草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

保守主義はイデオロギーではなく寛容さが特徴だ

2023年09月17日 | 祖国日本を救う運動
「敵を抹殺せよ」というテーゼを持ち込んだのは、レーニンやスターリンであった。それをナチスも踏襲したのである。それとは保守主義は一線を画するのである。保守主義の特徴は寛容さである。
 ハンナ・アレントはレーニンやスターリンの徒ではなかった。自分の中にいるもう一人の自分を大切にすることが政治であるというのだ。そこにこそ保守主義の原点があるのではないか。人間はそれぞれに異なった存在ではあっても、もう1人の自分がいることで、変りうる存在なのである。だからこそ、お互いが話し合いをして歩み寄ることができるのだ。
 自分とは別個の存在である他者と付き合うことができるのは、変りうる存在として向き合うからであり、そこでの営みが政治なのである。つまり、違いを強調するのではなく、どこまで合意を形成できるかなのである。「人間としての生きる意味がそこにある」ともアレントは述べている。 
 なぜそのようなことをあえて口にするかというと、ネット上で保守派同士が言い争いをしている姿が、あまりにも陳腐に思えてならないからだ。
 喧嘩を売って勢力を拡大させるのは、レーニンやスターリンと同じ手口である。日本の国柄を守り、大切なものを守り育てるために改革を進めるということで一致すればいいのである。罵倒し合うのはやめた方がいい。ためにする批判は保守主義とは相容れないのだから。
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