一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

2019年ゴールデン・ウィーク旅行(7)

2019-07-31 01:44:31 | 旅行記・G.W.編
福岡市庁舎前の「お祭り本舞台」に行く。と、今年はテレビクルーが入ってにぎにぎしい。
ブースには今年も東洋水産の出展があり、ごぼ天うどんが100円で売られていた。今年もこれを昼食とする。今年もここまで、これといった名物を食べていないが、私が食事に頓着しないのでしょうがない。
ごぼ天うどんはいつもの味で、美味かった。
ステージでは芸者さん(6人)が踊っている。1曲終わって引き揚げると、福岡ソフトバンクホークスの応援歌に合わせて再登場し、踊り出した。私にはお馴染みの光景だが、初見の人はどよめいたようである。
私はホークスは好きだが、ソフトバンクは嫌いである。だが郷に入れば郷に従えで、昨日はカープファン、今日はソフトバンクファンにならねばならない。
続いて博多松ばやしである。福神、恵比須、大黒の三福神が馬に乗って入場する。お供や稚児を従えて、仰々しい。たぶん博多ッ子は、これを鑑賞して1年の厄除けにしているのだろう。私もあやかりたいが、ここ数年はあやかっていない気がする。





一行が福岡警察署に向かったが、私は追い駆けず、明治通りに出る。沿道は物凄い人出だが、むろん覚悟の上である。
博多座の前まで来て一休みしていると、祝賀大パレードが始まった。
「福岡市消防音楽隊」の横断幕お嬢さんを先頭に、白のスーツで決めた音楽隊が行進する。
しかしなんだか、撮りづらい。よく分からないが、暗いのだ。鬱陶しいし、しかも車道から遠くなった気がする。
私は見晴らしのいい橋の袂に場所を移す。ここは日射しが強いが、それゆえ混んでいない。ただしゴール側に近いので、たとえばセクシーなチアが通った時、追っかける距離が短くなってしまうキライはある。だが私も歳を取り、もうそんなに走れない。
VIP車がきた。福岡市長、会頭らは人力車に乗っての出陣だったが、「福岡親善大使」は、後ろにお偉方(福岡市民の祭り振興会役員団)を乗せて、単体での登場だ。同大使は2年任期なので、今年が初お目見えである。だが、金銀が3枚固まって厚みがでるように、親善大使も3人そろって登場したほうが、きらびやかさが増すと思う。









「福岡の元気応援隊・西日本新聞グループ」が続く。ハッピに博多通りもんのマスクをつけて、いつものいでたちである。
花自動車がきた。今年は「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」「トイ・ストーリー4」「福岡アンパンマンこどもミュージアム」「ホークス&アビスパ」の4台である。例年より2台少ないのが、どういうわけだろう。
ここから花のマーチングパレードである。まずは「幼・小・中学校の部」。
「福岡いずみ幼稚園マーチングバンド」「北九州高須幼稚園」は、ある子供は旗を振り、ある子供は楽器を演奏して、勇ましい。5月4日現在無職の私より、よほどいい仕事をしている。







「福岡県小学校合同バンド(七隈・高取・舞松原)」は、もう大人びた雰囲気だ。
「天理教福岡教区少年会鼓笛隊」は、さすがによく統率が取れている。
「MAKIバトントワラーズ」は成人が混じっているが、私はこのほうが落ち着いて鑑賞できる。
「粕屋町立粕屋東中学校吹奏楽部」は、中学生とは思えぬ大人のいでたちで、演奏もしっかりしていた。
喉が渇いたので、コンビニに行く。その後、再びさっきの位置で撮影をしたのだが、昼なのになぜこんなに暗いのだろう。
その理由が分かった。今年は歩道脇に街路樹が植えられていたのだ。それはビルの谷間の暑さよけにはなるが、花壇の煉瓦が歩道に侵食したことで、私たちはここで見物しにくくなってしまった。しかも歩道に影が伸びたことで、ここ一帯は昼でも暗くなってしまったのだ。
ふだんの生活にはいいかもしれないが、観戦には厳しい状況となった。
私は橋の袂に戻る。「ベルバトンクラブ」は小学生からハイティーンまで、幅広い構成。バトン捌きが鮮やかだ。
「福大大濠OBうらっちバンド」は昨年に続き「しわす!」のTシャツを着用して登場。ややだらけた感じがいい。
「PL福岡第一MBA」は一部おばさま方も混じっている気がするが、どういう構成なのだろうか。
「桂川町立桂川中学校・嘉麻市立稲葉中学校・添田町立添田中学校・田川市立鎮西中学校・近畿大学附属福岡高等学校」は合同の吹奏楽部。各校のコスチュームが入り乱れ、面白い。
「Tomados International」は、英語を学びながらバトンを習得しているようだ。
「福岡市立下山門中学校吹奏楽部」はホルンやトロンボーンなど、大型の楽器が多かった。













