沖の鳥島で 工事の５人４死亡 ２人不明！！

沖ノ鳥島、工事の５人死亡＝桟橋転覆、海に投げ出され―２人不明、バランス崩す？(時事通信) - goo ニュース

昨日３０日昼のＴＶニュースで事故発生の白いテロップが流れました。
夕刻には発注者である国交省の役人が頭を揃えて謝っていました。
製油所内での事故とかケミカルプラント内での事故などでは工事を請け負った会社の責任者が表に出て発注者は顔を出さないのが通例です。
役所仕事なのに興味深い事です」。

国の海洋権益を確保するために沖ノ鳥島に桟橋を設置する工事をしていたのですが予め用意した桟橋と足場の４本を台船から降ろしたところバランスを崩してひっくり返ってしまった事で作業員１６人が海に投げ出されそのうち５名が死亡２名が行方不明になりました。

参考写真では判りにくいのですが紅白のクレーンの付いた船の左舷に見える灰色の四角いものが桟橋です。これはひっくり返った状態ですからひっくり返る前はこの基盤の上（写真で見れば海の中）の４隅に長い柱が立っていたのです。
凄くトップヘビー（上部が重い）な構造物を予定の場所に持って行き上部の柱を海面下に沈めて行く工法だったのではないか思われます。
この工法は前回（桟橋の一部）では問題が無かったので今回の事故は原因が判らないと言っています。

亡くなった方のご冥福をお祈りします。
不明の方がはやく見つかると良いのですが。


写真：ひっくり返った桟橋

時事通信：
沖ノ鳥島で事故、５人死亡
(時事通信)

　３０日午前７時半ごろ、日本最南端の沖ノ鳥島（東京都小笠原村）で、設置工事中の桟橋が突然ひっくり返り、作業員１６人が海に投げ出された。新日鉄住金エンジニアリングの中島健一さん（６３）ら５人が死亡、五洋建設の老田尚志さん（３６）ら２人が行方不明になった。救助された９人のうち４人が軽傷。

　海上保安庁は捜索、救助活動のため航空機や巡視船を派遣した。政府は、首相官邸内の危機管理センターに情報連絡室を設置した。

　工事を発注した国土交通省関東地方整備局によると、事故は沖ノ鳥島西側に海洋調査船などの接岸用桟橋を設置する作業中に起きた。桟橋は鋼製で、長さ３０メートル、幅２０メートル、重さ約５００トン。さらに設置用のくい（１本約１７０トン）が上向きに４本付いていた。

　事故現場から約５００メートル離れた設置場所までえい航するため、積載した台船を海中に沈めて桟橋を海面に浮いた状態にし、別の船がロープで引っ張る予定だった。浮かせた後間もなくひっくり返り、桟橋の上にいた作業員が投げ出されたという。同局は何らかの原因でバランスを失った可能性があるとみている。　
（引用終わり）