一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

今朝見た夢(2018.04.26~28)

2018-04-30 00:11:50 | 
29日(土・祝)は二子玉川まで「花みず木女流オープン戦」を見に行った。対局自体は楽しめたのだが、私は昼休みに大変な失敗をしてしまった。
その後高島屋に戻り、偶然渡部愛女流二段とすれ違ったのだが、そんな状況だから私は上の空で、不機嫌に挨拶する。重ねて失敗をしてしまった。
この顛末は後日記します。

   ◇

最近見た夢をまとめて記しておく。

26日(木)未明。私ともうひとりの誰かがどこかへ行こうとした。柱時計があったのだが、その針が止まってしまい、私たちはどこにも行けなかった。この辺りは、詳細を忘れてしまった。
場面変わって、ウチの隣のマンションの近くで、あるパレードがあったのだが、ちょうど終わったところだった。
辺りは私しかいなかったが、私は彼らに拍手を送った。
そのマンションは築ウン十年だが、そこはガラス張りの建物にリフォームされていた。だけど隣地だから、抜け道を通ってウチの裏庭に抜けられた。
場面変わって、私は同僚?らと、ビル内にあるうどん屋に行った。そこはぶっかけうどんが名物で、それを食べようとしたのだが、隣の店もうどん屋で、こちらも美味しそうだ。
だけど私は初志貫徹で、最初のうどん屋に入った。ぶっかけうどんは550円で、食券を買う。
券売機はダイヤル式の家庭用電話器で、ピンク色だった。私は100円玉3枚、10円玉5枚、50円玉2枚、さらに10円玉10枚を投入したのだが、食券が出てこない。お金が詰まってしまったのだ。
…というところで、何となく目が覚めた。

27日(金)朝は、阿部健治郎七段が出てきた。これから阿部七段の将棋を全局テレビ中継することになったらしい。
問題は中継するテレビ局だが、「フジテレビが名乗りを挙げた」というところで、目が覚めた。
ほかにも面白い展開があったのだが、夢の内容は、起きるとすぐに忘れてしまう。ナマモノなのである。

28日(土)は朝8時半ごろにいったん起きたのだが、二度寝した。その後も夢を見た。
私は東京・谷中の銭湯に入っていた。ダウンタウンの浜田雅功ら数人がいて、浜田雅功が湯船から上がると、にこにこしながら将棋盤を持ってくる。すでに駒が並べられ、対抗型の中盤戦だ。浜田雅功が居飛車、相手は振り飛車穴熊だった。しかし△8三に角がいた。浜田雅功は1ヶ月前もここで、この将棋を研究していた。浜田雅功は将棋が好きなんだなあ、と思った。
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「将棋ペンクラブ関西交流会2018」のお知らせ

2018-04-29 00:46:28 | 将棋ペンクラブ
当ブログではほとんど取り上げていないが、将棋ペンクラブには関東交流会のほかに「関西交流会」もある。
その関西交流会が、今年は「5月3日(木・祝)」に行われる。
場所は「福島区民センター302会議室」。最寄り駅は「野田」が便利のようだ。12時30分開場、13時開演。18時ごろ終了予定。
参加費は会員・非会員問わず2,000円。予約の必要はない。東京と違って午後からなので、その気になれば東京から日帰りもできる。
関西交流会は関東交流会と比べて参加人数が少ないので、そのぶんアットホームである。今年はリレー対局、初心者コーナー(詰将棋の1手・3手詰など)がある。途中からの参加ももちろんOKである。
指導対局は森信雄七段。東京からは湯川博士幹事の参加が決定している。興味のある方は参加をご検討ください。

関西交流会は例年「5月4日」だが、私はその日に10年以上、「博多どんたく」を見に行っているので、参加は叶わない。
もっとも2014年は5月10日、2016年は5月3日だったが、参加しなかった。今年も5月3日だから参加できないことはないのだがそこはそれ、やはり観光に充ててしまうのである。
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第11回武蔵国 けやきカップ・1dayトーナメント(後編) 

