一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

愛、ふたたび(前編)

2017-06-23 01:00:10 | 新・大野教室
22日は女流王座戦の上田初美女流三段VS渡部愛女流初段戦があった。
これが相当な熱戦で、終盤は渡部女流初段にも勝機があったと思うのだが、惜敗した。
また、次の機会ですね。

   ◇

10日(土)は大野教室プレゼンツ「第3回・渡部愛女流初段の指導対局会」があった。
5月、大野教室ブログに告知された後、申し込みをしばし迷っていたら、もう残り2名になっていた。私は慌てて申し込み、セーフ。渡部女流初段の人気たるや恐るべしで、あやういところだった。
10日は3コマ目、つまり午後4時からだったので、それまでのんびり過ごした。最近は平日がヒマなのだが、土日は世間も休みなので、心が安らぐ。
午後から上野に出て、ディスカウントショップでお菓子類を買った。そのまま足を伸ばし、TSUTAYAでFLASH、FRIDAY、週刊プレイボーイも買う。読みたい記事もないのに買ってしまうこの病気、早急に治すべきだ。
ディスカウントショップに置いてなかったガムがあったので、ひとつ先の駅の本店に向かう。ここでめでたく入手したが、「小梅ちゃん」が安売りされていたので、これも意地で3つ、買い直した。この余計な買い物が、また私を太らせる。
そのあと小諸そばに寄り、二枚もりを手繰った。蕎麦は若干伸びていたが、まあ美味かった。

京浜東北線の快速に乗り、4時の5分前ごろ、大野教室の表に着く。すれ違った若いアベックが「あの指導対局で4,000円なら…(満足)」と話していたが、ペアで受けたのだろうか。
教室に入ると、渡部女流初段は洋間にスタンバイしており、5つの盤は半円状に置かれていた。前回は和室で盤面が横一列だったから、渡部女流初段は指すたびに横にずり寄っていた。今回の配置なら指導側が動く必要がなく、うまい改善策と思った。
私はW氏に指導料を納め、定刻に指導対局開始となった。ただ、一人はまだ到着していなかった。
右の男性は角落ち。数手指し、私の番である。「平手で、よろしいでしょうか」とへりくだると、「いつも(私と)駒落ちで指してたみたいじゃないですか」と、渡部女流初段が笑った。
か、かわいい…!!
と感激したところで対局開始。

初手からの指し手。▲7六歩△3四歩▲2六歩△5四歩▲2五歩△5二飛▲4八銀△5五歩▲6八玉△3三角▲3六歩△6二玉▲7八玉△7二玉▲5八金右△4二銀▲6八銀△5六歩▲6六歩(第1図)

渡部女流初段は初夏らしい装い。そのままだと膝頭が見えるので、それをハンカチで隠している。
私は盤面に集中して▲7六歩。△3四歩には▲2六歩とした。3月の前回は飛車を振って惨敗したから、本局は居飛車で存分に戦うつもりである。
渡部女流初段は4手目に△5四歩と応じ、ゴキゲン中飛車の雰囲気。渡部女流初段は居飛車党だがもとは振り飛車党だから、あり得る作戦である。
私の左にはKur君が座っている。平手戦で、渡部女流初段に「穴熊にしない三間飛車」を所望した。
「あ、それ!」
と渡部女流初段が叫ぶ。左手奥の男性が持っていた扇子が藤井聡太四段の「大志」だったからだ。「それ、入手できたんですね」
何日か前に東京と大阪の将棋会館で売り出し、数十分で完売したというやつだ。
奥の男性氏はLPSAのイベントなどでよく見かける。扇子発売当日も、それを伝えるワイドショーのVTRにチラッと映っていたから、私は彼の購入を知っていた。
局面。私は超速も視野に入れ▲3六歩としたが、▲3七銀は控えて▲7八玉と寄る。渡部女流初段は△5六歩とし、飛車角を通す。私はじっくり指そうと▲6六歩。

第1図以下の指し手。△5五角▲3七桂△5七歩成▲同銀左△3五歩▲5六歩△4四角▲3五歩(途中1図)

△3六歩▲4五桂△3五角(第2図)