ここから「高等学校の部」である。
まずはバトントワラーが先頭を務める。続いて早くも「精華女子高等学校吹奏楽部」の登場である。昨年の「福岡市民の祭り振興会会長賞」を受賞している。先頭は大正ロマンあふれる袴のいでたちの女子がフラッグを持っている。以下、整然と行進しつつ、見事な演奏を見せる。駅前の通りから明治通りに移り、参加生徒は思う存分力を発揮しているようだ。
「BATON TEAM INFINITY」は、中学生より技が一段上がった気がする。
「九州産業大学付属旧九州高等学校吹奏楽部」は黒の制服が渋い。
「福岡ファイヤーバードバトンチーム」は何種類もコスチュームがあり、凝っている。
「「福岡大学附属大濠高等学校吹奏楽部」はフラッグ隊が何人もいて、お金をかけているのが分かる。吹奏楽部の制服も黒を基調として、オシャレにまとめている。
「バトンプレイス」は野球のユニフォームを模したコスチューム。先頭で演舞するバトントワラーが輝いている。
「九州産業大学付属九州産業高等学校吹奏楽部」は、赤茶のハッピを着て大人数で行進するので、毎年印象に残っている。中でも校名の入った十数本の幟を持って行進するさまは圧巻だ。今年も例年と同じ迫力だったが、「幟隊」がややパラパラだったか。
「ゴールデンハーツバトンチーム」はコスチュームがアダルトで、妖艶な演舞である。
「福岡舞鶴高等学校・福岡舞鶴誠和中学校吹奏楽部」は白と黒のデザインの制服がカッコイイ。
「博多女子高等学校バトントワラー部」は深紅の競技服がよく映えている。
「飯塚高校バトントワラー部・飯塚高校・二瀬中学校吹奏楽部」は、飯塚高校のチアが出色である。やはりチアはミニスカートが似合う。もちろん演奏のほうも勇壮でよかった。
「専修大学玉名高等学校 VENTURES」はTシャツ姿の生徒が多い。きっちり制服で決める高校もあれば、生徒の自主性に任せる高校もある。どちらも私は支持する。



























(つづく)
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2019年ゴールデン・ウィーク旅行(6)

2019-07-30 13:37:17 | 旅行記・G.W.編
福岡県警察隊はDA PUMPの「U.S.A.」を演奏する。その音に合わせて、男女の警察官が例の振り付けで踊る。女性の制服は赤と白のデザインで、マニアには堪らないところである。
それが終わると、女性警察官から「オレオレ詐欺」の注意喚起である。実はこれが最も重要な発信事項かもしれない。
ラストは映画「スウィングガールズ」のテーマ曲「故郷の空」を演奏した。