2018-04-28 00:12:08 | LPSAイベント
決勝戦が始まるまで、しばしの休憩である。
なお指導対局は、中座真七段の8面指し、上川香織女流二段の5面指しだった。
私は物品コーナーで、中座七段の新刊「相掛かりの新常識」(マイナビ・税別1,500円)を買う。これからの将棋は、相掛かりである。サービスの揮毫は何種類かあったが、私は「道心」を選んだ。
決勝戦は、「手数当てクイズ」もある。これは先後で手数が変わってくるので、その確認が必要だ。
近くに中倉宏美女流二段がいたので、挨拶する。
「先生、残念でした。私、宏美先生を優勝予想したんですよ」
「ああ…」
「だって今年は愛ちゃんがいないじゃないですか。チャンスだったのに」
「えっ」
「でも宏美先生が優勝しちゃったら、けやきカップがなくなっちゃうらしいですもんね。だからいいですか…」
「えっ」
ほっとくとどんどん宏美女流二段を貶めそうなので、ここらでやめておく。
傍らでは決勝戦の振り駒が行われ、島井咲緒里女流二段の先番になった。相手の堀彩乃女流2級は急戦派なので、私は「103手」と書いて投函した。
キッズ詰将棋の解答発表も終わり、いよいよ決勝戦の開始である。解説は宏美女流二段と大庭美樹女流初段。
宏美女流二段「(ふたりは)詰将棋と実戦で鍛え上げた感じです」
将棋は先手・島井女流二段の四間飛車穴熊に、堀女流2級の銀冠になった。
島井女流二段のそれは予想されたところだが、堀女流2級の銀冠は意外。相手が穴熊といえども、急戦で挑むと思っていたからだ。ともあれこれでは長期戦は必至で、絶対に「103手」では終わらない。優勝者当てクイズに続き、手数クイズも外したようだ。
島井女流二段は▲4七金と上がり、前局と同じ攻める穴熊である。早指し戦では、自分の得意形に進めるのがいい。指しなれているから、時間を使わずに済む。
宏美女流二段「むかしソフトで研究をやっている時は罪悪感とか違和感がありましたけど、今はそういうことはなくなりました」
会場には、階上で大会を終えた子供たちが入場し、やや騒がしくなっている。室内後方に「習甦」があり、それをプレイしているらしい。すぐ近くでは女流棋士の真剣勝負が行われているのだが、彼らに静粛を求めるのは無理というものか。
堀女流2級は△2四角から△4四銀と上がり、堂々とした布陣。たしかに、大山康晴十五世名人が指しているみたいだ。
堀女流2級はここらで勲章がほしいところ。
「優勝か準優勝かでだいぶ違いますもんね」
と、宏美女流二段。
解説が大庭女流初段から中座真七段に交替した。
局面は島井女流二段が快調に進めている。▲5七飛と馬にぶつけ、堀女流2級は△3六馬と逃げた。これはつらい。
以後も島井女流二段がノビノビと指し、素人目にも島井女流二段の優位が見えてきた。

島井女流二段▲5五角!(図)と放った。何だか、コロンブスの卵のような手があった。
ここ、私のような凡人は、▲7七角をなんとか▲5五角としたいと考える。だがそれは実現しづらいわけで、それならもう1枚の角で▲5五角を打てばよい、という考えだ。
堀女流2級やむを得ない△3三歩に、▲同歩成△同銀▲3四歩もニクイ。私ならすぐに▲8二角成と飛車を取って満足するところ。プロは貪欲なのだ。
▲3四歩以下は△3二歩▲3三歩成と銀得し、そこからゆうゆうと飛車を取った。これは大勢決すの感がある。
島井女流二段は今日優勝すれば、1dayトーナメント10回目の優勝だという。「永世1day?」という冗談も聞かれるほどで、かくも島井女流二段の早指し戦は強い。
△2六歩には▲3八金寄。万が一のトン死の筋を消した。中座七段が「勝負の厳しさを教えましたね」と嘆息した。
以下、117手までで堀女流2級が投了した。