遅れていた男性氏が到着した。道に迷ったようだが、大きな遅れでなくて何よりである。
右の男性氏は飛車を振り十分な態勢。左のKur君は右銀が4八に上がったので居飛車を選択したように見えたが、三間に飛車を振った。そのあと玉は左側に移動した。よく分からないが、左玉戦法というべきか。Kur君がこんな力戦を指すとは思わなかった。
渡部女流初段は△5五角。これに▲1八飛では元気が出ないので、▲3七桂と跳ねた。
傍で見ていたW氏が、「(2人の対局姿を)記念に写真を撮ってあげようか?」と申し出てくれたが、断る。
女流棋士をスマホに収めたいのはヤマヤマだが、自分自身は写りたくないからだ。
△3五歩には▲5六歩△4四角を交換したあと、▲3五歩(途中1図)と戻した。数日前の将棋ペンクラブ・M氏のブログに、森下卓九段が△3五歩の桂頭攻めに堂々と▲同歩と取って快勝した記事が紹介されていて、その手を拝借したのだ。
本局はその後△3六歩▲4五桂。下手はこの桂が取りきられるまでに、一仕事しなければならない。

第2図以下の指し手。▲3八飛△4四歩▲3六飛△3四歩▲6五歩△4三銀▲2四歩△同角▲2二歩△5四銀▲3四飛△4五銀▲4四飛△4二飛(第3図)

私は▲3八飛。▲2六飛と浮けるものだと錯覚していたので、こちらから歩を取りに行く。
▲3八飛には△5七角成▲同銀△4九銀や、▲5七同金△3七銀も気にしたが、指導対局ではやってこないと思った。
角を守る△3四歩に、▲2四歩と突くか迷ったのだが、まず▲6五歩。△4五歩には▲1一角成があるので渡部女流初段は△4三銀と立ち、そこで私は▲2四歩とした。
「そうか…」と渡部女流初段がつぶやく。△2四同角に▲2二歩が狙い筋で、△2二同飛は▲5三桂不成がある。よって渡部女流初段は△5四銀と、この銀で桂を取りにきた。
指導対局の私のスタイルは、数手まとめて指す早指しだが、本局は一手一手考える感じである。△5四銀のあとも考えてしまい、渡部女流初段が一手も指せずこちらを素通りした。
私は▲3四飛と走り、△4五銀に▲4四飛。金銀両取りだから△4二飛の一手。ここで次の手がいい手だったと思う。

(つづく)
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6月4日の4時から男(後編)

2017-06-22 00:04:33 | 新・大野教室
3局目はHon氏と戦う。この季節、Hon氏は職業柄忙しく、教室の滞在時間も短いようだ。私と指すのも久しぶり。
先番Hon氏の三間飛車に、私は居飛車。飛車先の歩を△8四で止めていたらHon氏は石田流に組む。私も気分を変えて△1二香とするとHon氏も穴熊に潜り、二人の対戦では珍しい相穴熊戦となった。
中盤はいい勝負。Hon氏が△6四銀と呼んでから▲5四歩と突きだしたのが好手で、次に▲6五歩を見せられた私はグズグズできない。△9五歩と反発した。
ここから激しい戦いになったが、私が馬を切って△3八銀としたところで、Hon氏が投了した。まだ粘れそうに見えるが、この諦めのよさがHon流である。

穴熊は久しぶりにやったが、随所で感覚が違い、私には合わなかった。次はふつうに舟囲いにしよう。
4局目はあの女性と実戦。手合いは私の八枚落ちで、私が自由に指していいことになった。
対局開始。△3二金▲2六歩△5二玉▲2五歩△7二金▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2八飛。
ここで△6四歩と突いたら、▲2四歩と合わされて参った。以下△同歩▲同飛△2三歩に▲6四飛とされ、上手指しようがない。八枚落ちはこんなに大変なのか。
数手後女性は▲6六角と上がり、▲8五桂と跳ぶ。次の▲9三桂成△同金▲同角成が狙いで、私は△8四歩(第1図)と突いた。これは▲同角でタダなのだが、とにかく誤魔化すしかない。

果たして女性は考え込んでしまい▲9三桂成としたのだが、ここでW氏から「う~ん、待ったにしましょう」が入った。
ええっ!? 待ったが入るの?
これを待ったにされちゃあ上手の勝つ手がないが、初心者相手では私以外全員敵だからしょうがない。
▲9三桂成を▲8四同角に代え、以下むずかしい戦いとなる。△7七歩~△7八歩成は周りが見逃してくれ?、女性もそれなりにうまく指し、最終盤となった。