私は「はかた駅前“どんたく”ストリート」に移動する。10時から見損ねた出し物はここでもやるので、まあよい。
空は快晴で、今日もこまめな水分補給は絶対である。
ここでは「ジャザサイズ」というチームがダンスを踊っていた。といってもオバサマがほとんどだ。小冊子状のプログラムを見ると、このひとつ前は今年初参加の「CBSチアリーディングスクール」で、これは何としても見たかったと思う。
沿道はどこも人、人、人である。私は定点調査をしているから分かるが、毎年着実に観客が増えている。それとビデオで撮影する人も増えた。ビデオといってもスマホがビデを兼ねるから、言ってみれば全員が撮影者である。私からしたら障害物が増えるだけで、撮影も難しくなった。
そして今年も、車道左側の歩道は一方通行になっている。演舞は手前と前方2ヶ所で同じ出し物をやる。たとえばチアだったら2回とも見たいのだが、そうするとこちらに戻ってくる時、大回りしないといけないのだ。
ストリートでは「博多よさこい連」「太宰府まほろば衆」と、威勢のいいところが演舞している。「新煽組」も老若男女が入り乱れ、威勢がいい。
対岸を見ると、そちらは一方通行ではないようだ。それで、向こう側に渡ってみた。これが読み筋通りで、行き来がスイスイできる。どんたくストリートを見始めて数年、こちらがラクに移動できることを初めて知った気がする。私はいままで何をやっていたのだろう。
演舞は「美勝女隊」に入っている。大勢の若い女性が威勢のよい掛け声を発している。和装あり洋装ありと華やかだ。
「随兵肥後一会」「ビビムタ!チャンゴ教室」と終わり、「日向ひょっとこ踊り博多愛好会」の出演となる。皆さんひょっとこのお面をつけてコミカルに踊るのだが、このお面が不気味に見える時がある。お面は自身を投影する。きっと私の中に、闇の部分があるのだろう。
「Shiny☆Girl」は幼稚園や小学生中心のダンス構成で、かわいらしい。
「福岡ファイヤーバトンチーム」もおなじみで、背中の「FB」の金色がよく映える。美空ひばりの「お祭りマンボ」に合わせて軽快に踊るが、そのさまはなかなかに象徴的で、名曲は時代を越えて支持されるのだと知った。
「福岡県警察音楽隊・博多警察署」は「西部警察」を演奏する。やはり警察はこの曲を演奏したいところ。フラッグ隊の女性は凛々しくもかわいらしく、やはり逮捕されたいところである。
「福岡市消防隊」がやってくる。こちらのフラッグ隊では、毎年撮らせていただいている女性がいるのだが、今年は見当たらない。担当を外れてしまったのか、ちょっとショックである。

























そしてエンディングは、「精華女子高等学校吹奏楽部」である。大きな大会で何度も優勝している名門で、この演舞だけ見ておけば間違いない、というくらいのものである。
今年の精華女子も統率が取れ、素晴らしい。しかし観客が多すぎて、シャッターチャンスがなかなかない。それが来てもピントが合ういとまがなく、私はイライラが募ってしまう。
まあよい、今年も素晴らしい演奏だった。













どんたくストリートが終了し、私は櫛田神社に向かう。その途中、昼食を摂れれば摂るつもりだ。
「博多区演舞台」があった。以前は大博通りの一角にあったのだが、そこは昨年、ホテルが建ってしまった。その代替場所がここになったのだ。2年ぶりの訪問である。
ステージでは「博多通りもん」をやっていた。への字マユのお面を付けて、シュールなジョークを飛ばすアレである。
「秋に消費税が上がるなあ。ところでお前さん、なんで社会の窓を開けとる」「ジッパーせんと(10%)」
「ピエール瀧が捕まりよったなあ。今も吸いたい気持ちが膨らんでるのかなあ」「これからは増大せんよ。衰退(=吸いたい)」
てな具合。このクスッという笑いがいいのである。
私は募金箱に寄付をする。私にとってはお賽銭みたいなものである。だが今年も、記念品を貰ってしまった。今年はお菓子が入った袋に加え、預かり笹までいただいた。鯉に小判がついた本格的なものである。
何だか恐縮してしまうが、これを持ってあと3~4日動くわけにもいかない。しかし返すわけにもいかないので携行するが、片手が塞がってしまった。
櫛田神社に着いた。しかし今年は、鳥居のこちら側まで参拝待ちの列ができている。この長さは異常で、ここでも外国人観光客の増大があるのかもしれない。
敷地内の小舞台では、ダンサーが3人踊っていた。昨年パンチラで踊っていたグループで、今年は女性がひとり少ない。私は昨年とほぼ同じ時間に来て、また出会ってしまったわけだ。
しかし今年はパンチラはなし。やや大人しめ?の衣装ではあったが、それでも神社内で違和感アリアリだった。





