一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

中村桃子女流初段は、女優の音無美紀子に似ている

2020-11-30 00:09:22 | 似ている
日付変わって今日11月30日は、中村桃子女流初段のお誕生日。おめでとうございます。
その中村女流初段は、女優の音無美紀子に似ていると思う。

音無美紀子は1949年12月26日、東京生まれの70歳。
1966年、地井武男の勧めで劇団若草に入団。地井武男とは、1981年制作「男はつらいよ 寅次郎紙風船」で共演している(ただし、絡みはない)。
1967年、日本テレビ「これが青春だ」でドラマデビューした。
以降、ホームドラマに欠かせない存在になり、テレビや映画で活躍した。個人的には、2時間ドラマにもよく出演していた印象がある。

中村女流初段と音無美紀子は、鼻から下の顔の輪郭がよく似ていると思う。
中村女流初段はNHK杯将棋トーナメントの司会のイメージが強いが、本業はトーナメントプロであって、そちらで活躍してくれるのがいちばんいい。現在、清麗戦は2勝、白玲戦では1勝0敗である。今後どこまで勝ち星を伸ばすか。女流二段昇段にはあと7勝に迫っており、こちらは来年の昇段が固い。来年の戦いに注目である。
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佐々木五段と大橋六段

2020-11-29 00:22:42 | 男性棋士
19日の順位戦C級2組6回戦で、佐々木大地五段(3位)は長谷部浩平四段に敗れ、4勝2敗になった。
今期の表を見た時、4回戦の大橋貴洸六段(5位)戦が大勝負で、これに勝ったほうが昇級すると見た。結果は大橋六段が勝ったのだが、大橋六段は5回戦で佐藤紳哉七段に敗れる小波乱があり、再び佐々木五段が自力となった。佐々木五段はそんな矢先の敗戦で、これで8位に転落。昇級戦線から遠のいた。
佐々木五段は2016年4月、三段リーグでの次点2回でフリークラス入り。翌年2月に規定をクリアして、2017年4月に順位戦に参加した。
この第76期順位戦では8勝2敗だった。新参加で8勝だと昇級は厳しいが、もし9勝なら昇級していた。
佐々木五段は翌第77期、6位で8勝2敗。例年ならこれで昇級できそうだが、頭ハネで叶わなかった。
翌第78期も5位で8勝2敗。今度こそ昇級と思えたが、下位3人が9勝を取り、またも昇級できなかった。
この間佐々木五段は、第48期新人王戦では準優勝。第59期王位戦から第61期まで毎期リーグ入りし、第45期棋王戦でも挑戦者決定戦に進出した。これだけ勝ちまくるから成績もよく、棋士3年目には早くも通算100勝を挙げ五段に昇段した。
だが順位戦は恐ろしい。3期連続8勝でも昇級できないのだ。かつて飯野健二五段(当時)が第42期と第43期で8勝2敗を取っても昇級できなかったが、それ以上の不運だ。

実は大橋六段も似た経緯を辿っている。大橋六段は佐々木五段に遅れること半年、2016年10月1日デビュー。第76期順位戦では8勝2敗だった。佐々木五段と同じく、もう1勝上乗せすれば、昇級だった。
なおこの期は村中秀史六段(当時)に敗れているが、佐々木五段も村中六段に敗れていた。村中六段は期せずして、俊英のストッパーになったのである。
大橋六段は第77期で7勝3敗だったが、翌第78期は8勝2敗。もちろん昇級できなかった。
この間、第3回YAMADAチャレンジ杯と第8期加古川青流戦で優勝している。大橋六段もまた、強いのだ。
そして今期の順位戦では、佐々木五段に勝ったのに、5回戦、6回戦と連敗し、昇級戦線から遠のいてしまった。
昔ほどではないが、棋士の格を決めるのは順位戦だと思う。どんなに他棋戦で活躍しても、順位戦で昇級しないと、そのレベルの格に落ち着いてしまうのだ。
叡王を獲った高見泰地七段は第78期でC級1組に昇級した際、将棋世界の昇級の記で、「2年前からはC2が地獄のようで、心を蝕んでいった」とまで書いている。順位戦において、とくにC級2組はかなり息苦しい場所なのだ。
佐々木五段と大橋六段はもうひとつ共通点がある。藤井聡太二冠に勝ち越しているのだ。すなわち佐々木五段は2勝1敗、大橋六段は3勝2敗である。これだけの実力者なのだから、C級2組はもう卒業しなければいけない。両者とも残り全勝すれば、ギリギリで届きそうである。7回戦以降の星に注目したい。
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23日の羽生九段-佐藤九段戦

