ネット言論に向かって下品だとか、えげつないとか批判していたマスコミは、野田佳彦首相のホームページでの発言を、どう論評するのだろう。野党時代のこととはいえ、昨日の衆議院消費税関連特別委員会で、自民党の石原伸晃幹事長がそれを取り上げた。麻生太郎首相がリーマンショックを受けて、国際通貨基金に融資することに対して、こともあろうに「次の大統領はバラク・オバマさん。日本の首相はバラマキ・おバカさん」とまでこきおろしたのだ。それでいて、国際通貨基金に融資したのだから、野党から攻められても、まったく弁解の余地はない。一国の首相をつかまえて「バラマキ・おバカさん」と書いたのは、おちょくったつもりだろう。今度その地位に就いたならば、前代未聞の無責任ぶりである。トリックスターの場合には、最後はめでたしめでたしで終わるといわれる。道化とそれを囃したてたマスコミのせいで、民主党政権が誕生したが、国民は失望の連続である。鳩山由紀夫元首相、菅直人前首相、そして野田首相の三人組は、民主党政権のいい加減さを世に知らしめた、ある意味での功労者なのである。自民党を中心にした保守派が、ようやく重い腰を上げて、戦後レジームを打破しようとしているのも、彼らのおかげと言えなくもない。石原幹事長に詰め寄られて、すぐに陳謝したのにはビックリしたが、野田首相は一言詫びればすむと思っているのだろう。まさしく道化そのものではないか。
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