社務所に行くと、ここにも御朱印待ちの列があった。ここもヒトが多すぎである。
この順番を待ってまで御朱印は欲しくないので、先を急ぐ。結局櫛田神社には、1円もお金を落とさなかった。
中洲川端の商店街になる100円ショップに入ったが、以前はあった手提げバッグが、いまは置かれていなかった。300円するものはあったが、100円ショップに300円のものを置かれても困る。
私は天神中央公園に入る。旧福岡県公会堂貴賓館は無料公開中だったが、時間がない。
「かたらんね!広場」では、少女らがバトントワリングをしていた。しかしこちらも観客の壁が厚い。鑑賞するぶんにはいいが、撮影となると困難を極める。でも私が少女を撮影していると怪しいので、それでいいのかもしれない。
隣接しているJTブースで、ビニール袋をいただいた。ここで周辺のゴミを拾い、なにがしかの記念品を得るのだ。
しかし私のゴミは決まっていて、ここまでの旅程でたまったゴミを、ここで掃き出すのである。
もっと時間を置いてからブースに戻る手もあったが、面倒なので、もう戻る。
ブース内でゴミの選別をしつつ捨てるのだが、私のゴミは枯草やたばこの吸い殻などでなく、薬の空き袋や紙パック、レシートなど、およそ道に落ちてないものばかり。すかさず
「家庭ゴミは表のゴミ捨て場に捨ててください」
と放送があった時は、自分のことを言われた気がして、穴があったら入りたくなった。
ちなみに記念品はトートバッグ。肩から提げられるのがありがたく、博多区演舞台でいただいたビニール袋がすっぽり入る。今まさに欲しいアイテムが手に入り、私は本当に運がいいと神に感謝した。
(つづく)
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2019年ゴールデン・ウィーク旅行(5)

2019-07-29 13:12:15 | 旅行記・G.W.編
(25日のつづき)
公式ガイドを見ると、15時30分から、平和大通り沿いのゴールデンシャワーステージで、ベリーダンスショーとフラメンコがある。
向かってみると、現在はThe Kings of Dixlelandによるジャズ演奏をやっていた。
さっぽろ雪まつりなどの大イベントのステージでは、プロの演奏や歌を無料で聴けることがあるが、ありがたい。
私は「水ひろば」に行き、広島県の水道水をいただく。もちろんギンギンに冷やされていて、すこぶる美味い。渇いた体の五臓六腑に染み渡る感じだ。沖縄で感じることが多いが、ヒトは水のみで生きていける、と本気で思う。
別所では「水出しコーヒー」なるものも売られていたので、これは買う(120円)。現場で挽いたものと思ったら、市販のコーヒーパックから注いだので、ちょっとアテが外れた。ただしコーヒー自体は美味かった。
15時30分に戻ってくる。ベリーダンスはおばさま方の出演で、予想していたより平均年齢が高かった。だが次の演者の中に、長谷川京子似の美人がいた。
だが残念、上に1枚羽織っていた。あれを脱いでくれればなあ……と思うが、無理な相談であろう。
次の演目は、上半身ビキニの本格的?なものとなる。
その次の演目は、私は対面のおばさまダンサーの迫力に押され、目が離せないでいたのだが、気が付けばステージの左端に、長谷川京子似さんが上半身ビキニで踊っており、ひっくり返った。ビキニ、ビキニ!
しかし残念、演舞は終わってしまった。お、同じステージにいながら彼女に気付かなかったとは大不覚。私は凹むよりなかった。
平和大通りには多くのステージがあり、どこも面白い出し物をやっている。道路反対のステージでは、小学生アイドルが歌っている。
ゴールデンシャワーステージは、16時からフラメンコである。こちらは子供のフラメンコから始まり、年齢層が上がってゆく。その中に真飛聖似のダンサーがおり、踊り、容姿とも申し分ない。この団体の顔的存在に思われた。こちらは何枚か撮らせていただいた。













「チャリティーコーナー」では、今年もうどんの出店があった。私は天ぷらうどんを食す(350円)。なんてことのないうどんだが、こうした場で食べると格別のうま味を感じる。
カーネーションステージ(メインステージ)に行くと、インドネシアの演舞をやっていた。
続いては、サンバ連合・ホーザ・ジ・ヒロシマのサンバである。サンバは2年前も別のステージで観たが、あれと同じチームだろうか。真夏日の今日こそ、アツイサンバは相応しい。
ラテンな音楽を奏で、楽器隊が登場する。ダンサーは日伯混合で、スタイルは日本人女性も負けていない。



















