日 ニチ・ジツ・ひ・か 日部
解字 太陽の形の象形。中に短線を加えて実体があることを示している。太陽のほか日中や日数の意味などがある。また、日は部首になり、太陽や光、日中、一日などを表す意符となって用いられる。
意味 (1)ひ(日)。太陽。「日光ニッコウ」「落日ラクジツ」 (2)ひるま。「日中ニッチュウ」「日夜ニチヤ」 (3)いちにち。ひにち。ひごと。「一日ついたち」「三日みっか」「日給ニッキュウ」「日常ニチジョウ」「本日ホンジツ」
日は部首「日にち」になる。漢字の偏(左辺)や冠(上部)・脚(下部)につき太陽・日光・一日などを表す。常用漢字は38字あり以下のとおり。
日(部首)
曖アイ(日+音符「愛アイ」
暗アン(日+音符「音オン」)
映エイ(日+音符「央オウ」)
旺オウ(日+音符「王オウ」)
暇カ(日+音符「叚カ」)
暁ギョウ(日+音符「尭ギョウ」)
昨サク(日+音符「乍サ」)
暫ザン(日+音符「斬ザン」)
時ジ(日+音符「寺ジ」)
暑ショ(日+音符「者シャ」)
昇ショウ(日+音符「升ショウ」
昭ショウ(日+音符「召ショウ」)
晴セイ(日+音符「青セイ」)
暖ダン(日+音符「爰エン」)
曇ドン(日+音符「雲ウン」)
晩バン(日+音符「免メン」)
暮ボ(日+音符「莫バク」)
昧マイ(日+音符「未ミ」)
曜ヨウ(日+音符「翟テキ」
暦レキ(日+音符「歴レキの略」)
会意字
旧キュウ・晶ショウ・昼チュウ
音符となる字
易エキ・景ケイ・昆コン・旨シ・是シ・春シュン・旬ジュン・星セイ・昔セキ・早ソウ・旦タン・暴ボウ・明ミン
イメージ
「ひ・ひごと」(日・衵)
「形声字」(捏・涅・汨)
音の変化 ニチ・ジツ:日・衵 デツ:涅 ネツ:捏 ベキ:汨
ひ・ひごと
衵 ジツ・ニチ・あこめ 衣部
解字 「衤(ころも)+日(ひごと・日々)」の会意形声。日々、常に着る衣服の意で、ふだん着をいう。日本では、公家装束の内着をいう。
意味 (1)ふだん着。 (2)じゅばん。女性のじゅばん。はだぎ。「衵服ジツフク」(女性のはだぎ) (3)[国]あこめ(衵)。①公家の男女の装束の内着。上の衣(きぬ)と下の単(ひとえ)の間につける。「衵袴あこめばかま」(あこめをつける時、つけるはかま)②童女が上の衣(きぬ)と肌着との間に着る衣服。「衵衣あこめぎぬ」
形声字
捏 ネツ・デツ・こねる・つくねる 扌部
解字 「扌(手)+土(つち)+日(ニチ・ジツ)」の形声。やわらかい土を手の指でこねること。日ニチ・ジツは発音を受け持ち、転音したネツ・デツが音を表す。
意味 (1)こねる(捏ねる)。つくねる(捏ねる)。やわらかい土を手指でこねる。「捏ね芋つくねいも」(ヤマノイモの変種。指でつくねたような形をしている) (2)(指で)はさむ。つまむ。 (3)でっちあげる。「捏造ネツゾウ」(事実でないことを事実のようにこしらえて言う)
覚え方 扌(手)で、一(いち)日、土(つち)、捏(こ)ね 捏造ネツゾウす
涅 デツ・ネツ・ネ 氵部
解字 「氵(水)+土(つち)+日(ニチ・ジツ)」の形声。水の中にある土の意で、特に黒土をいう。この土が具体的に何を指しているか不明。また、梵語の音訳字に使われる。日ニチ・ジツは発音を受け持ち、転音したデツ・ネツ・ネが音を表す。
意味 (1)くろつち。水中にある黒土。「涅石デツセキ」(黒明礬くろみょうばん) (2)くろ。黒くそめる。「涅歯デツシ」(歯を黒く染めること) (3)梵語の音訳字。「涅槃ネハン」(すべての煩悩を無くした理想の境地)「涅槃会ネハンエ」(釈迦が入滅した3月15日に行なう法会)
汨 ベキ 氵部
解字 「氵(川)+日(ベキ)」の形声。ベキという名の川。汨水ベキスイをいう。日(ニチ・ジツ)の発音がなぜベキに変化したか不明だが、一説に冪ベキ(おおう)の省略形という。
意味 (1)川の名。「汨水ベキスイ」(湖南省の北東部を流れる川。羅水ラスイと合し汨羅江ベキラコウとなる。さらに湘水ショウスイと合流し洞庭湖にそそぐ)「汨羅江ベキラコウ」(汨水が羅水と合し湘水にそそぐまでをいう。汨羅ベキラとも。戦国期に楚の詩人・屈原(くつげん)がこの淵に身を投げた。) (2)しずむ。
端午の節句の始まり伝説
楚の人達は汨羅江に身を投げた屈原を救おうと船を出し、魚に食べられないようにちまきを投げ入れ、太鼓を打ってその音で魚をおどした。これが後々5月5日の端午節に龍船競争やちまきを食べる習俗になったという伝説がある。
汨羅江の龍船競争
https://www.easyatm.com.tw/wiki/汨羅江
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