表彰式。島井女流二段にトロフィーと副賞が贈られた。
この後は、お楽しみ抽選コーナーである。今年は大人詰将棋が休止になったうえ、優勝者予想クイズも手数クイズも外してしまった。なお手数クイズは、近似値でLPSAファン氏が賞品を獲得した。さすがLPSAファン氏、いい読みだった。
残すはアンケート回答投稿者の抽選である。
早くも何人か呼ばれ、今年は諦めたその瞬間、私の名前が呼ばれた。何かしらを持って帰る。私の妙な勝負強さが、今回も発揮された。
島井女流二段挨拶。
「この棋戦は相性がよかったです。グリーンプラザも今月で閉館とのことで、今日は朝から雪が降っていたり、忘れられない1日になりました」
中倉彰子女流二段によると、来年は3月17日(日)、「府中芸術の森」で行われるとのこと。今から来年のことを考えると恐ろしいが、また元気にお邪魔できればうれしい。
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第11回武蔵国 けやきカップ・1dayトーナメント(中編)

2018-04-27 00:48:52 | LPSAイベント
2回戦第1局は、上川香織女流二段と堀彩乃女流2級の一戦。解説は中座真七段、聞き手は中倉宏美女流二段である。
対局開始。早速中座七段が「(義理の妹とは解説を)やりにくい」とジャブと飛ばす。
「いえいえそんなことはないでしょう、ホッホッホ」
「宏美さんはNHK杯の司会をやってましたね」
「はい、3年間。でももう10年くらい前ですね。そのころ中座さんとはもう出会っていた…」
「ちょ、出会ってたって、誤解されますよ…」
なんだか本当に中座七段はやりにくそうだ。
先ごろ女流王位戦挑戦を決めた、渡部愛女流二段の話になる。
「最近涙もろくなって…」と宏美女流二段。渡部女流二段からは「ママってよばれてる」らしく、宏美女流二段の喜びもひとしおのようだ。
フロア後方では、女流棋士による指導対局が始まった。1コマ目は、蛸島彰子女流六段と大庭美樹女流初段。どうも大庭女流初段は、1回戦で島井女流二段に負けたらしい。
まだ空きがあり、私も蛸島女流六段に指導を受けてみたいが、宏美女流二段のハジけた聞き手を楽しみたい、ところもある。果たして
「(雑談が)うるさくて(対局者に)集中できないって言われるんで、勝負所になったら静かにしますんで、もう勝負所かもしれないですけど」
と、宏美節が全開である。これは指導対局にいけない。
上川女流二段が▲9五歩と指し、ヘンな場所から戦いが始まった。
上川女流二段、▲5五歩と指して、チェスクロックを押そうとした。手近にそれがあると、つい癖で押しちゃいそうになるのだろう。
中座七段「ここで▲4六角(という手)はセンスがない」
中盤で手の広い局面になっているようだ。
以降、上川女流二段の攻め、堀女流2級の受けで、局面が進行していく。宏美女流二段よれば、「堀女流2級は受けを苦にしない」棋風らしいから、お互いの持ち味が出ていそうだ。
盤面は堀女流2級が反撃に転じたが、上川女流二段も自陣飛車で粘り、決め手を与えない。
「いやあ、すごく際どい終盤です」
と中座七段が感心する。
そこに△3九角!(図)が飛んできた。

▲3九同飛△同金▲同玉△4八金▲2八玉△3八金▲1七玉△2五桂▲2六玉△3五銀▲2五玉△2四飛、と中座七段が駒を動かし、「詰んじゃいました」。
よって▲1七玉では▲1八玉と寄る一手。しかし堀女流2級は慌てず△2八飛。▲1七玉に、「こう指そうということですか」と、中座七段は△2九飛成と指した。
実戦もそうなり、以下▲3五金に△2八竜まで、堀女流2級の勝ちとなった。堀女流2級、堂々の決勝戦進出である。

