よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

信州の鎌倉-長野県上田市:別所温泉

2014年08月17日 | 信州(東信)
Bessho Onsen Spa, Ueda City, Nagano Pref.

さてさて、ワタクシ達は長野県上田市にある別所温泉を散策しているのでありますが
この別所温泉がある「塩田平」と呼ばれる一帯には驚くほど多くのお寺が点在しています
12世紀に入ると別所は木曽義仲(源 義仲)が信州を平定するために派遣した軍勢によって火を放たれ、多くの寺院が焼失しました。
その後、焼失した別所の寺院は源頼朝、次いでに塩田北条氏によって再建されることとなりました。
そして、この塩田北条氏の下でこの地は多いに栄えたことから、別所を含む塩田平が「信州の鎌倉」と称されたんですよ。


ワタクシ達はまず安楽寺というお寺に向かいました。安楽寺は信州最古の禅宗のお寺として知られています。


温泉街から少し山あいに入った場所にある安楽寺は、静寂に包まれておりました


ここ安楽寺でなんといっても有名なのが、木造の八角三重塔なんですよ。その姿が見えてきましたね


八角三重塔は、木造の八角塔としては全国で一つしかないという貴重な建築で、昭和27年に長野県では一番早く国宝に指定されました。
鎌倉時代末期には建立されたことがわかっており、わが国最古の禅宗様建築であることが証明されました
初重に裳階(もこし=ひさし又は霧よけの類)をつけた珍しい形式なので、「これって四重の塔?」と思う人も少なくないそうです。


このあたりにあったお墓を見ると「文政○○年」「天保××年」「嘉永△△年」などという文字が刻んでありました。
それを見ても、歴史あるお寺ということがわかりますよね


次にワタクシ達は常楽寺というお寺に向かいました。転んだら大けがをしそうな急な石段を登って行くと
目に飛び込んできたのは見事な茅葺きの本堂でした。茅葺きのお寺さんって珍しい気がします
ここ常楽寺も平安時代初期には建立された、歴史ある天台宗のお寺です。


立派な本堂の前には、見事な松の木がありました。樹齢350年の古木です
ということは江戸時代の初期に植えられたんですね。


ハスの花はお寺が似合います。蓮はまだまだこれからという感じでありました。今頃が見頃かもしれません。


昔ながらの佇まいを残す温泉街、情緒豊かな外湯、そして歴史を感じさせるお寺の数々。
別所温泉は、一度ゆっくり滞在してみたい気になる温泉でありました

使用したカメラ:2、5、9枚目はFUJIFILM X-E1、他はFUJIFILM X-T1


別所温泉がある塩田平は「信州の鎌倉」と称されると書きましたが、よく「日本の○○」「東洋の××」っていう表現がありますよね。
最近では兵庫県の竹田城が「東洋のマチュピチュ」と呼ばれ、大変な人気になっています。
ただ、この手の表現ってどうも好きになれないものが多いんですよねぇ。
ちなみに大阪府では大阪市が「東洋のマンチェスター」、堺市が「東洋のベニス」と呼ばれていたのですが
そのことを知る大阪人もほとんどいないと思います



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名湯の温泉街-長野県上田市:別所温泉

2014年08月16日 | 信州(東信)
Bessho Onsen Spa, Ueda City, Nagano Pref.

さてさて、信州旅行の3日目、美味しい蕎麦を食べたワタクシ達は、次なる目的地へと向かって行きました
この日は朝からトレッキングなどでたっぷりと汗をかきました。ワタクシ達は温泉でゆっくりと汗を流そうという魂胆でありました
長野県上田市には別所温泉という歴史ある温泉があります。ここには昔ながらの外湯があり、
ワタクシは10年ほど前に信州を一人で旅していた時に入浴したことがあるんです。
ワタクシ達は別所温泉に向かい、まずは温泉街を散策することにいたしました


