悠々人生

気が多すぎて「時間破産」状態。もっとゆっくりとした人生が目標です。

旅行記・まとめ

2008-10-31 19:58:43 | Weblog
 私達が休憩したオーストリアのガソリンスタンドはセルフサービスだった。日曜日だったのでスタンドは行列待ちしていたが給油に時間が掛かる。それはほとんどの車が最初にトランクを開けて樹脂か金属製の容器に注油、それから車に給油する。ガソリンが近くの火に触発されて引火するのを見たことがあるだけにヒヤヒヤする。

 日本だったら消防法で樹脂の容器にガソリンを入れることは禁じられている。スタンドが少ないからか、他の農機具などに入れる分かは分からないが法的には禁じられていないようだ。万一引火した時は自分の責任、というのだろうか。

 ドイツ、スイス、フランスを駆け足で回って感じたことは、日本よりも個人の自由を制限していることだ。建物の高さ、その色、看板や電飾などの規制は景観を守るために必要だし、電柱がないので街が落ちついて見える。

 温暖化対策や省エネも進んでいる。世の中の習慣を見直さなければ難しいことだが、県によって規制を検討しているコンビニの24時間営業などは考え直す時だと思う。営業上の理由はあるだろうが、出来ない理由を上げるのではなく、どうしたら出来るのかを考えるべきだと思う。

 そしてやはりドイツの強さだ。東ドイツと統一したハンデを消化している。EU設立は、ドイツだけが飛びぬけた強国になることを阻止することも目的の一つだと聞いたことがある。もっともらしく感じる。

 日本の良さもいっぱいあるが、戦後アメリカから押し付けられた個人の”自由”は行き過ぎたところがある。社会を維持するためにはある程度の規制は受け入れなければならないと思う。そして「自己責任」をもっと明確にする必要がある。

 最後に税金。消費税はドイツが19%、フランスは19.6%と高い。その代わり医療費が安かったり、年金制がしっかりとしているなどの給付がある。ドイツでは大学の授業料は無料。その分卒業は難しく、医学部の入学者が規定年数で卒業できるのは20%と厳しいそうだが―。税金の無駄遣いは論外だが高福祉、高負担は仕方がないのではないかと感じてきた。

 今回でとりあえず旅行記を終わり、後はスポットで話題として取り上げていきたい。
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旅行記・パリ(4)

2008-10-30 19:28:21 | Weblog
         シャルル・ド・ゴール空港ターミナル2 

 パリ市内を歩いた後は自分達でオーダーする初めての昼食。オペラ座のすぐ前にある店に入った。後から聞くとオペラ座に観劇に来る人たちが食事をするレストランらしい。オペラ座の鑑賞は正装でなければならないのでディナーはより高級な雰囲気になるのだろう。

 表通りに面した席に座りたかったが案内されたのは奥の席。混んでいるので代えてくれとは言えず我慢。メニューを見てもフランス語だけなので単品料理は読めない。それでもコース料理はなんとなく魚か鶏肉かが読み取れる。サラダからデザートまで選択して無事オーダー。ビールとワインも注文通りのものが出てきた。

 コース料理は19.9ユーロ、魚と鶏肉料理を夫婦でそれぞれを頼み半分食べて交換。一度に両方食べたことになる。マナー違反かも分からないが食べ物を大事にするのだから良いだろうと勝手な解釈をする。もっとも店員に見えないように皿の交換をしたのだが―。

 オプションに参加したグループとはレストランのすぐ近くにあるパリ三越で合流。少し時間があったので万年筆「ウォーターマン」(フランス製)を買う。ここで失敗。帰国して確認するとカートリッジのインクが付いていない。添付されていると思い込んでいた。千葉の三越へ買いに行く手間が増えた。

 バスで一緒にシャッルル・ド・ゴール空港へ。日本航空はターミナル2。フランクフルトと違い、ターミナルは明るく広い。しかしセキリュティの検査は厳しく、ズボンのバンドを外し、靴も脱いでX線機を通した。

 帰国する時は1日が7時間短い17時間しかない。17時45分に出発して成田着は翌日の午後1時。眠れなかったら一晩徹夜をしたことになるのだろうか? ともあれ無事成田に到着した。
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旅行記・パリ(3)