14時15分からは2回戦第2局、宏美女流二段VS島井咲緒里女流二段の一戦である。
LPSA棋戦において2人は好敵手で、昨年、一昨年もこの棋戦で交え、1勝1敗。ちなみに両年とも優勝したのは渡部女流二段。鬼のいぬ間に、今年は優勝のチャンスである。
本局は宏美女流二段の先手で対局開始。島井女流二段は四間に飛車を振る。△9二香と穴熊の明示をすると、客席の一部から拍手が起こった。
宏美女流二段は▲7八銀から左美濃。でもこれは囲いの途中で、銀冠穴熊に変化するのだろう。と思ったら果たしてそうだった。
私の席からは宏美女流二段の顔が見えるが、相変わらずの平安顔で美しい。やっぱり生で拝見するとファン度が上がるもので、宏美女流二段は現在、ファンランキングの○位だが、もっと順位を上げてもいいと思った。
解説は蛸島女流六段と堀女流2級。対局者に指導対局に解説にと、いろいろ忙しいのだ。
堀女流2級が蛸島女流六段に、最後の公式戦となった将棋を聞く。
蛸島女流六段「悪い将棋を盛り返して、勝てるって光が見えたら、悪い手を指してしまいました。途中で好手に気がついたんだけど、もう角を切っちゃったから、後戻りできなくて――」
蛸島女流六段は、その前の将棋では千葉涼子女流四段をほふったし、実力的な衰えはなかったと思う。勝率に関係なく、まだまだ現役を続けてもらいたかったが、こればかりは当人の意志だから仕方ない。蛸島先生、長い現役生活、お疲れ様でした。
2人の「解説」はつづく。
「蛸島先生はNHK杯の記譜読み上げをされてましたよね」
「そう。(彩乃ちゃんが)生まれる前ね」客席がドッとウケる。「(ファンの方から)ウチの父がよく観てました、とか言われます」
後方では、15時からの指導対局の準備が進められている。中座真七段と上川香織女流二段が行うが、もう1人女流棋士が加わるはずだ。私は昨年中座七段に角落ちで教わり、本家に「中座飛車」をぶつけて緩めていただいた。今年はどうするかだが、このまま宏美and咲緒里の対局姿を見ていたい気もするのだ。
しばらくすると指導対局者も13人に達したということで、これはもう、私が申し込む余地はなくなった。対局の観戦に専念する。
堀女流2級のマイクの調子がわるいようだが、蛸島女流六段も対局者に配慮して小声なので、私たちは大盤の駒の動きを見るのみだ。
島井女流二段は、△6三金型から△7二飛。こうして7筋から攻めるのが島井システムである。
△7五歩▲同歩△同飛に、宏美女流二段は▲6六銀。素直に▲7六歩を打たないのがさすがにプロだが、数手後島井女流二段は△7六歩(図)。これは拠点を作って大きな手に見えた。

さらに銀交換後、島井女流二段△7七銀!「シマイ攻めですね」と蛸島女流六段が言った。
勝敗はともかく、こうなれば島井ペースである。とくに時間の短い将棋では、自分の土俵に引きずりこむことが肝要だ。
宏美女流二段も懸命に受けるが、シマイ攻めは筋に入ってしまった。私は優勝予想に宏美女流二段を推していたが、この予想は外れそうだ。
数手後、宏美女流二段が投了。島井女流二段の快勝だった。
(つづく)
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第11回武蔵国 けやきカップ・1dayトーナメント(前編)