別所温泉には3つの外湯があると上に書きましたが、これはその中の一つ「大湯」です。
ワタクシ達は別所温泉を散策した後、ここでお湯を浴びました


別所温泉の歴史はとても古く、大和武尊の東征の際に発見されたとか、平安時代末期には木曽義仲が入湯したなどの伝説が残っています。
これらの伝説の信ぴょう性は眉唾物ですが、鎌倉時代にははっきりとした記述が残っているので、歴史が古いのは間違いありません。


現在は20ほどの温泉宿があるのですが、その大半は元養蚕農家で、湯治客に家の一部を間貸していたことから始まったのだそうです。
レトロな感じの温泉街ですが、正面に立派なお寺さんが見えますね。足を運んでみましょうか。


参道にはアジサイの花がいっぱい咲いておりました。大阪とは季節は一か月ほど違うのですね


別所温泉の温泉街に北向観音という立派な天台宗のお寺がありました。平安時代初期に造られたというのですから、こちらも歴史豊かです。


北向観音という名称は堂が北向きに建つことに由来するのですが、このお堂は長野市にある善光寺の方角を向いているんです。
善光寺が来世の利益、北向観音が現世の利益をもたらすということで善光寺のみの参拝では「片参り」になってしまうと言われるんですよ。
ワタクシ、善光寺にはお参りしたことがあるので、これで現世も来世もご利益が与えられますかねぇ


ワタクシのように関西に暮らしていると、古刹・名刹を普段から身近に訪れることが出来るので
旅先で有名なお寺や神社を訪ねても、あまり感動することや驚くことがないんですよねぇ。
しかし、ここ北向観音は想像よりも遥かに立派なお寺であり、ワタクシには忘れられない光景となりました


実はこの別所温泉、他にも立派なお寺があるんですよ。ではでは、そちらに向かうとしましょうかねぇ

使用したカメラ:8枚目はFUJIFILM X-E1、他はFUJIFILM X-T1


別所温泉の温泉街を歩いていて、ワタクシは「あれっ」と思うことがあり、帰ってきてから調べてみました。
というのは、10年ほど前にアメリカのダラスに向かう飛行機に乗っていた時に「卓球温泉」という映画を機内で見ていたんですよ。
その時の温泉街の光景が別所温泉に似ているなと思ったんですよね。
調べてみたらやはりそうでした。卓球温泉はここ別所温泉でロケされたんです。
こういうくだらないことに対する記憶力は、誰にも負けない私なのです



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地元産の蕎麦に大満足-長野県上田市:「そぼ処 倉乃」

2014年08月15日 | 信州(東信)
Soba Restaurant“Kurano”, Ueda City, Nagano Pref.

さてさて、信州旅行3日目も朝から精力的に歩きました。気がつくと時刻もお昼前になっております
となれば、当然のごとく空腹になり昼食を食べないわけにはいきません
初日2日目も美味しい信州そばを食べたワタクシ達は「どうせなら4日とも昼は蕎麦を食べよう」という気分でありました。
長野県上田市の八木沢駅で撮影を終えたワタクシ達は、駅の近くに美味しい蕎麦屋さんがあるとの情報を仕入れておりました。
もちろん、そこへと向かったのでありました


ワタクシ達が向かったのは八木沢駅からほど近い場所にある、「そば処 倉乃」というお店です。
最近お店を改築されたようで、ウッディな感じの建物が周囲の光景にマッチしておりました。
ワタクシは特別にグルメというわけではありませんが、いろんなお店に食事に行きますと
お店の外観を見るとある程度「ここのお店は美味そうだ」「ここはイマイチかなぁ」ってわかるんですよね
このお店は「絶対美味しいに違いない」という雰囲気を醸し出していたのでありました


店内も明るい感じで、蕎麦屋さんらしい佇まいが気に入りました。そして、お店の方の接客態度も実にいい感じです。
ワタクシ達以外のお客さんは長野ナンバーの車ばかりでしたので、観光客ではなく地元の方に愛されているお店なんですね。


さあ、何を食べようかな…「十割そば」にもそそられますが、ここは限定二十食の「倉乃もりそば」を注文することにしました。
ここ倉乃さんは、上田市真田町渋沢という標高1200mの高原地帯にそば畑を持っておりまして
そのそば畑から採れたそば粉の二八蕎麦が「倉乃もりそば」なんですよ