2008-10-29 19:33:47 | Weblog
      凱旋門のフランス国旗とEU旗、門の下は無名戦士の墓 

 パリの3日目は待望の自由行動日。エッフェル塔とモンマントルの丘に上がるオプションもあったが、パリの中心地を歩いて少しでのフランス人の生活に触れてみたいので、オプションはパス。まずホテルから電車で凱旋門へ。この電車の乗り方も初めてなので中々分からない。添乗員から切符の購入は硬貨しか使えないことを聞いていたのでとりあえずホテルで両替を済ませてから出発。

 日本と違い画面の指示に従い次々にOKボタンを押していかなければならない。表示は英語を選んだが急いで買わないと迷惑を掛けるのでウロウロ。機械は1台しかないので後ろに並んだ勤め人風の男性に順番を譲ったら、その人が操作を手伝ってくれた。片道券、行き先はパリ市内、支払いは現金(カードの選択も出来る)、人数を入力すると合計金額が出た。これをコインで投入してもう一度OKボタンを押す。切符とおつりが出てきた。

 パリ方面の表示があるホームに上がる。フランス語も「パリ方面」なら分かる。下車駅までの停車駅は地図で数えてあるが車内アナウンスはないし(あっても分からないが)フランス語の表示では分からないので、隣りに立っている乗客に地図を示して聞くと、下車駅は次の駅で間違いなさそうだ。乗車時間45分、8時台なので通勤客が多く車内は混雑しているが日本のラッシュと違い身体が触れ合うこともない。

 乗客の40%は黒人。駅にはいる前の短い時間に、無賃乗車する黒人男女を何人か見た。乗車券を改札の機械に入れバーを押して駅に入るシステムだが、バーを飛び越え、さらにその奥にある無賃乗車防止用の扉に体当たりしていく。市内まで4.4ユーロ、日本円で約600円とそれほど高いとは思わないのだが―。

 駅を出るときはどうするのだろう? 疑問を現地のガイドに聞いてみると、降りる時も同じように飛び越えていくらしい。捕まるとほぼ1ヵ月分の料金を取られるというが、改札に駅員は一人もいないので捕まることは少ないのかもしれない。なぜ通勤時間だけでも駅員を置かないのだろう―と思う。

 自由行動では朝早いのでまだ観光客がいない凱旋門で写真を撮り、シャンゼリア通りでアイスクリームを食べたりしながらゆっくりと歩き、コンコルド広場へ。さらにルーブル美術館を経てオペラ座へ。オペラ座の見学が出来るので入ってみたがリハーサル中で舞台を見ることはできなかった。約10Km、爽やかな空の下をゆっくりとパリを楽しむ散策だった。モネの睡蓮で有名な「オランジュリー美術館」には時間切れで寄ることが出来なかった。


 
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旅行記・パリ(2)

2008-10-28 22:04:28 | Weblog
 フランスは日本の国土の1.5倍だがそのほとんどが平野。したがって土地が有効に使えて農業国であり、工業国でもあり、そして観光国でもある。さらに酪農も盛んでチーズは350もの種類があるそうだし、大型で美味しいクロワッサンはバターがたっぷりで高級品。硬くて大きいフランスパン1本よりも高いという。農業の主要産品は自給率100%以上というのが凄い。

 街には緑が多くマロニエ、プラタナスの紅葉が美しい。高速道路は有料部分が多い。ルイ14世の宮殿だったベルサイユはパリから35Km、市内の渋滞はあるが約1時間で行く。パリと同じように建物の高さ制限が徹底していて宮殿よりも高い建物は建てられない。

 パリもドイツと同じように規制が厳しい。建物の高さや色、建物はもちろん高速道路沿いの看板も大きさや色が規制されている。自社工場の建物でも一緒で社名の文字だけだった。

 さらに運転手の労働規制もあり、ある時間を走ると法律による運転手の休憩で30分休みます、となる。モン・サン・ミッシェル往復の時は運転手が二人乗務だった。

 パリの観光は1日では時間が足りなすぎる。ほとんどを車窓から眺めるだけ。出来れば1週間、少なくともしないだけで3日はほしい。巨大なルーブル美術館もガイドの案内でミロのビーナス、モナリザ、サモトケラのニケ、瀕死の奴隷、ナポレオンの戴冠式と有名なものを追いかけるだけで約2時間が過ぎてしまう。ゆっくりと鑑賞するには1週間必要だと言う。