楽しい演奏に、私は大満足した。そしてこれで、今年のFF鑑賞も終わり。今年も楽しかった。
さて西へ移動である。広島駅へは、市電を使うことにした。袋町から乗ったが、本通で乗り換えである。1系統の広島駅行きに乗ったが、若干速度が遅い。その間、路線バスにバンバン抜かれている。路面電車に乗る時は、急いていてはダメである。
広島駅に着き、18時30分、岩国行きの下りに乗った。車内は適度な混み具合で、私は立っていく。大竹で空いたので、ここで座った。昨年だったか、たしかこのあたりで架線にビニールが絡む事故があり、ずいぶん待たされたものだ。
19時23分、岩国着。6分の待ち合わせで、新山口行きの列車に乗り換える。車体はおなじみのからし色である。私は広島駅で予定より10分早い列車に乗ったようで、これなら広島駅で弁当でも買えたのだが、列車は順調に西へ向かっている。
20時46分、徳山着。ここで例によって36分の停車である。私は長距離切符保持だから途中下車可能だが、近距離客でも駅の外に出してくれるようだ。
徳山駅といえば近年完成した「周南市立駅前図書館」が豪華で、現在この時間も開館している。中にはSTARBUCKSもあり、市民憩いの場となっている。
私は駅前の吉野家に入り、侘しい夕食である。牛丼並380円、美味しゅうございました。
再び山陽本線に乗り、22時05分、定刻を1分遅れで、新山口に着いた。
「ホテルα―1小郡」は、可もなく不可もなし。α―1チェーンは、東北方面は無料でパソコンが使えるサービスがあったと思うのだが、ここはなかった。

翌4日(土・祝)。今日は「博多どんたく」の見物である。
山陽本線下り・新山口07時55分発。車内では、さっきコンビニで買ったおにぎりをほおばり、麦茶を飲む。ああ、幸せ。誰にも邪魔されないこの空間が私は好きだ。
発車から40分後、「ハブ」という駅に停車した。でも感じ表記は「埴生」である。
下関09時02分着。4分の待ち合わせで小倉行きに乗る。関門海峡を抜け、ついに九州に入った。
小倉では鹿児島本線の区間快速に乗り換える。車内のドアには「床に座らないでください」というしゃがみ禁止のステッカーが貼ってあった。
JR九州車内では、しゃがむ若者が多く、車掌が注意していたのを見たこともある。しかし最近はこの注意喚起が利いたのか、しゃがむ若者は見なくなった。
10時35分、博多駅着。今日は余裕の到着である。……と思いきや、駅前がもう騒がしい。
見ると、博多駅本舞台では、福岡県警察音楽隊の演奏の真っ最中だった。
何で!? …あっ!! 博多どんたくは10時からだった!! ひろしまFFが11時開演だったから、ごっちゃになってしまったのだ! 道理で今年の朝は、余裕があると思った!!
旅先での失敗は、すべて自分の責任。ここがひとり旅のつらいところだ。
(つづく)
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今日は社団戦第2日!!

2019-07-28 10:52:19 | 社団戦
今日は社団戦の第2日。私も参戦するが、台風の影響で開始時間が2時間遅れ、11時30分集合となった。
まあやむを得ない措置なのだろうが、こちらは予定が若干狂った。
私は再び無職の身だが、就職前とは全く環境が違い、もう将棋を指すどころではない感じだ。
だがこんな時だからこそ、プレッシャーなしで戦えるともいえる。
いずれにしても、出場する回は全力で戦うつもりである。
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最後に愛は勝つ

2019-07-27 22:24:14 | 女流棋士
25日(木)は第13回朝日杯将棋オープン戦一次予選・岡崎洋七段と渡部愛女流三段の一戦があった。渡部女流三段は現在平の「女流三段」だが、女流王位戴冠時の特典での出場である。
渡部女流三段は今年度女流王位を失冠し、女流棋戦も勝ったり負けたりの成績だ。しかし前年度は男性棋士から4勝を挙げて大健闘している。渡部女流三段は相手の棋力に合わせて実力を出すという、不思議な女流棋士なのだ。
岡崎七段は26歳で四段昇段した苦労人。しかし第18回全日本プロトーナメントでは決勝五番勝負に進出する活躍を見せた。順位戦もC級1組に昇級したが、その後は昇級の一番を負けたりして、勝負弱い面も見せた。
第76期順位戦ではC級2組で3つ目の降級点を取り、無念の降級。実力者の岡崎七段からすると考えられないことであるが、この好不調の激しさが岡崎七段らしいともいえる。
本局は午前10時からの対局だったが、私は無職になってしまいAbemaTVの中継を観られる状況にあった。何という皮肉であろうか。
序盤はやっぱり時間を使うので、双方の時間がなくなったあたりから見ることにした。
将棋は渡部女流三段の先番で、角換わり。お互い右金をまっすぐ上がって飛車を下段に引くという、いつもの形である。
渡部女流三段もよく戦っているように見えたが、第1図の△6七歩成が軽手。

▲6七同銀は△5七角成だし、▲6七同金は△8七歩成がある。私が対局していて精神的にドツボだったら投了もあるところで、これは渡部女流三段がマズくしたのではないかと思った。