私が△5七金と王手し、ここで取った歩を△7四に打った局面(第2図)。
以下▲5五馬△6七玉▲7七馬△5六玉▲5五成桂(投了図)まで、女性が勝った。

女性はなんで自分が勝ったか分からないふうだったが、まあよい。彼女に読み筋を聞くと、最終▲5五成桂で▲9六竜も考えたという。以下△4五玉▲4四馬までを解答できれば、それも立派な正解である。ともあれ女性さん、お見事でした。

今日はHomma君も来ていて、彼と指そうとしたのだが、もう帰るとのこと。それで、Og氏に教えてもらうことになった。
Og氏の四間飛車に、私は棒銀を採る。こちらは昨日、大野八一雄七段らにさんざん講義を受けたから、この展開は自信満々である。
私は端歩を突いて攻撃準備完了。しかし▲3五歩と行く前に△3二飛と先受けされたので、私は▲9八香と待ってから▲2四歩と攻めた。これはいよいよ加藤流だ。
数手進んで私は端の香を交換したが、肝心の棒銀が捌けず、あまりポイントを挙げていない。ここでOg氏は△2五歩。これに▲同銀△同桂▲同飛は駒損になるので指しきれず、私は▲3七銀と辛抱した。とたんにOg氏が「やっぱそうですよねー」と嘆いた。
棒銀はこの位置で遊ばせておきたかったのに、お手伝い(△2五歩)をして銀を活用させてしまった、というわけだ。ただ私のほうも見落としていて、この▲3七銀の局面で△4五桂の銀の両取りがあるのをうっかりした。もっともOg氏は、この順を掘り下げなかったようである。

さらに局面は進み、第1図(局面は不正確)から▲6六香△7六銀▲6二香成△8七香成▲6九玉△6二金▲5五角と進んだ。部分的に角香交換になったのだから、これは先手有利と断じてもいい。
ところがこの後、私は敵玉頭への攻めを躊躇したことりして、徐々に形勢が詰まってきた。

第2図の▲4三馬に、Og氏は△5四香打。そこで私は▲3四馬としたが、よくなかった。▲5五桂、と頭突きで受けるべきだった。
こうなったら振り飛車ペースである。以後Og氏の指し手に同調する形になって形勢逆転、最後は私の投了となった。
Og氏は元奨励会だから強いのは承知しているが、まだ3、4回しか勝ったことがない。もう少し勝ててもよさそうなものだが…。
ともあれ局後もみっちり講義を受け、なかなか濃密な半日だった。…と思いきや、先の女性は、まだ大野七段から講義を受けていた。もう8時を過ぎてるぜ!?
W氏が強制終了を宣言して、食事に行くことになった。今日は大野七段、W氏、Og氏、Hon氏、Tod氏、Shin氏に、女性氏も加わる豪華版である。いつものインドカレー屋に行った。
ではここで、席の配置を記しておこう。

     壁
W 女性  Tod Shin
            壁
Og 大野  一公 Hon

私たちはいつものセットメニューを頼む。食後はおしゃべりとなった。
女性が参加していても、私たちは構わず将棋の話題に終始する。彼女は既婚らしいし、私もカッコをつける理由がない。
Tod氏がかばんから将棋を取り出す。バカが、ここじゃやめろって!!
さすがに指し将棋はしなかったが、握り詰みたいのを始めた。Shin氏がおもしろがって駒を配置するが、うまくいかない。
それを見かねた大野七段が作ったのが、下の3手詰である。何のことはない、大野七段がいちばんの将棋バカであった。

これを女性が悪戦苦闘して解いた。彼女はどこまで強くなるだろう。
ほかにうれしかったのはTod氏がまた自由業になったことで、世間の常識の反対を行く生き方に、私は深い感銘を受けた。私はTod氏を目指さないが、いくらか重圧感から解放された。ありがとう、Tod氏。
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6月4日の4時から男(前編)