 ガラスで覆われたモナリザ (この作品だけ)

 市内観光の締めくくりはセーヌ河のクルーズ。隅田川と同じようにそれぞれ特徴のある橋を眺めるのも楽しいし、バスで回ったところを船上から眺めるのは趣が違いよいものだった。


 セーヌ河の船上生活者。廃船を利用している

 ドイツ、フランスとも美術館や教会、城の中はフラッシュを使わなければ写真撮影OK。ルーブル美術館はモナリザこそガラスに入っているがその他の作品は裸のまま。しかもすぐ近くまで寄ることが出来た。
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旅行記・パリ(1)

2008-10-27 18:49:26 | Weblog

    夕暮れで曇り空、ちょっと暗い修道院 

 フランスの観光第1日はモン・サン・ミッシェル修道院見学。パリからは360Kmなので東京から名古屋まで日帰り往復するのと同じ距離。しかもパリ市内の渋滞はひどくホテルがパリ東部だったので市内の環状線を通過するのに時間が掛かり、行きの所要時間は予定を1時間半もオーバーした6時間。

 到着してまず昼食。この名物料理「オムレツ」は楽しみにしていただけにがっかり。卵を膨らませて上手に作ってあると思うのだがはっきり言って不味い。期待外れだった。

 海に浮かぶ島を想像していたが現在は道路で結ばれているので修道院のすぐ下までバスが入る。この道路の公害で海が浅くなってしまったためもう一度元に戻す工事を始めている。バスなどの車は本来の陸地に止め、観光客は島までは橋を渡るようにする計画。橋を掛けるのでしばらく時間が掛かるだろう。

 現在の修道院として使われている館の見学をするが、信仰に薄いものには少し離れて前景を眺める方がよい。要塞のようにも軍艦のようにも見える。さすがに世界遺産だと思う。

 パリに戻ったのは午後11時少し前。ホテルまでの道はバスの運転手が気を利かせて行きの環状線経由ではなく市内を通ってくれた。ドイツと違い夜の盛り場は電飾で賑やか。



 エッフェル塔の前で数分の停車をしてくれた時のスナップは我ながらよく写ったと思う。11時でも人出は多くエッフェル塔のミニチュアを売る黒人から声が掛かる。

 
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旅行記・スイス(4)

2008-10-26 21:02:19 | Weblog
 ジュネーブ駅で和食弁当屋さんからスイス事情の講義? 日本から同行の添乗員はいつも先頭に立って傘をかざしている。折りたたんだままの時もあるし開いている時もある。ジュネーブ駅では構内を傘を開いて引率していった。

 その度胸に感心するのだが、TGVの車内で食べる弁当屋を持ってきた日本人のおばさん、「団体であることが目立ちすぎるから傘はやめなさい」と添乗員に言う。犯罪の少ないスイスでもやはりスリや置き引きはいる。その被害にあわないための注意だった。(40人のグループで歩いていれば、日本人の団体であることは誰でも分かると思うけど―)

 続いて列車に乗るまでの前の注意と共にスイス事情の話をする。私には子どもの躾の話など参考になることもあり面白く聞いていたが説教調は気になった。当然反発する人もいる。

  スイスの領土でありながら駅の7番線、8番線ホームはフランス領というのも面白い。フランスの国鉄だけが使っているようだ。ホームに入るときが入国審査と通関、といってもフランスの係員の前をパスポートをかざして通るだけ。スイスの係員用のブースもあるがここも出国者にはノーチェック。

 スイスではというよりもヨーロッパではと言っても良いのだと思うが駅のアナウンスはほとんどない。静寂さを優先させるらしい。我々の乗ったTGVも車内アナウンスもないまま時間になったら発車、途中いくつかの駅に停車したが車内アナウンスは一切なかった。

 TGVは在来線を共有しているのか営業運転速度320Kmのスピードは感じなかった。日本の新幹線とほとんど同じ広さの車内は椅子が横4脚なのでゆったりとしている。オール2階建なのでワゴン販売はない。飲み物は売店車に買いに行く。係員は1人だけなので行列をして待ち、ビールとワインを買ったがやはり割高。

