アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(9月17日)は、ヒューマン・ギルドで

11:00~13:00 アドラー心理学ゼミナール (35名参加)
14:00~17:00 カウンセリング演習 (22名参加)

を行いました。

アドラー心理学ゼミナール の講師は、成瀬夕子さん(勇気のなる木 代表、SMILEリーダー、ELM勇気づけトレーナー)。


(講座開始前の記念写真)


(講座開始前のひと時、カウンセラー養成講座の同期生たちと)

タイトルは「ないものねだりから あるもの生かしへの転身~町おこしプロジェクト~」

内容は、「講師からの内容説明」にとても忠実で、幼少期の視力低下による劣等性、学童期のいじめを受けた経験、姉との競合関係などから、いつのまにか「あれもない!これもない!」のないない探しのプロフェッショナルだった成瀬さん。
お子様の子育てに悩んだことをきっかけにアドラー心理学と出合い、学びを続けていくなかで「ないもの探し」から「あるもの生かし」へと変わっていった過程と、孤立から共同体感覚の喜びを体感し、夢の実現へ向けたプロジェクト活動をお話しいただきました。

とても几帳面な成瀬さんは、用意されたレジュメに従った次の順番で大量のパワーポイントを駆使しながら、落ち着きのある、とても立派な講演をされました。

◆ないものねだりのライフスタイル形成

◆ないものねだりからの脱却~人生の転機~

◆劣等感を自分の強みに変える~劣等コンプレックスのコインの裏側~

◆町おこしチャレンジプロジェクト
 *夢を叶えるための行動 

 *共生社会への展望~共同体感覚~

 *自立と依存

◆「ないものねだりからの脱却~人生の転機~」では、私から昨年11月10日に受けた教育分析を契機に「子どものころから長身に劣等感をいだいたことによる劣等感は、フィジカルな問題ではなく心理的な問題」だと受け入れたことが転機になったと語っておられました。

幼少期の「ない」は「ある」に溢れていたのです。

◆「町おこしチャレンジプロジェクト*夢を叶えるための行動」では、(1)「何のために?」の目的の明確化、(2)口に出して10回言うこと、(3)仲間探し、(4)人に会いに行く、の4つの指針をもとに、日の出町の町おこしのための具体的な施策も語りました。

私には、最後の部分の次の言葉がとても印象に残りました。

・アドラー心理学との出合いを通じて、自己への関心から仲間への関心に関心を持てるようになった。

・仏教の「自利利他」の精神をもとに、人生をかけての課題は、劣等生を正しく活用し、有益な方向に一歩踏み出せる勇気を与えることである。

スライドの最後には、次回の第136回(10月8日(月・祝)のアドラー心理学ゼミナール にご登壇の アドラー・カウンセラー養成講座 同期生の 山崎裕子さん(歯学博士、SMILEリーダー、ELM勇気づけトレーナー) のことをお知らせくださいました。

成瀬さんの仲間意識の表れです。

タイトル:味覚障害からみたおいしさとは
 
※講師からの内容説明※
 
出産を機に仕事から遠ざかり、仕事復帰をすると、自分の意図とはことなり味覚障害を診ることになりました。目に見えない感覚というものを診るうえで、アドラー心理学を知ることは必然であったのではないかと思う今日この頃。味覚障害の患者さんを診て考えた美味しさについてお話ししたいと思います。


成瀬さんの ご講演後は、会場にお越しの11月と12月のアドラー心理学ゼミナールご登壇者のご紹介をしました。

11月11日(日)講師:阿部 洋子さん(NPO法人勇気づけ学園 幼児部代表、SMILEリーダー、ELM勇気づけトレーナー)
※講師からの内容説明※
 アメリカで幼児教育を勉強し、疑問を抱いた日本の幼児教育。個を大切にするアメリカの教育がアドラー心理学と重なる部分があり、これこそ幼児教育に必要だと強く思いました。また息子の授乳中にテレビで見た森のようちえんの自然の中での活動を融合することでさらに豊かさをプラスできると自負しています。この持論を皆様と共有し、これからの幼児教育のあり方を共に考えていただきたいと思います。
  
12月24日(月・祝) 磯野 茂さん(伴走家TM、SMILEリーダー、ELM勇気づけトレーナー)

※講師からの内容説明※
 スポーツ活動を通じ、知的障害のある人たちと関わって10年、当初コミュニケーションはすれ違うことばかりでした。しかし、試行錯誤を重ね関わりを続けると徐々に改善したのです。その要因は「縦の関係から横の関係への変化」でした。
 今回のゼミナールでは、私が出会った知的障害のある人たちとのエピソードを交え、知的障害のある人たちが私に教えてくれた“対人関係をより良くするヒント”をお伝えします。加えて、知的障害のある人たちの自律と社会参加に向けた取り組みについても紹介します。

◆ご参考:成瀬さんが引用された私の2つのブログは、次のとおりです。

2017年10月4日付けブログ 『看護師のためのアドラー心理学』裏話:長谷静香さんに幸運の女神が微笑んだのは?(2)

2012年12月10日付けブログ 『自立』と『依存』について


14:00~17:00開催の カウンセリング演習 では、資格試験に続いて、一人のクライアント役の方のケースを徹底的に扱いました。

途中、妻役 VS. 夫役に二手の分けてディベートもどきを行いました。



クライアント役をすると、時にこんなにメリットがあります。

それと共に、受講者のフィードバックの力が抜群に高いことに感銘を受けました。

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