2017-06-21 00:04:44 | 新・大野教室
20日の朝方は、将棋を指している夢を見た。角換わり系で、先手は▲3七金、▲4七銀型だった気がする。

   ◇

4日(日)は前日に続いて大野教室に行った。といっても「4時から男」で、これなら席料は2,000円で済む。いずれにしても連投は久しぶりである。
もう夕方なので、大野八一雄七段の指導対局はいくつか空きがあった。
奥の和室にはOk氏がいた。先日将棋会館でお会いしたが、ここでは久しぶりである。Ok氏は昨年から家でいろいろあり将棋どころではなかったが、気持ちに余裕ができたようだ。
1局目はU君と指す。U君は翌週に将棋の全国大会を控えているとかで、私に「ゴキゲン中飛車を」の指定つきだった。
対局開始。私は中飛車に振り、U君は▲8八玉~▲7八金、と穴熊の気配。そうなる前に△4五銀と動いた。

数手進んだ第1図から、▲4六歩と突かれ、シビれた。当初は△4四角と飛車取りに出てよしと思ったら、▲1六飛△1五歩の時、▲4五歩が角に当たるのだ。以下△1六歩▲4四歩△同歩▲4三角は後手敗勢。よって私は△5四銀と辛抱したのだが、▲5六金と歩を払われ、早くも不利になった。
その後私は△6二飛から△6五歩▲同歩△同飛と1歩を駒台に乗せる。「歩切れは喉の渇き」で、持駒に歩がなければ何もできない。
ここから私が持ち直して、互角になったと思った。
ところが…。

第2図の▲4四歩を△同歩と取ったのがマズかった。つづく▲4八飛に△4五歩もマズく、▲4四歩△3二金▲5五銀が厳しい。銀交換は後手に隙がありすぎてもたないのだ。
その後私も頑張り、最終盤は詰めろに迫る順があったものの、それを見送ってしまい、敗戦。またも悔しい負けとなってしまった。
感想戦。やはり第2図が私の最大のチャンスで、いろいろ検討して、△5六飛と飛び出す手を発見した。以下▲同金△同成銀。そこでA▲4三歩成は△6六角があるからB▲7七銀引だろうが、△4四角と取ってどうか。後手は飛車金交換の駒損だが陣形が低く、まだ楽しみがあった。
△5六飛は、Sar君ならノータイムで指す。私はゴキゲン飛車を指さない弊害が出てしまった。
つづく本譜△4五歩でも、△4五成銀と引き付けるべきだった。
アマ五段相手に2手連続で疑問手を指しては勝てない。ただしかし、不慣れな戦法でもそこそこの勝負になったのは、収穫だった。
ところで今日は見慣れない成人女性が来ている。大野七段が何度か口にしていたひとで、初心者なのに熱意があるらしい。今も大野七段の講座を熱心に聞いている。
私の2局目はShin氏と。Shin氏も4時から男で、土日教室はこのパターンが多い。
私の先手で▲7六歩△3四歩▲6六歩△3三角。振り飛車のニオイがするので私は居飛車にスイッチ。角道を止めたのがアレだが、しょうがない。

第1図からの指し手。△5五歩▲同歩△同銀▲5六歩△4六銀▲同銀△6四歩▲5八飛△4四歩▲4三銀△6二飛▲3四銀成△4二金▲3三成銀△同桂▲5五歩△4三金(第2図)

△5五同銀に▲5六歩△4六銀▲同銀と進み、指しやすくなったと思った。なお手順中▲5六歩で▲5五同銀は、△同飛▲5六歩△5一飛で、これは後手の注文どおりだろう。
本譜△6四歩には▲5八飛とし、△6五歩なら▲5五歩△6六歩▲同金で先手よし。
Shin氏は△4四歩としたが、▲4三銀ともたれた。以下角銀交換の駒得になっては、もう負けられないと思った。
△3三同桂には▲2二角があったが、厳しさに欠ける気がして、指し切れなかった。とはいえ▲5五歩はいかにも悠長で、一手パスに近かった。

第2図以下の指し手。▲2一角△3二銀▲5四歩△2一銀▲5三歩成△同金▲同飛成△3二銀▲5八竜(第3図)

▲2一角に手ごたえを感じた。△3二銀と一枚使わせて▲5四歩。これで先の▲5五歩が生きた。
ただし▲5三同飛成に△3二銀がいい活用で、私は後手陣を攻略できない。そこで▲5八竜と、負けない手を指した。

