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奈良の八重桜を探して、見つけた枝垂桜

2016-04-12 00:57:59 | 散策
土曜日の夕方、用事で奈良市内へ出かけました。
急に予定の時間が伸び、小一時間ほど空き、
どうしましょう。
いにしへの 奈良の都の八重桜  
      けふ九重に 匂いぬるかな

           伊勢大輔(百人一首61番)
この歌は、興福寺東円堂(現在は跡)にあった桜だそうで、
知足院の裏山で、大正11年再発見され、1923年には
天然記念物に指定されております。
この『奈良の八重桜』はもう咲いているかもと、
これがとんでもない大間違いなのです。

一番遅く咲く桜で、黄金週間頃だそうです。
紅と白の混在したとても可憐な花テなのですが、実は
つぼみは赤く、小ぶりの花は咲き始めは白いのですが、
3日ほど開花した後、散る前には再び赤くなるからなのです。
日本の遺産より
東大寺塔頭「知足院」の裏山にあった樹は枯死してしまい、
同じ場所に、遺伝子を受け継いだ幼木が植えられております。
知足院の裏山まで結構急な坂道です。
案内板に幼樹ですから成樹をご覧になりたい方は、
東大寺東塔跡西、大仏殿西側入り口・西石垣、転害門へと
幼木 案内板

なお、この「奈良の八重桜」から取られた花酵母を用いて
日本酒が作られており、フルーティで
カクテル向きかもしれません。

ここまで来たのですから、
東大寺塔頭『知足院』へもご挨拶を
山門に向かう階段に染井吉野桜の花びらが
そして白壁の崩れた感じがなんとも
  
山門から

本堂には、文使い地蔵様がいらっしゃいます。

庫裡への階段

青竹の手すりが何とも良いですね。

だんだん暗くなってまいりました。
隣の正倉院の校倉が塀の間から眺められます。

突然正面に東大寺の大仏殿が目に。

大仏池の方向、西側に照明を当てられたかのように
で枝垂桜が、なかなか見れない景色を出会えました。
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急に鹿さん達がゾロゾロとこちらにやって来ます。

何か良い匂いがしたのでしょうか。
実は、お友達のおうちで、夕食を一緒に頂く予定のため、
車の中に、作りたての持ち寄り料理があるのです。
あわてて、車へと。
沈みゆく夕日に映える一本の桜、感謝あるのみです。

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