2018-04-26 00:38:17 | LPSAイベント
24日も職安に行き、1件申し込んだ。
担当嬢いわく6件の申し込みがあるとのことで、年齢の分布を聞くと、30代1人、40代2人、50代3人だった。この年齢層なら何とか戦えそうである。
私は翌25日に履歴書を書いたのだが、求人票の注意事項に「詳しい情報はHPに掲載してあります」とあるので見てみると、「募集要項」に「40歳以下」とあるのでズッコケた。
私は職安の担当嬢に電話し、企業側に問い合わせてもらった。
折り返し電話が来たが、企業側は「リーダーが42歳なので、40歳以下が望ましい」との回答だったらしい。
実は職安の募集要項には、年齢制限が書かれていない。たぶん規則で書けない決まりになっているのだろう。それで企業側が高齢の求職を拒む場合、「若い会社です」とか「子育て中の女性でも安心です」のような文言を記したり、月給を薄給にしたりする。それでこっちの意を汲んでくださいよ、というわけだ。今回は給料が安かったのでもしやと思ったが、案の定だった。
年齢制限を聞いて私は迷ったが、結局送付を見送った。
私の求職も、ついにG.W.越えが確実となった。

   ◇

3月21日(水・祝)は、東京都府中市で「第11回武蔵国 府中けやきカップ・女流棋士1dayトーナメント」があった。
これは毎年楽しみにしているイベントだが、前夜、渡部愛女流二段が出場しないと知った。朝起きると寝不足がひどく(録画していた映画「64(ロクヨン)」前後編を観たせいだ)、いっそのこと行くのをやめようかと思った。
しかし中倉宏美女流二段や島井咲緒里女流二段の御尊顔も拝したいし、岡本眞一郎氏の曲詰を解く楽しみもある。私はボンヤリした頭で府中に向かったのだった。
春分の日だというのに、表は小雪まじりの雨である。私の心の中を表しているかのようだった。
イベント場所は府中駅から徒歩1分の「府中グリーンプラザ」6階。開演5分前に入室すると、すでに関係者がそろっていた。観客席は70。半数の席が埋まるかどうかという状況で、ちょっと少ない気もするが、階下では子供たちの将棋大会が行われている。客はそちらに行ったのかもしれなかった。
定刻になり、中倉宏美代表理事の挨拶。「今日は雪になって、驚きました」。
さらに府中市市長・高野律雄氏の挨拶。「けやきキッズ団体戦では、48チームが出場します」。
トーナメント戦はだいたい16チームが1セットだから、募集人員いっぱいに集まったということだ。「最近は藤井聡太さんの影響もありまして、おいが最近将棋を始めたのですが、すぐに(棋力を)抜かされました」
このあたりは、今日のために温めていた鉄板ネタだろう。
続いて、むさし府中商工会議所会頭・濱中重美氏。「この府中グリーンプラザは今月いっぱいで閉館になります」
そういえば、階下で「サヨナラコンサート」なるポスターを見たが、それはこの建物自体のことを云っていたのだ。
スピーチが終わり、10人以上はいる来賓とスポンサー様の氏名が紹介された。
さていよいよ対局である。だがその前に、いただいたパンフレットの中に、岡本眞一郎氏の懸賞詰将棋がない。
近くにいたTag氏に聞くと、岡本氏が体調不良のため、今年はない、とのことだった。
それは残念だが、少しほっとしたところもある。あの詰将棋を解き始めるとそれに没頭してしまい、対局者や解説者がまったく目に入らないからだ。今年は対局観戦に専念しようと思った。
まず優勝者予想クイズだが、今年は本命がいないので、予想がむずかしい。宏美女流二段に1票を投じた。
1回戦Aは蛸島彰子女流六段VS堀彩乃女流2級。解説は中座真七段、聞き手は上川香織女流二段である。
蛸島女流六段は先日現役を引退したが、LPSA棋戦にはお構いなく出場できる。蛸島女流六段はいつもと変わらぬ姿であった。
堀彩乃女流2級は2016年8月に女流3級デビュー。しかしここまで成績はパッとしない。私は堀女流2級に指導対局を受けたことがあるが、短手数で吹っ飛ばされた。ほかの女流棋士とは実力的に遜色ないはずで、あとは気持ちの問題であろう。
ステージから向かって左が対局スペース。中央やや右に、大盤が設われていた。
なお、1回戦B・島井咲緒里女流二段VS大庭美樹女流初段戦は、別室で行われている。こちらも観戦が可能だ。
対局開始。後手番・蛸島女流六段のゴキゲン中飛車に、堀女流2級は超速▲3七銀。でもまだ序盤だから、解説は雑談だ。
中座七段「宏美さんはこのグリーンプラザで勝ったことあるかなあ…。ないですよね。でもそれがいいんですかねえ」
本人がいないので、このくらいの毒はいいのである。「でも(未勝利が)長すぎますよねえ。(けやきカップも)11回ですもんね。……都市伝説があって、宏美さんが優勝しちゃうと、けやきカップがなくなる、って噂があるんですよ」
私個人としては、それでも宏美女流二段の優勝を見たい。
すぐ横に対局者がいるのだが、中座七段は割とハッキリと指し手を述べてしまう。
「その点、JT杯の解説は、(いろいろ制約があって、符号を言う行為には)厳しいんですよ」
上川女流二段から、蛸島女流六段の引退記念パーティーの告知があった。5月27日に、都内で行われるとのこと。
観客席の最前列には、LPSAファン氏の姿があった。LPSAはこうした熱心なファンに支えられている。
堀女流2級は、落ち着いて指している。彼女と渡部女流二段は共通点があって、将棋を教わったのがお父さん、らしい。
将棋は持久戦模様になった。堀女流2級は中央の位を取って、▲5六銀。「いいですね。中原―大山戦を見ているようです」と中座七段。
その中座七段の息子さん(小5)が、現在階下で戦っているという。「いま5級なんですけど、ふだん将棋を教えていると、なんでこんな手が分からないんだって、つい怒っちゃうんです」
これは植山悦行七段にも似た話があった。こういうエピソードを聞くと、コーチは女流棋士に限るとつくづく思う。
局面は細かいやりとりが続いている。▲2四歩を封じて、蛸島女流六段は△2二飛。「これは長期戦ですね」
上川女流二段が、「表は吹雪になりましたね」と言う。まったく、わずか1日で春から冬に逆戻りだ。
蛸島女流五段が1筋に手をつけ、堀女流2級は中央から動く。これは攻める場所が違って、堀女流2級が有望になった。
堀女流2級、▲7五歩。△7三の銀に狙いをつけた。「ここが急所ですね」
数手進んで▲6五銀打!(図)が手厚い。