お蕎麦が運ばれてまいりました。麺はやや太めに切られているようですね。どんな味なのかワクワクします


お蕎麦をいただくと、まずモチモチした食感が印象的でありました。そして、いい香りが鼻に抜けてまいります。
表現が拙くて申し訳ないのですが、実に「蕎麦らしい蕎麦」のお味でありました


3日続けて蕎麦を食べていると、それぞれの蕎麦の特徴がよくわかるものですね。
ここ倉乃の蕎麦に、ワタクシ達は大満足でありました

そば処 倉乃…長野県上田市八木沢268-3

食事を終えたワタクシ達は、温泉にでも浸かって汗を流そうと、名湯別所温泉へと向かったのでありました。


この駅舎は上田電鉄別所線の終着駅である別所温泉駅です。レトロな駅舎がいい雰囲気ですねぇ


「驛」という文字に時代を感じます。かつてはこの鉄道を利用して、別所温泉に来る観光客や湯治客も多かったのでしょうね。
今では大半が自家用車や観光バスでやって来るのでしょう。駅の近くには大きな駐車場もありましたし
広い駐車スペースを持った新しい日帰りの温泉施設もありました


別所線でかつて活躍した車両です。クリーム色と濃紺の車体が素敵だなぁ…

使用したカメラ:7、9枚目はFUJUFILM X-T1、他はFUJIFILM X-E1


信州に行ったら蕎麦…我ながら、あまりにも単純な発想に苦笑してしまいます。
とはいえ、旅に出ればその土地の美味しいものを食べたくなる気持ちを抑えることが出来ません。
信州に行くと蕎麦、おやき、野沢菜、高原野菜などにどうしても目が行ってしまうのです



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小さな駅-長野県上田市:上田電鉄別所線・八木沢駅

2014年08月14日 | 信州(東信)
Yagisawa Station, Ueda City, Nagano Pref.

さてさて、早朝から池の平湿原を散策し、高山植物をたっぷりと愛でることが出来たワタクシ達ですが
その後、山の上から長野県上田市へと下ってまいりまして、別所温泉という温泉を目指したんですよ

長野県の上田盆地のうち、千曲川より南側の一帯を塩田平という表現をするのですが
この塩田平ののどかな田園地帯を上田駅から別所温泉駅までを結ぶ上田電鉄別所線という鉄道が走っているんです。
ただ、「別所線」とは言いますが、かつては上田電鉄には「青木線」「西丸子線」などの他の路線もあったのですが
今はもう別所線しか残っておりません。ワタクシ達は別所線に沿うように車を走らせていたのですが、とても可愛い駅を見つけました。


パステルカラーに塗られた可愛い駅舎があるこの駅は、八木沢駅と言いまして、終着駅の別所温泉駅の一つ手前の駅です。
ワタクシ、鉄道が好きなことはこのブログでよく記述しておりますが、子供の頃からローカル線が好きなんですよ
かつては国鉄のローカル線が好きだったのですが、最近は地方のローカル私鉄に心を惹かれます


木造建築のなんと可愛い駅舎なんでしょうね。ただ、残念なのは最近になって駅舎を塗り直したようなんです
ちょっと色が剥がれ落ちている方がいいのになぁ…なんて思うのは、駅を利用している人には失礼ですね。


駅の周りに花がたくさん植えられているのも、この駅が住民に愛されているからでしょうかねぇ


昔ながらの郵便ポストは、この駅舎にピッタリですよねえ。そうそう、信州ではやたらと現役のこのポストを見かけたんですよ。


この上田電鉄別所線も利用客の減少によって、いつ廃線になってもおかしくない状況です
らだ、上田電鉄の企業努力と沿線の各団体の支援活動で、なんとか鉄道事業が存続されています。
なんとか、この可愛い駅が廃駅にならないことを願うばかりです


