顔剃りなしの条件付だが特別価格で整髪をしてもらう町内の理容店。平日のお客さんはほとんどいない。スクールガードやパトロールの時に店の前を通るので店内を確認し、お客さんが複数名いるときは遠慮する。
理容店で話し掛けられるのがいやだという人もいるが、話しなれているし、身近な話題が多いので私は楽しみにしている。今日は店主の奥さんとの話が勉強になった。奥さんは毎月1回、神奈川の老人ホームまで頭を刈りに出かけるという。
高い交通費を自分が負担して神奈川まで出かけるのは、知り合いに頼まれたから。その代わり散髪代は受け取るという。といっても1人1000円程度だろう。普通の椅子に座っての作業で、道具は机の上に並べておく。すると手を出して触る人もいるのでカミソリは持って行かない。頭を刈るだけなので1日に25人前後の整髪ができるそうだ。
90歳を超えた骨皮筋衛門のような人にはお風呂で仕事をするそうだが、そんな肉体でも髪はちゃんと伸びるらしい。そこで自分の生き方についての話になる。生き方というよりも死に方といったほうが良いのかも分からない。
60歳の奥さん理容師は心筋梗塞のようにポックリと逝くのが良いという。もちろん誰でも願う死に方だが、養老院で認知症のお年寄りの生活を見ていると、切実に感じるようだ。死に方を話すなど縁起でもないと思われるけれど、死に方を考えるから今の生き方が大事だと思うようになるのではないだろうか。
理容店で話し掛けられるのがいやだという人もいるが、話しなれているし、身近な話題が多いので私は楽しみにしている。今日は店主の奥さんとの話が勉強になった。奥さんは毎月1回、神奈川の老人ホームまで頭を刈りに出かけるという。
高い交通費を自分が負担して神奈川まで出かけるのは、知り合いに頼まれたから。その代わり散髪代は受け取るという。といっても1人1000円程度だろう。普通の椅子に座っての作業で、道具は机の上に並べておく。すると手を出して触る人もいるのでカミソリは持って行かない。頭を刈るだけなので1日に25人前後の整髪ができるそうだ。
90歳を超えた骨皮筋衛門のような人にはお風呂で仕事をするそうだが、そんな肉体でも髪はちゃんと伸びるらしい。そこで自分の生き方についての話になる。生き方というよりも死に方といったほうが良いのかも分からない。
60歳の奥さん理容師は心筋梗塞のようにポックリと逝くのが良いという。もちろん誰でも願う死に方だが、養老院で認知症のお年寄りの生活を見ていると、切実に感じるようだ。死に方を話すなど縁起でもないと思われるけれど、死に方を考えるから今の生き方が大事だと思うようになるのではないだろうか。