hiyamizu's blog

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夫は一人では生きられない

2008年05月01日 | 世の動向
平成18年の簡易生命表(厚生労働省)によれば、現在の寿命に影響する環境、医術などの因子が変わらなければ、2006年に生まれた男子の余命(寿命)は79歳、女子の余命は85.8歳だ。
年齢別に余命をプロットすると、下図になる。



この簡易生命表(図)から、夫の死後の妻の余命を求めたのが下図(夫死後の妻の平均余命)だ。
簡易生命表から、一例として、夫が65歳なら夫の余命は18.45年で、5歳年下(下図の青線)の妻の余命は27.92歳だから、あくまで平均としてだが、夫死後の妻の余命は9.47年となり、再婚しなければ妻は10年近く一人で暮らすことになる。年齢差なしでも5年の一人暮らしだ。



しかし、これらは互いの平均での計算で、妻が先に死ぬ場合もあり、また夫婦の相関(互いの影響)を無視した話になっている。

H17年厚生労働白書(第2部第2章)によると、今後、ますます一人暮らしの高齢者は、2005年386万人、2015年566万人、2025年680万人と増加する。
私の余命は平均上2026年だが、2030年のデータ(国立社会保障・人口問題研究所「日本の世帯数の将来推計)があったので以下に示す。出来れば、75歳以上で複数人世帯の黄色の部分に入りたいものだ。



1998年には、65歳以上のうち、一人暮らしの者は13.2%で、そのうち8割が女性なので、男性は2.6%いることになる。夫婦のみは32.3%、子供夫婦と同居31.2%、未婚の子供と同居19.1%。(H12厚生白書)
いずれ長生きすれば、夫婦どちらか一人暮らしになることは覚悟しなければならないが、離別は避けたい。60歳以上での離婚率は、男0.81%、女0.57%と率としては非常に少ないのだが。



しかし、高齢での妻との別れは辛い。
実際は、良く知られているように、妻に先立たれた夫は短命となる。夫に先立たれた妻は1年くらいは(普通の場合)落ち込むが、それ以降は、桎梏(しっこく)から解き放たれてのびのびと暮す場合が多いという。
50歳からの平均余命は、妻のいる男性で約30年、妻のいない男性は約21年という。このデータが見つからなかったので、国立社会保障・人口問題研究所の「配偶者有無での40歳時に平均余命」を下図に示す。



夫は妻に死別すると5年、離別するとさらに酷く、10年寿命が短くなる。それでも、妻も5年程度短くなるのが、せめてものなぐさめだ。
60歳以上の自殺による死亡者数は、離婚した男性が、妻のいる男性に比べ46倍も多い。(厚生労働省)



多くの男性は、妻の気持ちが冷め切っていることに気づかないで、突然の離婚宣言に動転する。
これだけ脅かせば、たいていの夫は心配になるだろう。週刊ダイヤモンド4/12特大号から、「妻の「離婚宣言」直前のサインはこれ!」を以下に引用する。

―――――
1. なんだかんだと文句ばかり言っていたのに、突然、なにも言わなくなった
2. いつも決まった場所にしまってあった預金通帳や株券などがない
3. 外出が多くなり、夜になっても帰ってこない
4. 離婚経験のある友人と盛んに付き合っているようだ
5. 離婚に関する本が持ち物から出てきた。またはインターネットの履歴に離婚情報サイトのURLがある
―――――

こんなサインに気づく前に、改心しましょう!












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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (通りすがり)
2013-10-04 20:26:38
あなたのブログがYahoo!知恵袋の知恵ノートにて、転載されております。
無断転載のように見えましたので、一応お知らせ致します。

問題の知恵ノートはコチラ
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n217297
転載しているユーザーはコチラになります
http://my.chiebukuro.yahoo.co.jp/my/kizuna_66

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