第3図からShin氏は△3九角と打ち、▲4九金△5八銀▲同金寄…と進んだのだが、▲同金寄では▲3九竜で明快な勝ちだった。
もっとも以下も私の有利に進み、最後は私が勝った。
感想戦。最終盤でShin氏が△5二飛と▲5八の金取りに回り、私は手堅く▲4九金打としたのだが、そこでShin氏が凡手を指して負けた。ここは△5七銀が、Shin氏自身が発見した手で、調べてみたら先手に受けがなかった。
第2図の▲2一角、私はいい手と思ったが、変化を調べると、先手はそれほどでかしていない。Shin氏は△3二銀と打って手ごたえを感じたそうで、どうもShin 氏の大局観が正しかったようである。
また第3図では△4五桂と跳ぶ手も相当で、これもけっこういい勝負になった。
こうしてみると、いいと思った局面でも、随所に落とし穴がある。ここが将棋の恐ろしいところだ。私は悲観派なのだが、本局は楽観が幸いした形となった。
(つづく)
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第29回将棋ペンクラブ大賞・最終候補作、決まる

2017-06-20 00:04:39 | 将棋ペンクラブ
LPSA麹町将棋サロンin DISの22日の第2部は、中倉宏美女流二段の担当。
先日まで1席残っていたのでよほど申し込もうと思ったのだが、グズグズしていたら埋まってしまった。
私は今精神的に最悪で、こういう時こそ宏美女流二段の平安顔に癒されたかったのだが、叶わず。
いつの時も私は決断が遅く、それで損ばかりしている。

   ◇

第29回将棋ペンクラブ大賞・最終候補作が当局から発表されたので、お知らせする。


【観戦記部門】

大川慎太郎 第30期竜王ランキング戦1組1回戦 糸谷哲郎―藤井猛 読売新聞

先崎学 第65期王座戦2次予選 三浦弘行―先崎学 日本経済新聞

内田晶 第41期棋王戦五番勝負第4局 渡辺明―佐藤天彦 共同通信

田中幸道 第88期棋聖戦1次予選 中田功―都成竜馬 産経新聞

北野新太 第66回NHK杯将棋トーナメント2回戦 行方尚史―永瀬拓矢 NHK将棋講座


【文芸部門】

後藤元気・編「将棋観戦記コレクション」(筑摩書房)

安次嶺隆幸「将棋に学ぶ」(東洋館出版社)

中原誠「私の履歴書」(日本経済新聞)


【技術部門】

及川拓馬「全戦型対応!絶対に覚えたい 将棋・囲いの守り方110」(マイナビ出版)

石川陽生「三間飛車名局集」(マイナビ出版)

神谷広志「禁断のオッサン流振り飛車破り』(マイナビ出版)

戸辺誠「石田流を指しこなす本【持久戦と新しい動き】」(浅川書房)


以上である。観戦記部門では、今年はこれがいちばんかなあ…と思った作品が最終選考に残った。また、私が応援しているにもかかわらず「良」とつけた観戦記者の作品も、最終選考に残った。
文芸部門では、読んだ瞬間に「優」をつけたのに、いろいろ考え過ぎて、投函当日に「良」に変えた作品が、最終選考に残った。
なんだかんだ言っても、気になった作品が残ればホッとするものである。
最終選考会は7月15日(土)に行われるとのこと。観戦記、文芸とも、どれが大賞になってもおかしくない。発表を楽しみに待ちたい。
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6月3日の大野教室(後編)

2017-06-19 00:49:56 | 新・大野教室

第2図以下の指し手。▲6六金△5七角成▲5九香△6六馬▲5二香成△7八飛成▲3一金△2二玉▲2一金△1三玉(投了図)
まで、一公の勝ち。

Sar君は▲6六金と銀を取り、△5七角成に▲5九香。このカウンターが狙いだったか。
私は△6六馬と取るよりないが、ここでSar君がちょっと動揺を見せた。が、そのまま▲5二香成。私は構わず△7八飛成。これで先手玉は受けなしで、後手玉が詰むかどうかだ。
が詰みそうになく、であれば私の勝ちである。Sar君はここまで見えての「躊躇」だった。
本譜は△1三玉まで、Sar君が投了。勝った私が、キツネにつままれたようだった。