 定刻に10分遅れてパリ・リヨン駅に到着。荷物をポーターに運んでもらう時間も掛かり、ホテルのチェックインは午前様。車内検札はあったが乗車、降車とも改札はない。キセルや無賃乗車の罰則は厳しいのだろう。

 

 
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旅行記・スイス(3)

2008-10-25 19:27:15 | Weblog
 スイスでうれしいのはホテルでも水道の水が飲めること。登山電車を乗り換えるクライネ・シャイデック駅(標高2061㍍)には常時流している水飲み場がある。毎朝バスの運転手から購入する500mlのペットボトルに残っているものを捨てて、アルプスの水に入れ替えた。水はバスの運転手から買うのが便利で安い。1本1ユーロ。

 ドイツ、フランスでも衛生的には水道水を飲めるそうだが硬水なのでお腹をこわす心配がある。現地の人たちもほとんどミネラルウオーターを飲んでいた。

 スイスで泊まったインターラーケンの朝は早い。我々も6時にモーニングコール、朝食は7時だった。毎朝モーニングコール前には洗顔も済ませ電話が鳴るのを合図に散歩に出る。外は真っ暗なのでホテルの近くしか歩けないがOさんと4人いると心強い。

 インターラーケンでは散歩中に開店していたパン屋に入った。通勤途中の人たちも多く繁盛している。パンの注文は指で指せば良いしコーヒーは通じる。朝食前なので味見をする程度。でもパン、コーヒーとも美味しかった。

 駅に自転車で向う人たちも多かったが自転車に取り付けたライトだけではなく、頭にヘッドライトを付けた人などすべてライトをつけている。日本では無灯火の自転車が多いだけにこの順法精神に感心する。

 1スイスフランはほぼ100円なので計算が楽。ユーロとの換算レートは店によって1.4、1.5倍と違っている。ユーロで支払うとお釣りがスイスフランになるのは仕方がないが、小銭を一緒にしてしまうとユーロとスイスフランの違いが分からなくなってしまうのが悩ましい。

 スイスに入って日本車を目にする機会が増えた。ホンダ車が多いがまだまだ少数派でやはりドイツ車が多い。バスはベンツとボルボがほとんどだがベンツのシェアーは高いと感じた。

 山の麓からバスで3時間半、ジュネーブ着。国際会議場や国連の施設を見学したかったが、フランス行き新幹線TGVの乗車まであまり時間がないため自由時間はなし。残念。
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旅行記・スイス(2)

2008-10-24 20:10:04 | Weblog


 スイスは1泊だけの滞在だったがその夕食は民族音楽を聞きながらのディナー。チーズホンデュではないのが残念だったがショーは上手なヨーデルを聞いたり、観客を参加させる場面には一緒に行ったOさんがホルーンで低く軽い音を見事に吹き、お客さんの喝采を浴びるなど楽しいひと時だった。

 Oさんは学生時代にトランペットを吹いていたので音を出せたが、素人がホルーンを吹くのは難しいらしい。(写真) カジノに付属しているレストランだったがカジノには時間がなくて寄ることが出来なかった。落ち着いた雰囲気のカジノだったので覘いてみたかった。


        (3573㍍の展望台)

 翌日は待望のユングフラウ観光。登山電車を一度乗り継いで標高3454㍍のユングフラウヨッホ駅に到着。時々メンヒの頂上に雲は掛かるが晴れで最高のコンディション。とにかく天候に恵まれている。展望台は3ヶ所あり一番高いのはスフィンクス展望台で3573㍍、目の前に見えるメンヒの切り立った頂上は4099㍍、手が届くと思うくらい近くに見える。

 展望台からは目の前のメンヒのほか、西にユングフラウ(4158㍍)南にはヨーロッパ最長のアレッチ氷河が望める。展望台の外周通路は一部が格子の鉄なので足元が見通せる。100㍍以上の深さを見ると足が震えた。

 さすがに富士山の九合目と同じ3500㍍を超えると普通に動いても息が切れる。深呼吸をしながらゆっくりと歩く。早足で歩くことも出来なかった。風はなかったがさすがに気温は0度。ダウンコートを着てアルプスに来た感慨に浸る。

