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横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

光市 母子殺害 元少年?の死刑確定!

2012-02-21 08:05:29 | 社会
母子殺害、元少年の死刑確定へ=犯行時18歳、上告棄却―「責任あまりに重大」(時事通信) - goo ニュース

昨日20日最高裁は「(元少年に対し)死刑を是認せざるを得ない」とし被告側の」上告を棄却した。元少年の死刑が確定した。
その途端夕刻のTVニュースデも今朝のニュースショーでも大槻孝行被告(30)の名前と顔写真を出しています。学生服姿」の写真は「目の細い冷たそうな顔」をしていました。

浜爺はこのブログで何度か光市母子殺人事件に言及しました。小難しい法理論をおけば「死刑判決」妥当だろうとほっとしました。

犯行当時18歳と1か月 少年法の規定では「18歳未満に対する死刑は」禁じている」そうですがたとえ1か月でも超えていれば「死刑やむを得なし」とならず心神耗弱とか精神性未熟を考慮すれば等で司法当局は「死刑判決」ではなく「無期懲役」が相場だったようです。

被害者の夫であり父の本村さんお13年にわたる努力で彼の信じる正義が貫徹されました。
「遺族としては大変満足している。ただうれしさや喜びの感情はない」と判決後の記者会見で語っていました。
この裁判闘争の副産物として「犯罪被害者」に対するいくつかの救済制度もできたようです。

戦後闇市でかっぱらいをする少年まで重罪を加えては将来が危ういので出来た「少年法」が時代の流れに合わなくなってきているのですね。
死刑に対する「永山基準」そして「少年法」司法の相場を打ち破る新しい判断が徐々に出ているようです。
10年には石巻での殺人事件の裁判員裁判で犯行時18歳の少年に対しても死刑判決が出るようになっています。
これはまだ控訴中かもしれません。
ともあれ本村さんの亡くなった奥様とお嬢さんのご冥福をお祈りします。


写真:前列右 本村氏

時事通信:
山口県光市で1999年4月に起きた母子殺害事件で殺人と強姦(ごうかん)致死などの罪に問われ、差し戻し控訴審で死刑を言い渡された当時18歳の元少年の差し戻し上告審判決で、最高裁第1小法廷(金築誠志裁判長)は20日、「刑事責任はあまりにも重大で、死刑を是認せざるを得ない」と述べ、被告側上告を棄却した。元少年の死刑が確定する。

 死刑が確定するのは、光市の無職福田(現姓大月)孝行被告(30)。犯行時少年の死刑が確定するのは、昨年3月に最高裁で上告が棄却された連続リンチ殺人事件の3人以来。

 宮川光治裁判官は、死刑判決を破棄し、改めて審理を高裁に差し戻すべきだとの意見を付けた。死刑判決での反対意見は極めて異例。

 一審山口地裁(2000年3月)、二審広島高裁(02年3月)はいずれも、「死刑がやむを得ないとまでは言えない」として無期懲役を選択。これに対し最高裁は06年6月の判決で、「特に酌量すべき事情がない限り死刑の選択をする他ない」として、審理を広島高裁に差し戻した。

 差し戻し控訴審で弁護側は「殺意はなかった」として傷害致死罪にとどまると主張したが、広島高裁は08年4月、「死刑を免れるため虚偽の弁解を弄(ろう)しており、酌量すべき事情を見いだすすべもなくなった」として、福田被告に死刑を言い渡していた。

◇おことわり

 山口県光市で起きた母子殺害事件は、当時18歳の元少年の犯行だったため、更生を図る目的などから氏名の公表を禁じている少年法の規定を踏まえ、これまで匿名で報道してきました。しかし、死刑が確定することで更生の可能性がなくなったことや事件の重大性などを総合的に判断し、実名での報道に切り替えました。
(引用終わり) 


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