感想戦。Sar君は▲6六金に代えて、▲5八歩を示した。なるほどこれが好手で、後手の手段をすべて消している。これなら私が負けていた。
いずれにしても私には僥倖だったが、Sar君にはだいぶ逆転負けを喫している。たまにはこんな勝利があってもいいだろう。

7局目はU君と指す。私の先手で▲7六歩△3四歩▲2六歩△4四歩。U君は居飛車党なので、ここから矢倉を目指すのだろう。それで、▲3八銀と上がった。原始棒銀のつもりである。しかしU君は△4二飛! 彼の振り飛車は初めて見たから、心底驚いた。
私は▲3六歩から▲3七銀とし、通常棒銀に戻す。

第1図以下の指し手。▲2四歩△同歩▲1五歩△同歩▲3五歩△4五歩▲3三角成△同飛▲4五歩(第2図)

△3二飛の先受けに▲2四歩~▲1五歩~▲3五歩と仕掛けた。端歩を絡めるのは、加藤一二三九段の指し手をパクった。
U君は△4五歩と反撃し、私は▲3三角成。△同飛にじっと▲4五歩と戻した。

第2図以下の指し手。△3二飛▲2三角△1一角▲6六銀△6五歩▲7七銀△5五歩
以下、U君の勝ち。

U君はじっと△3二飛と引いたが、渋い。振り飛車党の指し手に見えた。
私は▲2三角と打ったが、あまり考慮にない手を指してしまい、よくなかった。
U君は△1一角。△1二香型を活かした手で、これにも唸った。私は▲6六銀と上がるよりないが、U君は△6五歩~△5五歩とし快調。ただし形勢は互角で、居飛車も指せている。
が、この後私はじりじりと形勢を損ね、終盤、私の守りは銀1枚になってしまった。U君も小駒ばかりになったが、ここで△5六歩▲同銀△5七金とした手が厳しく、以下数手で私の投了となった。
感想戦は大野八一雄七段と佐藤氏をまじえ行い、第2図で△3五歩と指したら? がテーマとなった。
私は▲2二歩△1三桂▲2一歩成の予定だったが、大野七段らは▲2一歩成で▲1五銀を示す。たしかにそうで、棒銀を捌かなければ話にならない。
もっとも世間では棒銀が評価されていないから、この進行でもすぐに振り飛車がよくなると思った。が、どの変化も居飛車がおもしろいのだ。大野七段も「おかしい」を連発したが、しまいには「端歩の突き捨てが入ると居飛車も指せる」という評価に変わった。
加藤流恐るべし、であった。

今日は土曜日にもかかわらず客が少なく、もう相手がいない。私はここまで4勝3敗で、この最悪の状態で勝ち越すとは、勝負事は分からないものだ。
U君のお母さんが見えた。お母さんにお会いするのは久しぶりで、相変わらずお綺麗だ。
みなでしばしおしゃべりを楽しむ。お母さんが息子さんの将棋に寄せる期待は大きいが、奨励会に入れる気はないようだ。もっとも今は、アマ棋界で活躍すれば、プロへの道も開かれている時代である。のんびりやればよいと思う。
さて、食事である。今日の参加は大野七段、W氏、Fuj氏、私の4人。いままでありそうでなかったメンバーで、珍しい。
時間がたっぷりあるので、ガストに行った。席に座り、Fuj氏が割引券を提供してくれたので、そのメニューを頼んだ。
食事をした後、例によっておしゃべり。私は現在、仕事も私生活も精神状態も崖っ淵なので話は弾まないが、Fuj氏は将棋、麻雀、競馬と、どんな話題でも主役でしゃべりまくる。まるでマシンガン口調で、何かに憑りつかれたようだ。聞き役のW氏は黙って相槌を打っているが、私なら話題を変えているところである。
私は大野七段と話した。私が「仕事がなくなって張り合いがない」と愚痴ると、大野七段も「私も引退したあとはそうでした」と同調してくれた。
ここには書けない、腹を割った話もして、私は精神的にラクになった。私が大野教室に来る理由、それはこのひとときにあると言っても過言ではない。
その後も4人のおしゃべりは続き、11時50分すぎにガストを出た。が、最終1本前の電車に乗り遅れ、私たちは改札の前で再びおしゃべり。しかしいくらなんでも話しすぎで、よくネタが尽きないものだと、我ながら呆れた。
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