中座七段は、「堀女流2級は大山先生の将棋を並べていますね」と感心した。
金銀が換わり、「じっくり行くなら(▲7五銀)」。堀女流2級もそう指した。このあたり、堀女流2級の指し手は男性棋士のそれと変わらない。
堀女流2級、▲6三金だった。中座七段「自然な手を積み重ねている気がしますね」。
蛸島女流六段は苦しくなった。
中座七段「苦しいと、相手の読んでない手を指すしかない」
しかし、形勢が離れすぎている。蛸島女流六段は最後の反撃に出たが、▲8七同玉に蛸島女流六段が投了した。
いやはや、なかなかコクのある将棋だった。堀女流2級の将棋は強く、今後に十分期待を抱かせた。https://blog.goo.ne.jp/admin/editentry?eid=76df6616263a039763b82aec8dc33dac&p=1&disp=10#

さて昼食である。駅の構内に、うまい蕎麦を食べさせてくれる店があった。
例によってすこし迷ったが、いい散歩になった。その店に入り、昨年と同じ日替わり定食の蕎麦を注文する。今日はマグロのミニ丼にたぬき蕎麦だ。丼のご飯が固めだったのと、ワサビが妙に効いたのがアレだったが、メインの蕎麦が美味かったので、よしとする。
(つづく)
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