解字 太陽の形の象形。中に短線を加えて実体があることを示している。太陽のほか日中や日数の意味などがある。また、日は部首になり、太陽や光、日中、一日などを表す意符となって用いられる。
意味 (1)ひ(日)。太陽。「日光ニッコウ」「落日ラクジツ」 (2)ひるま。「日中ニッチュウ」「日夜ニチヤ」 (3)いちにち。ひにち。ひごと。「一日ついたち」「三日みっか」「日給ニッキュウ」「日常ニチジョウ」「本日ホンジツ」
日は部首「日にち」になる。漢字の偏(左辺)や冠(上部)・脚(下部)につき太陽・日光・一日などを表す。常用漢字は38字あり以下のとおり。
日(部首)
曖アイ(日+音符「愛アイ」
暗アン(日+音符「音オン」)
映エイ(日+音符「央オウ」)
旺オウ(日+音符「王オウ」)
暇カ(日+音符「叚カ」)
暁ギョウ(日+音符「尭ギョウ」)
昨サク(日+音符「乍サ」)
暫ザン(日+音符「斬ザン」)
時ジ(日+音符「寺ジ」)
暑ショ(日+音符「者シャ」)
昇ショウ(日+音符「升ショウ」
昭ショウ(日+音符「召ショウ」)
晴セイ(日+音符「青セイ」)
暖ダン(日+音符「爰エン」)
曇ドン(日+音符「雲ウン」)
晩バン(日+音符「免メン」)
暮ボ(日+音符「莫バク」)
昧マイ(日+音符「未ミ」)
曜ヨウ(日+音符「翟テキ」
暦レキ(日+音符「歴レキの略」)
会意字
旧キュウ・晶ショウ・昼チュウ
音符となる字
易エキ・景ケイ・昆コン・旨シ・是シ・春シュン・旬ジュン・星セイ・昔セキ・早ソウ・旦タン・暴ボウ・明ミン
イメージ
「ひ・ひごと」(日・衵)
「形声字」(捏・涅・汨)
音の変化 ニチ・ジツ:日・衵 デツ:涅 ネツ:捏 ベキ:汨
ひ・ひごと
衵 ジツ・ニチ・あこめ 衣部
解字 「衤(ころも)+日(ひごと・日々)」の会意形声。日々、常に着る衣服の意で、ふだん着をいう。日本では、公家装束の内着をいう。
意味 (1)ふだん着。 (2)じゅばん。女性のじゅばん。はだぎ。「衵服ジツフク」(女性のはだぎ) (3)[国]あこめ(衵)。①公家の男女の装束の内着。上の衣(きぬ)と下の単(ひとえ)の間につける。「衵袴あこめばかま」(あこめをつける時、つけるはかま)②童女が上の衣(きぬ)と肌着との間に着る衣服。「衵衣あこめぎぬ」
形声字
捏 ネツ・デツ・こねる・つくねる 扌部
解字 「扌(手)+土(つち)+日(ニチ・ジツ)」の形声。やわらかい土を手の指でこねること。日ニチ・ジツは発音を受け持ち、転音したネツ・デツが音を表す。
意味 (1)こねる(捏ねる)。つくねる(捏ねる)。やわらかい土を手指でこねる。「捏ね芋つくねいも」(ヤマノイモの変種。指でつくねたような形をしている) (2)(指で)はさむ。つまむ。 (3)でっちあげる。「捏造ネツゾウ」(事実でないことを事実のようにこしらえて言う)
覚え方 扌(手)で、一(いち)日、土(つち)、捏(こ)ね 捏造ネツゾウす
涅 デツ・ネツ・ネ 氵部
解字 「氵(水)+土(つち)+日(ニチ・ジツ)」の形声。水の中にある土の意で、特に黒土をいう。この土が具体的に何を指しているか不明。また、梵語の音訳字に使われる。日ニチ・ジツは発音を受け持ち、転音したデツ・ネツ・ネが音を表す。
意味 (1)くろつち。水中にある黒土。「涅石デツセキ」(黒明礬くろみょうばん) (2)くろ。黒くそめる。「涅歯デツシ」(歯を黒く染めること) (3)梵語の音訳字。「涅槃ネハン」(すべての煩悩を無くした理想の境地)「涅槃会ネハンエ」(釈迦が入滅した3月15日に行なう法会)
汨 ベキ 氵部
解字 「氵(川)+日(ベキ)」の形声。ベキという名の川。汨水ベキスイをいう。日(ニチ・ジツ)の発音がなぜベキに変化したか不明だが、一説に冪ベキ(おおう)の省略形という。
意味 (1)川の名。「汨水ベキスイ」(湖南省の北東部を流れる川。羅水ラスイと合し汨羅江ベキラコウとなる。さらに湘水ショウスイと合流し洞庭湖にそそぐ)「汨羅江ベキラコウ」(汨水が羅水と合し湘水にそそぐまでをいう。汨羅ベキラとも。戦国期に楚の詩人・屈原(くつげん)がこの淵に身を投げた。) (2)しずむ。
端午の節句の始まり伝説
楚の人達は汨羅江に身を投げた屈原を救おうと船を出し、魚に食べられないようにちまきを投げ入れ、太鼓を打ってその音で魚をおどした。これが後々5月5日の端午節に龍船競争やちまきを食べる習俗になったという伝説がある。
汨羅江の龍船競争
https://www.easyatm.com.tw/wiki/汨羅江
<紫色は常用漢字>
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