 ロマンチック街道の紅葉は黄色にベージュで赤いろはほとんどない。しかし登山電車の車窓からは高度が1000㍍を超えるとから七かまどの赤い色が見える。また野生のブルーベリーもたくさん実を付けておりもうしばらくすると赤くなるという話だった。
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旅行記・スイス(1)

2008-10-23 18:26:23 | Weblog
 
 ドイツからオーストリア国内への入国はお互いEU加盟国なので、日本の県境と同じように高速道路をノンストップであっという間に通過してしまう。高速道路の両側はドイツ南部からオーストリア、スイスまで同じ景色で牧場とブドウ畑が並んでいる。スイスに入ると周囲に高い山が見えてくるが平地は北海道・美瑛のようななだらかな丘が続き、緑、緑の景色が心を落ち着かせてくれる。

 そのオーストリアで休憩しバスは給油をした。油の税制が違うのか、ドイツよりもガソリン、軽油とも20セントほど安い。20セントと言ってもリッターで約30円安いのだからバスの満タン給油だとその差は大きい。通貨も同じユーロなので生活の知恵といったところ。(スイスの貨幣はフランでユーロも使えるがお釣りはフランだけ)

 同じ国境でもオーストリアとスイス間は少し違う。国境の検問所がありバスはストップ。オーストリア側は事務所はあるが窓口は開いていないので、バスの運転手がスイスの事務所に入り手続きを行うだけの簡単なものだった。
 
 このオーストリアとスイスの国境事務所の間に50㍍程の間隔がある。ここに写真のような車輪の付いていないキャンピングカーが住まいとして並んでいる。多分この間はどちらの国にも属さず、国の保護がない代わりに税金の負担もないのではないかと思う。ライフラインがどうなっているのかは分からなかったが、パラポラアンテナの付いているのが印象的だった。

 スイスは九州と同じ面積だがそのうち60%をアルプスの山が占める。人口も740万人の小国。永世中立を宣言しているのでEUには加盟していない。しかし安全を確保するための軍隊はしっかりとしており20歳で兵役義務を負う徴兵制。15週間の基礎訓練後は42歳まで毎年合計で300日の訓練に参加しなければならない。万が一の時には24時間以内に40万人を集めることの出来る軍事力。日本の自衛隊は20万人しかいないので兵員数でははるかに劣るが危機感の違い?
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旅行記・ドイツ(4)

2008-10-22 19:37:27 | Weblog
 ホテルの前が路面電車の停留所だった。3両編成と一車両が短い4両編成の車両が朝4時半頃から午後12時過ぎまで走っている。路面の管理が良いのか音も静かだった。地図を見るとフランクフルト市内の路面電車網は発達しているので、乗ってみたかったのだがチェックインから出発まで11時間では時間が足りず、残念ながら乗車するチャンスはなかった。

 ガソリンの価格はユーロのレートが下がっていてもまだ日本よりも高く、円換算でレギュラーが1リットル200円を超える。ガソリンは税金比率が高いが課税の期限切れで問題になった日本のガソリン税率も内容(使い道)は別にしても決して高いものではない。

 節約で徹底していると思ったのはトイレットペーパーで、紙幅が日本に比べて2/3位しかない。それで十分用を足す。これはその後スイス、フランスでも一緒だった。ヨーロッパ規格といえそうだ。

 広告で目立つのは韓国メーカーだった。飛行場のターミナルで使うカートはほとんどに「キア・モーター」のプレートが付いている。飛行場でバスに乗って最初に目に付いたのは「三星」の看板だった。おとなしいブルーの色だし暗いので目立たないのだが、他に広告が少ないのでウオッチャーとしては気になる。

 観光の主役は全国に約1000あるという古城で、ライン河をクルーズしても両岸はブドウ畑の中に点在する城が続く。城の内部を見学したが外から前景を見ているほうが素晴らしい。ただ古い城を大事に保存しているのは立派。 

 市内の道路はきれいに清掃されている。汚さないのか夜中に清掃作業をしているのかは分からないが、どの道路にもゴミや空き缶などは見当たらない。またイタリヤと同じように市内に電信柱はなく、電気や電話の線をすべて地中に収めている社会資本の充実がうらやましい。

 ジャガイモを主食にする食事には閉口するが、機会があったら北部のベルリン、ハンブルグに行って見たい。
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