2020-11-28 00:25:25 | 男性棋戦
(本日の記事は羽生先生と佐藤先生の棋譜を使用したのですが、読者から注意をいただきましたので、本日、日本将棋連盟に棋譜使用の申請をいたしました。よって、当該記事は保留といたします。ご迷惑をお掛けし、申し訳ありません)
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田中沙紀アマの女流棋士への道(1)

2020-11-27 00:08:17 | 目を考える
女流棋士2級を目指す田中沙紀アマは、22日の東海研修会C2で4連勝を収めた。これで再入会後の成績は「○●●● ○○○○」となった。
22日の1回戦は、幹事の中田章道七段と飛香落ち戦だった。研修会は棋士との対局もあるのが特色だが、これは勝った棋士にも勝利手当が出るので(と聞いた)、棋士側もとりあえず「本気」である。ゆえに飛香落ちといえども研修会員は油断してはならないのだが、そこを田中アマはよく勝ち切った。そのあとの3連勝も見事だった。
C1昇級には「6連勝」「9勝3敗」「11勝4敗」……だが、ここで局数をとっていられない。
次の例会は2連勝で昇級を決めてしまいたいところだ。
とにかくいまは、24時間将棋の勉強をすることだ。私は受験勉強を忌避して四流大学にしか入れなかったが、今回は将棋の勉強である。田中アマも大変だろうが、ここを人生の勝負所と見て、頑張っていくしかない。
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川上七段の順位戦復帰の目Season2(9)+渡辺五段の復帰の目(2)

2020-11-26 00:05:58 | 目を考える
フリークラス脱出を目指す川上猛七段は24日に竜王戦の対局があり、渡辺正和五段に勝った。では、戦績を確認しよう。

■2019年度(8月29日から)
8月29日 第13回朝日杯将棋オープン戦一次予選1回戦 ○勝又清和六段
8月29日 第13回朝日杯将棋オープン戦一次予選2回戦 ○横山泰明七段
9月26日 第13回朝日杯将棋オープン戦一次予選3回戦 ○伊藤真吾五段
10月4日 第68期王座戦一次予選1回戦 ○室岡克彦七段
10月8日 第61期王位戦予選1回戦 ○山本博志四段
10月24日 第68期王座戦一次予選2回戦 ●遠山雄亮六段
10月28日 第61期王位戦予選2回戦 ○田村康介七段
10月31日 第13回朝日杯将棋オープン戦一次予選決勝 ●佐々木大地五段
11月25日 第61期王位戦予選3回戦 ○及川拓馬六段
12月25日 第61期王位戦予選4回戦 ●丸山忠久九段
1月7日 第33期竜王戦ランキング戦5組1回戦 ●金井恒太六段
1月17日 第46期棋王戦予選1回戦 ●室岡克彦七段

1月31日 第70期王将戦一次予選1回戦 ○及川拓馬六段
2月17日 第70回NHK杯トーナメント戦予選1回戦 ○中田宏樹八段
2月17日 第70回NHK杯トーナメント戦予選2回戦 ○井出隼平四段
2月17日 第70回NHK杯トーナメント戦予選決勝 ○杉本和陽四段
3月10日 第33期竜王戦ランキング戦5組昇級者決定戦1回戦 ○瀬川晶司六段
3月25日 第70期王将戦一次予選2回戦 ●中座真七段
3月30日 第33期竜王戦ランキング戦5組昇級者決定戦2回戦 ●窪田義行七段
(12勝7敗)

