
講座の同級生とお誘い合わせの上ご参加ください。

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<お目休めコーナー>1月の花(1)



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