第1図以下の指し手。▲6七同金△4五銀右▲同銀△同銀▲5五角△4四歩▲7六銀△8七桂▲6八玉△9九桂成▲7五銀△8七歩成(第2図)

▲6七同金はやむを得ないが、岡崎七段は△4五銀右。この桂得も大きいが、渡部女流三段も▲5五角と据えて戦える。そして▲7六銀と立ったのが好手で、角取りと同時に△8七歩成を受けている。これは渡部女流三段が持ち直したのではないか?
△8七桂にはもちろん▲6八玉。岡崎七段は△9九桂成と香を入手したが、桂を投資しているから、でかしていない気もする。
▲7五銀に△同歩と取り返している暇はない。岡崎七段は△8七歩成とスピードアップした。

第2図以下の指し手。▲2三歩△同金▲3五銀△3六香(途中図)▲2四銀△同金▲同飛△2三銀(第3図)

▲2三歩が待望の反撃である。△2三同金に▲3五銀と据え、次の▲2四銀を見る。しかし△3六香(途中図)が厳しく、私が対局者だったら、「やっぱりダメだったか」と肩を落とすところ。

渡部女流三段は▲2四銀と突撃したが、△同金から冷静に△2三銀と受けられては、手段に窮したように見えた。

第3図以下の指し手。▲3三歩成△同玉▲4四飛△4三歩▲4五飛△4四銀▲3六金△7五歩(第4図)

当ブログに何度も書いているが、渡部女流三段は現代の小太刀の名手と思う。△2三銀に私だったら▲2九飛と退散するか▲3三銀と突撃するが、渡部女流三段は軽く▲3三歩成と捨てた。
これが渡部女流三段らしい軽手で、△3三同桂なら▲4四飛で、▲4二飛成以下の詰めろと▲2四歩を見て先手勝ち。よって△3三同玉だが、▲4四飛と角の陰に飛車を寄ったのがまた好手。△4三歩にはボロッと銀を取り、△4四銀には▲3六金と香を外した。
いやはや、金取りに打った香まで取れた。攻めるは守るなり、とはよく言ったもので、私は魔法を見たかのように、ポカンとしてしまった。
これはさすがに、渡部女流三段が優勢になったのではないか?

第4図以下の指し手。▲5二銀△5四銀▲4四角△同歩▲4九飛△8九成桂▲3五金△7七と▲同金△5五角▲5一角△同飛▲同銀不成△6五桂(第5図)

第4図では俗に▲5二金と打ち、次の▲4二角~▲2四歩を見てどうかと思ったが、渡部女流三段は筋っぽく▲5二銀。しかし△5四銀に角を切って▲4九飛と引くようでは、ややヨリが戻った気がした。
岡崎七段は△8九成桂。成桂が9九のままだと敗戦確率が20%上がる、というのは鈴木大介九段の名言である。
▲3五金には△7七とが軽手のお返し。▲同金はやむを得ないが、岡崎七段は△5五角。私ならよろこんで△8八飛成と飛び込むが、それは味消しなのだろう。
▲5一角。ここに角を打つのなら、確かに「5二」は銀のほうがいい。△5一同飛に▲同銀不成が4二への脱出を防いでいる。
とはいえ△6五桂と跳び、これは詰めろ。後手玉は詰むのだろうか?

第5図以下の指し手。▲3四歩(投了図)
まで、渡部女流三段の勝ち。

第5図で▲2四銀打△同金▲同銀△同玉▲2二飛を考えたが、なんかダサイ手順で、詰みそうにない。
渡部女流三段は▲3四歩。ああそうか、これで簡単な詰みだった。これで岡崎七段が投了した。渡部女流三段、この将棋を勝った!
渡部女流三段、女性アマに負けることもあれば、男性棋士に勝つこともある。これが渡部女流三段の魅力である。

午後2時からは2回戦で、門倉啓太五段と対戦した。
私は外出していたのだが、「なか卯」でAbemaTVを見ると、後手番の渡部女流三段が▲5五桂を△同銀と取り駒損を甘受したところだった。しかし形勢は苦しそうで、これは渡部女流三段が勝てないと思った。
そして次に見た時は終わっていた。やはり、渡部女流三段が負けたようである。まあよい、男性棋士と公式戦を戦うことは、それだけで大きな財産になる。これからも勉強勉強である。
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