悠々人生

気が多すぎて「時間破産」状態。もっとゆっくりとした人生が目標です。

裁判員裁判

2009-08-06 19:54:02 | Weblog
 初めて裁判員が参加した裁判が終わった。結論は良かった―と思います。どのような基準で選んだのかは分かりませんが、判決後の記者会見を見ている限りでは裁判員に適した人たちでした。(1名は記者会見に出席しませんでしたが)

 私は被害者の家族が望む20年の懲役で良いと思ったのですが、検察の求刑が16年でした。求刑よりも重い罪にする事もできるのでしょうが、求刑を尊重して16年の判決を予想していました。結論は15年。被告は上告するのでしょうが、大きな判断の間違いがなければ、高裁は裁判員裁判の判決を踏襲するそうですから、大きな減刑はなさそうです。

 裁判員制度が決まった時に私の周りではほとんどの人が反対でした。しかし私は賛成で、裁判員に選ばれることを願っていました。残念ながらくじ運の弱さではずれです。もっとも裁判員に選ばれてもその後の選抜は厳しい競争率なので、裁判員として法廷に参加できるかどうかは分かりません。

 今回は死刑の選択肢はありませんでしたし、被告が犯罪そのものは認めているので冤罪という心配はありません。しかし本人が犯行そのものを否認している事件で死刑判決を出すような場合は大きなストレスとなるでしょう。

 それでも三権分立とはいえ、国家権力の権化のような裁判に一般市民が参加する意義は大きいと思います。今回は検察官も弁護人も裁判員の分かりやすい説明をしていました。難解な法律用語も素人にも分かりやすいよう噛み砕いて話を進めていました。

 そこに裁判員の意義があると思うのです。初めてだからマスコミの報道も加熱しています。いずれ沈静化します。これからも検察官、弁護士は、今回のように丁寧で分かりやすい説明をしてほしいものです。

 年齢のハンデはありますが、裁判員に選ばれたら迷わずに参加します。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする