hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

東川篤哉『博士はオカルトを信じない』を読む

2024年05月15日 | 読書2

 

東川篤哉著『博士はオカルトを信じない』(2024年2月19日ポプラ社発行)を読んだ

 

ポプラ社による書籍の内容紹介

中2男子×アラサー女博士コンビがオカルト事件に挑む!『謎解きはディナーのあとで』の東川篤哉が描く、連作短編ミステリー。中学2年生のオカルト好きな探偵の息子
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自称・天才発明家のアラサー女博士

異色の凸凹コンビが町のオカルト事件に挑む、連作短編ミステリー小説!

丘晴人は、君立市君乃町に住む中学2年生。両親が「有限会社オカリナ探偵局」という私立探偵事務所を営んでいるため、町の有象無象の面倒事や困りごとや事件が舞い込む。
両親の手伝いで事件に立ち会う中で、晴人が目にした数々の不思議な事件。
これって、幽霊がやったとしか考えられない――。
事件解決の糸口を見いだせない晴人がひょんなことから出会ったのは、廃墟に住む、白衣を着た女博士。「ひらめき研究所」の看板を掲げながら、謎の発明に日夜没頭する博士に事件を相談するのだが――。
その事件の犯人は、幽霊? それとも人間?

 

「天才博士とあの世からの声」

主人公である平凡な中二の丘晴人(おか・はると、オカルト好き)は、探偵事務所のNo.2である父・40歳(No.1は母・理奈)と、お金持ちの宮国年雄さんのお宅に、娘・美和子さんの病気見舞いに行く。あやしげな祈祷師・雅江や、年雄さんの後釜を狙う家政婦・花岡吉乃、主治医の高木先生が登場し、寝ている美和子さんが変な声で「あの女、花岡吉乃は悪魔じゃ」と叫ぶ。この声がどこから生じているかが謎。

母に頼まれて街外れに行った晴人は、廃墟とまごう『ひらめき研究所』へ迷い込み、所長兼研究員で、自称・天才発明家・天才博士の暁ヒカル29歳に出会う。

以下、ヒカルが推理し、晴人はついていくだけ。

 

「天才博士と赤いワンピースの女」

父・登はテナントビルの屋上から道路向いのを3階を覗き、張り込んでいた。そこへ、赤いワンピースの女が家に入っていく。塚本武志の依頼で妻・典子の浮気調査だった。

 

「天才博士と幽体離脱の殺人」、「天才博士と昭和の幽霊」、「天才博士と靴跡のアリバイ」 略

 

 

この作品は、「季刊asta」VOL. 1~8で連載された「ひらめき研究所の天才的な日常」を改題・加筆訂正した。

 

 

東川篤哉(ひがしかわ・とくや)

1968年広島県尾道市生まれ。岡山大学法学部卒。ガラス瓶メーカー経理部門勤務。26歳で退社。

2002年、『密室の鍵貸します』で作家デビュー

2011年、『謎解きはディナーのあとで』で第8回本屋大賞受賞。シリーズ累計320万部を突破

その他、『交換殺人には向かない夜』、『放課後はミステリーとともに』、『探偵少女アリサの事件簿』、『仕掛島』、『君に読ませたいミステリがあるんだ』など。

著者はインターネットや携帯電話は使ったことがなく、今後も使う予定はないという(by ウィキペディア)今時めずらしい中年の男性だ。

 

 

私の評価としては、★★☆☆☆(二つ星:読むの?  最大は五つ星)

 

ウィキペディアには「著者は脱力系ユーモア本格ミステリの気鋭として知られる」とあるし、赤川次郎氏を思い出させる面もあるが、これまでで最も低年齢層の中学生を対象としたかに見える本作では、ユーモアにひねりがなく、くすりと笑うにはくどすぎて、悪ふざけの領域になっている。

 

また、謎解きも、単純で強引さが目立ち、冴えがない。

 

コメント
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