長閑な梅雨明けの日。塩田平にある八木沢駅は静寂に包まれておりましたが、
その静寂を破って「ガタン、ゴトン」と上田駅行の電車がやってまいりました


この電車では八木沢駅の乗降客は皆無でした。一日にどれくらいの利用客があるのでしょうねぇ。


電車が去っていくと八木沢駅はまた静寂に包まれました。駅の向こうには長閑な塩田平の光景が広がっていたのでありました

使用したカメラ:1,4,6枚目はFUJIFILM X=E1、他はFUJIFILM X-T1


今回の旅ではFUJIFILM X-T1とX-E1を持ってきました。
X-T1はまだまだ使いこなせていないのですが、予想以上に使いやすいカメラです。
これから先が楽しみなんですよ



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眩い夏空-長野県東御市:見晴岳

2014年08月13日 | 信州(東信)
Mt.Miharashidake, Toumi City, Nagano Pref.

さてさて、長野県東御市にやって来て、池の平湿原から三方ヶ峰へと歩いてきたワタクシ達は
続いて見晴岳を目指して歩いて行ったのでありました


標高は2200m前後、池の平湿原を眺めながらの楽しい稜線漫歩であります
さすがに上り坂では汗が噴き出してきますが、その分、身体の中の老廃物が流れていくような気がします。


ワタクシの変な習性というか、一種の癖というのでしょうか。
ワタクシは黙々と歩いている時に、唐突に昔聴いた曲が頭の中に流れてくるんですよね
この時も、なんの前触れもなく井上陽水の「青空 ひとりきり」が頭の中に流れてきました。

楽しいことなら 何でもやりたい 笑える場所なら 何処へでもゆく
悲しい人とは 会いたくもない 涙の言葉で 濡れたくはない
青空、あの日の青空、ひとりきり

何かを大切にしていたいけど 身体でもないし 心でもない
きらめくような 想い出でもない ましては我が身の 明日でもない
浮雲、ぽっかり 浮雲、ひとりきり


まぁ、夏の青空を見て「氷の世界」が頭に流れてくるわけではないので、良しとしましょうか


アザミの花にコヒョウモンが集まっておりました。花も蝶も、短い高山の夏を満喫しているのですね


そういえば、ワタクシが子供の頃に「花と蝶」という森真一の歌があったように記憶しています。
なんだか艶めかしい歌詞だったように思うのですが、こちらの花と蝶は夏山らしい爽快さを噛んじますね


ワタクシが大好きなハクサンフウロの花もたくさん見ることが出来ました。
本当に池の平湿原の周辺は高山植物の宝庫なんですねぇ


可憐な可憐なカワラナデシコの花もいっぱい見ることが出来たんですよ。
可憐で繊細、でも逞しいナデシコの花から「大和撫子」という言葉が生まれたのですね


サッカーの女子代表チームに「ナデシコジャパン」という愛称がつけられていますが、
「ナデシコ」という言葉の由来くらいはJFAも少しは啓蒙してほしいものだなあと思うんですが、若い人にはどうでもいいことかもしれないですね。


初めて訪れた池の平湿原をぐるっと巡ってみたのですが、実に実に素晴らしい場所でありました
また機会があれば訪れたいものです

使用したカメラ:5~7枚目はFUJIFILM X-E1、他はFUJIFILM X-T1


ナデシコジャパンが国民栄誉賞を受賞した時に、「国民栄誉賞もずいぶん価値が下がったなぁ」というのが正直な印象でした。
まぁ、もともとが時の政権の人気取りのような賞ですので、あまり気にする必要もないのかもしれませんがね。
ところで国民栄誉賞なのですが、これを辞退した人が二人いるんですよ。
一人はイチロー選手です。理由は「まだ現役選手である自分には、もっと向上したい気持ちがある。賞を受け取るには時期尚早だと思います」でした。
いかにもイチロー選手らしい、素晴らしいコメントでした。
もう一人が阪急ブレーブスで大活躍した、世界の盗塁王であった福本豊選手なのですが、彼の辞退理由が素晴らしい。
「そんな大層な賞もろたら堅苦しいがな。そのへんで立ちションも出来へんようなるから嫌や」なんですよ。
さすが福本豊選手。私は福本選手が大好きです



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