まだ
今年の台風シーズンが終わったわけではありません。事実、2016年台風18号がはるか南の太平洋を西へ進んでいます。
しかし今年2016年の台風は、奇妙な動きをみせました。
例年
- 8月ごろの早めには西側(南西諸島方面)へ向いやすい
- 9月ごろの遅めには東側(北の本州方面)へ向いやすい
これが普通でした。しかしこれが今年2016年に関しては逆転し(今年だけなのかも)
- 早めに東側で、遅めに西側
だったので驚きました。←どうでもいいことですか(笑)。
デジタル台風で御覧下さい。発生日で分類しています。
2016年8月。東側に多いですね。
東日本に上陸も〔毎日新聞2016年8月30日〕
2016年9月には、なぜか左側に移りました。
台風が続々発生〔日本気象協会 2016年9月30日 〕
以上から、
今年2016年度に限っては東側→西側(8月→9月)であることがわかります。
これは普通の西側→東側(8月→9月)の逆でした。
これに対して、去年2015年の経路を8月と9月で比較してみます。これが「普通」の代表格です。
2015年8月
2015年9月
たしかに、少しずつ東(右側)へ移っていますね。
どうやら、いままでの理解
8月は西に多く、9月になると東へ移る
が間違っていたようで、「異常」が異常ではなく、ごく「普通だった」のかも知れません。
- 私たちは100年そこそこのデータで「何らかの傾向」をつかんでいたようですが、そんな「傾向」が、何かの間違いだったのかも知れません(笑)。
- 台風が去れば日常生活が戻り、また台風がやってくれば身構える。この繰り返しですが、たまに広い視野でみると、ちがった景色がみえてくるものですね。これを体系化し理論づけたのが学問でしょうが、その「体系化」には注意が必要なのでした。
さてさて、皆様はどう思われますか。