一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

美しき中倉彰子女流二段との指導対局(前編)

2024-03-22 22:35:55 | LPSA麹町サロンin DIS
今月7日のLPSA麹町サロンin DISは、第1部に中倉彰子女流二段、第2部に中倉宏美女流二段がシフトされていた。人気姉妹だからどちらも満席が予想されたが、彰子女流二段に1席空いており、たまたま7日はヒマだったので、6日に予約を入れた。
彰子女流二段の誕生日は、福間香奈女流五冠と同じ3月2日である。昨年はその日に彰子女流二段の指導対局があり、私も参加し、ささやかながら誕生日プレゼントを購入した。今年は5日違いだが、やはり買わねばならないだろう。そして今年は、宏美女流二段にも買いたい。宏美女流二段の誕生日は今年もう過ぎてしまったが、私の気持ち次第なので、構わない。
さて、7日当日である。とりあえず東京駅で下車した。地下街に土産物屋があるが、ふらふらしていたら、大丸の地下街に入ってしまった。ちょっとイメージが違うが、面倒なので、ここで調達することにする。
お菓子類を2種類買い、宏美女流二段にも同等のものを買った。
ここからJRで四ッ谷に向かい、下車。迷ったが、小諸そばに入った、二枚もりをたぐる。420円は小さくない出費だが、それに見合った満足感はある。きょうの二枚もりも、美味かった。
麹町のサロンに入ると、すでに3人が入室していた。私はプレゼントを渡し、早速駒を並べる。私の先手で、対局開始となった。

初手からの指し手。▲2六歩△3四歩▲7六歩△4四歩▲4八銀△9四歩▲5六歩△9五歩▲5八金右△3二飛(第1図)

大野教室スタッフのW氏情報によると、彰子女流二段は自身の指導対局の記譜公開を望まないという。だけどそれを私は彰子女流二段から直接聞いていないし、何より彰子女流二段の将棋が素晴らしいので、今回も勝手に公開させていただく。なお、当人および関係者から削除要請があれば、すぐに応じるつもりである。
私の▲2六歩でスタート。6手目△9四歩に挨拶しないのが私流で、以前それをやってコテンパンに負かされ、どなたかに「やっぱり端歩は受けないとダメなのよ」とたしなめられた記憶がある。
それでも端歩を受けない私は、成長していないのだ。
▲5六歩に、彰子女流二段は△9五歩。ここは意地でも突き越したいところだろう。
▲5八金右に、彰子女流二段は意外な三間飛車だった。

第1図以下の指し手。▲6八玉△6二玉▲7八玉△7二銀▲2五歩△3三角▲4六歩△4二銀▲4五歩(第2図)

きょうも彰子女流二段は綺麗である。もうけっこうな年齢になっているが、みずみずしさはみじんも喪われていない。中座真七段も休場から無事復帰し、憂いもなくなったというところ。
対して私はここ数ヶ月でさらに抜け毛が進行し、頭は無残な状態になっている。さっきも駒を並べる際、彰子女流二段が私の頭に一瞬目を止め、「あれ? 大沢さんのアタマ、こんなにハゲていたっけ?」という顔をした。
私は▲6八玉から玉の整備にかかる。しかしここでは若干の誤算があった。彰子女流二段が三間飛車に振るなら、石田流に組ませて▲5六銀左戦法があるのだが、私は早々に▲5六歩を突いてしまった。しかも▲5八金右まで指してしまったので、棒金戦法もできない。私は作戦に窮してしまった。
私は▲2五歩△3三角を決めて▲4六歩。上手が早めに△7二銀と上がったので、9一の香が浮いている、よって8二に角を打てれば下手が優位に立てるのではないか?
私は▲4五歩と仕掛けた。

第2図以下の指し手。△4五同歩▲2四歩△同歩▲3三角成△同銀▲3六歩△7一玉▲4三角△2二飛▲3七桂△5二金左▲6五角成△4四銀(第3図)

第2図から△4五同歩は、角交換から▲8二角がある。よって△4三銀か。以下▲4四歩△同銀▲4五歩△同銀▲3三角成△同桂に▲8二角or▲2四歩……あたりを読んでいたら、彰子女流二段は堂々と△4五同歩。そういうものか……と私は唸った。
予定の▲3三角成△同桂▲8二角は、△9三香or△9四香となる。その後私は▲7七桂~▲8五桂とするが、いざその局面の権利を得てみると、その攻めがまだるっこしく思えてきた。
とりあえず私は▲2四歩と突き捨てたが、早まった、というのも、次の▲3三角成を△同銀と取られ、予定の▲4三角は△2二飛で、次の△2五歩~△2六歩が早く、下手敗勢となる。
それで▲3六歩としたが、リズムがおかしい。
そこで彰子女流二段は△7一玉としたが、ここは△4二飛や△4二金で、馬作りを消されるほうがイヤだった。
▲4三角△2二飛に、私は△2五歩に備えて▲3七桂。一本取ったつもりが苦労の連続で、こんなことなら、▲4六歩で▲3六歩だった。

第3図以下の指し手。▲4五桂△4六角▲2九飛△4五銀▲2三歩△4二飛▲2一馬△5六銀▲1一馬(第4図)

彰子女流二段はまとめて指さない。ふつうは2手、多くても4手で隣に移る。それだけ時間がかかるが、下手もそれだけじっくり考えられるので、それでいいと思う。
私の▲4五桂は非常手段。彰子女流二段は、たんに△同銀でもいいが、△4六角で▲2四飛を防ぎ、△4五銀とした。
▲2三歩は継続手。△4二飛に▲2一馬で駒損は回復したが、歩切れが痛い。
彰子女流二段は△5六銀と進出して好調。私は▲1一馬くらいしかないが、この展開では私の負けだと思った。

(つづく)
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