一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

美しき中倉彰子女流二段との指導対局(後編)

2024-03-23 22:53:19 | LPSA麹町サロンin DIS
第4図以下の指し手。△4五飛▲6六馬△6四桂▲4七香△同銀不成▲同金(途中図)
△6五香▲同馬△7九角成▲同金△6五飛(第5図)

きょうは4面指しで、私は一番手前にいる。ナナメ向かいの男性は平手で、中倉彰子女流二段の振り飛車に、力戦居飛車で対抗している。記譜はスマホの将棋盤の駒を動かすことで、自動的に記録されるらしい。私はアナログ派なので、記譜は紙に記録している。
第4図から彰子女流二段は△4五飛と浮いた。いかにも振り飛車らしい動きで、とても現役を引退したひとの手ではない。まったく、彰子女流二段が現役を引退したのは残念だった。
その△4五飛、私は何はともあれ、△4七歩と叩かれるのがイヤだった。▲同銀は△7九角成▲同金△4七飛成で勝負あり。彰子女流二段は▲5九銀△3七角成に▲4四香を気にしたのだろうが、ごちゃごちゃやって負ける気がした。
本譜に戻り、私は▲6六馬と引くくらいだが、△6四桂がまた、よさそうな手。
私の▲4七香では▲4七歩で収めたいのだが、あいにく歩切れ。本局の私は駒台に歩が載らず、慢性的につらかった。
本譜△同銀不成に▲同銀は△3七角成で、次の△4六歩や△4七馬を気にした。

途中図で彰子女流二段は△6五香と打ったが、ここはたんに△7九角成とし、▲同金に△3八銀(参考図)もあったと思う。

参考図で▲4六歩がないから▲5六銀となりふり構わず受けるが、△同桂▲同馬に△4七飛成か、△2九銀不成か……。
本譜に戻り、△6五香に▲4六金が利けばいいが、△6六香▲4五金△6七香成(△4五同飛は▲5七馬)▲同玉に△5六角が王手飛車金取りで、悪いと思った。……が、この順をもっと掘り下げるべきだった。
本譜の岐れはどうなのだろう。

第5図以下の指し手。▲5八銀△3八銀▲6九飛△4七銀成▲同銀直△4六歩▲同銀△4八金▲5九歩△2五飛(第6図)

この局面でも△3八銀があるが、ヘンな受けだとまた自陣の駒を剥がされる。それで、▲5八銀と一枚入れた。△3八銀はあるが、仕方ない。
彰子女流二段はやはり△3八銀と打ち、金を入手し、返す刀で△4六歩。指がしなっていた。
△4八金に▲5九歩は、飛車の横利きが消え△2五飛が生じるが、やむを得なかった。

第6図以下の指し手。▲3七銀打△5八金▲同歩△3八角▲4八金△7四角成▲2八香△8五飛(指し掛け図)
まで、70手で指し掛け。

▲3七銀打で△5八金を強要し、▲同歩で飛車の横利きが通った。これに△2七飛成なら、▲2八香△3八竜に▲4八金と、強引に飛車を入手してどうか。
彰子女流二段は△3八角と打ったが、これは意味不明だった。▲4八金には△6五に成りかけて△7四角成。実はもう指導対局終了時間が迫っていた。
バカバカしい▲2八香は、指し掛けを提案するための粘りの手。△8五飛としたところで残り5分になったので、私は次の手を指さず、指し掛けを提案した。もちろん、了承された。

指し掛け図以降は、▲7七桂△8四飛▲6六桂△5六馬▲5七歩で馬が死んでいるが、それはそれで、むずかしいところもある。
ナナメ前の男性のも指し掛け。2時間の指導対局で決着がつかないのはどうかと思うが、私も彰子女流二段もこんこんと考えたのだから、それでいい。
また、彰子女流二段にお手合わせ願えればうれしい。
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