■2020年度
6月1日 第92期棋聖戦一次予選1回戦 ○渡辺正和五段
6月1日 第92期棋聖戦一次予選2回戦 ○高橋道雄九段
6月or7月 第70回NHK杯トーナメント本戦1回戦 ●増田康宏六段
7月17日 第14回朝日杯将棋オープン戦一次予選1回戦 ○上野裕和六段
7月17日 第14回朝日杯将棋オープン戦一次予選2回戦 ○長岡裕也五段
7月30日 第92期棋聖戦一次予選3回戦 ●北島忠雄七段
8月29日 第62期王位戦予選1回戦 ●八代弥七段
9月2日 第29期銀河戦予選1回戦 ○松本佳介六段
9月2日 第29期銀河戦予選決勝 ●佐々木勇気七段
9月11日 第69期王座戦一次予選1回戦 ○石川陽生七段
9月18日 第14回朝日杯将棋オープン戦一次予選3回戦 ○中村太地七段
9月18日 第14回朝日杯将棋オープン戦一次予選決勝 ●飯島栄治七段
10月2日 第69期王座戦一次予選2回戦 ●八代弥七段
10月31日 第6期叡王戦七段戦1回戦 ●八代弥七段
11月24日 第34期竜王戦ランキング戦5組1回戦 ○渡辺正和五段
(8勝7敗)

今年の1月31日からの成績は「13勝9敗」となり、「いい所取り30局以上で勝率.650」まで、残り「7勝1敗」となった。
ところが前回の記事(11月2日)のアップの日に、読者から「(昨年8月29日から起算すれば)『26勝14敗.650』の目もある」とご指摘をいただいた。そうすると24日の勝利で「20勝14敗」となり、残り「6連勝」でもクリアとなる。
今年度の残り棋戦は竜王戦、第71期王将戦、第47期棋王戦、第71回NHK杯の4つ。今年は竜王戦をあと1局指して終わりだろう。まだ先は長いが、ひとつひとつ勝っていくしかない。

なお渡辺五段も、フリークラス脱出の可能性がある。

■2019年度(10月28日から)
10月28日 第68期王座戦一次予選2回戦 ○北島忠雄七段
11月21日 第68期王座戦一次予選3回戦 ●梶浦宏孝五段
12月23日 第33期竜王戦ランキング戦5組1回戦 ○井出隼平四段
1月7日 第46期棋王戦予選1回戦 ○土佐浩司八段
1月15日 第33期竜王戦ランキング戦5組2回戦 ●梶浦宏孝五段
2月19日 第70回NHK杯トーナメント予選1回戦 ○戸辺誠七段
2月19日 第70回NHK杯トーナメント予選2回戦 ●八代弥七段
2月24日 第46期棋王戦予選2回戦 ○窪田義行七段
2月27日 第70期王将戦一次予選1回戦 ○高橋道雄九段
3月10日 第46期棋王戦予選3回戦 ○田中悠一五段
(7勝3敗)

■2020年度
4月2日 第46期棋王戦予選4回戦 ●西尾明七段
4月7日 第70期王将戦一次予選2回戦 ○岡崎洋七段
5月8日 第70期王将戦一次予選3回戦 ●佐々木大地五段
6月1日 第92期棋聖戦一次予選1回戦 ●川上猛七段
6月10日 第33期竜王戦ランキング戦5組昇級者決定戦2回戦 ○中川大輔八段
7月1日 第33期竜王戦ランキング戦5組昇級者決定戦3回戦 ○南芳一九段
7月15日 第14回朝日杯将棋オープン戦一次予選1回戦 ○西山朋佳女流三冠
7月22日 第33期竜王戦ランキング戦5組昇級者決定戦4回戦 ●上村亘五段
8月18日 第14回朝日杯将棋オープン戦一次予選2回戦 ●野月浩貴八段
8月27日 第62期王位戦予選1回戦 ●高野智史五段
9月11日 第29期銀河戦予選1回戦 ○田中寅彦九段
9月11日 第29期銀河戦予選決勝 ○田村康介七段
9月23日 第69期王座戦一次予選1回戦 ○金沢孝史五段
11月24日 第34期竜王戦ランキング戦5組1回戦 ●川上猛七段
(7勝7敗)

合計14勝10敗なので、「いい所取り30局以上で勝率.650以上」に当てはめると、「6連勝」「7勝1敗」等が必要となる。
渡辺五段はフリークラス2年目なので、まだ余裕がある。焦らず頑張ってほしい。
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