朝鮮民主主義人民共和国〔Democratic People's Republic of Korea〕
もう論外だ、と見放した人が多いと思われる国ですが、拉致被害問題や戦後補償問題が残っていて複雑な状況が続きます。とはいえ簡単なことで、金王朝さえ崩壊すればマシになる可能性があります。
しかし、だれもが指摘することですが、国名に「民主主義」とか「人民」などがつく国に限って「民主主義」とか「人民」がまったく存在しないのは、それがたとえ「目標」だったと仮定しても、もう笑いたくなるほどの珍妙な矛盾。
中華人民共和国〔People's Republic of China〕の
中国共産党機関誌「人民日報」〔People's Daily〕もそうで、中国や中国の新聞のどこに「人民」が存在するのか、と笑います。安易に「人民」を使ってはいけない、という好見本でしょう。
余談ですが(←あんたの話はすべて余談ぢゃ)中国人民解放軍なるものも、お笑いの対象です。一体世界中で中国の「人民解放軍」に解放してもらいたいと願っている国・地域があるのでしょうか。「中華の独善」そのものですね。
もちろんこれは、中国共産党によって「解放」されるのが、その地域の人にとって最大の恵みである、という中国共産党のお題目に過ぎず、誰も相手にしない、単なる自惚れ(うぬぼれ)のお笑いなのです(笑)。
また中国では国名に「民主主義」はついていないし、事実、民主主義を否定する論調がしばしば聞かれ、それが「アジアの流儀」だとするのですが、これまたアジア人にとって大変な迷惑発言! そんなのは中国だけの独善であり、ひょっとしたら「中国はアジアではない」のかも知れません(笑)。
中国が一党独裁の弾圧国家であり、国家と異なる見解をもっていると即座に拘束・逮捕される国であることを、決して忘れてはいけません。
これをまるで忘れたかのように何かを主張する人が多い昨今ですから、念のため申し上げておきます(笑)。
日本には「相手をいたずらに刺激しない」という方針があるようで、何も言わないまま、いつも相手(中国・韓国・北朝鮮)から刺激され続けている、のでした。相手には自由に「刺激させ」るけれども、自分は相手を「刺激しない」と、いう国際的なアンバランスですね。
北朝鮮、朴大統領へ悪口雑言...南北共同行事開催に“赤信号”・・・・
北朝鮮も前日に続き、朴大統領を「悪魔姥」「政治売春婦」などと称し、極端な非難攻勢に出た。北朝鮮の対南宣伝用インターネットメディア『わが民族同士』はこの日の論説で、「朴槿恵の醜態こそ同族対決に狂ってしまった狂婆の断末魔の発作」だとし「時もなく、私たちを刺激するその言辞により、せっかく用意された北南関係改善の良い機会が消えてしまった」と非難を浴びせた。:キム・ジフン記者 韓国語原文入力: 2015-05-19 20:07
- 北朝鮮の金正恩は、政治的ではなく感情的に処理しているだけらしい
- 韓国の朴槿恵(パク・クネ)は北朝鮮を感情的に批判しながら対話を呼びかける〔まるで対話を呼びかけることそのものに、醜い現実とはかけ離れた「気高い理想」を感じているようで、これは譲れぬ矜恃か〕
こういう「感情の対立」があったのでした。さらに・・・・
北朝鮮「100年に1度の干ばつ」、闇市場が飢きんリスク減少
[ソウル 22日 ロイター] - この100年で最悪の干ばつに見舞われ、農作物に甚大な被害が出ていると伝えられる北朝鮮。しかし、同国に芽生え始めた市場経済や農民が個人的に作る作物のおかげで、1990年代に見舞われたような壊滅的な飢きんにはならないとみられる。
北朝鮮では、1994-1998年の飢きんで数十万人が死亡したが、市民に根差した市場や非公式経済により、個人が作物を作り、それを売買できるようになったことで、大規模な飢きんが起きるリスクは減少していると専門家は指摘する。(James Pearson記者、翻訳:伊藤典子、編集:新倉由久)
:ロイター 2015〔平成27〕年6月23日(火)17時16分配信
相当高度に発達した社会でも、自然環境の急変によって農作物の収穫が潰滅状態になることがあります。それでも備蓄があり、代替作物があり、なんとかしのげるのですが、経済制裁を受けている北朝鮮では、民の苦しみはいかほどか、想像を絶するほどです。
それでも金王朝は栄えるのか、と思っていると・・・・
北朝鮮、玄永哲国防相を処刑か 朝鮮日報「命令不服従」と報道
韓国紙、朝鮮日報は15日、北朝鮮が国外の大使館や領事館に対し、粛清が伝えられた玄永哲人民武力部長(国防相)について、処刑したことを連絡したと報じた。北京の消息筋の話としている。
処刑の理由として「命令不服従」があったと説明しているというが、詳細は不明。
韓国統一省報道官は同日、こうした内容は把握していないと述べた。(共同):産経ニュース 2015.6.15 12:16
例によって、この国では何が起こっているのか明確ではありませんが、1年前に軍人の高官に抜擢された玄永哲(げん えいてつ)が、1年後には失脚し、処刑されたのかも知れない、ということです。
軍人にまで粛正が及び始めたようで、独裁色を強めれば強まるほど北朝鮮の崩壊が近づいていることを、朝鮮日報労働党の幹部は、理解していないようで、典型的な「末期的状況」でしょうか。
「あすは我が身かも知れないと思いながら仲間を粛正しなければならない相互の恐怖感」をこの国から一掃する方法とはいったい何なのか、難問ですね。