先だって噂の検証(のようなもの) その1をアップしました。その噂というのは、「ニコンのノクト58mm F0.95が色収差を完璧に取りきれていないという記事がありました。そのことは私も確認しています。ですが、最近そんな話を聞かなくなりました。」というものです。で、その原因が、カメラのファームでデジタル的な処理を改良したのではないか? あるいはレンズそのものを改良したか、です。
噂の検証その1ではファームの違いを試したのですが、結果はファームの違いを感じないというものでした。
そこで今回噂の検証その2として、レンズの製造時期の違いによって描写が違うかどうかをテストしてみました。テストといっても厳密なものではなく気の向くまま開放で撮影しただけのものです。ですので、気楽に見ていただけたらと思います。右クリックで大きな画が見られます。
ま、いつもの噴水を撮ろうと思ったら出遅れてしまい、もう陽が当たっていませんでした。(笑) 昼間は暑いですからね、許してください。
典型的な・・・
これも分かり易い。
シャープです。
女性にピントを合わせたつもりでしたが、少し奥に抜けてしまいました。
何故かこうした写真だと色収差を感じません。
面だとどうでしょう?感じますか?(笑)
少し斜めになるとどうでしょう? 笑っちゃいますか?それともよく健闘していると思いますか?
手前より奥の方が不思議な描写です。
何も破綻が無い画です。
この写真だと目立たないけど・・・
この写真だと、手前側にすごいこと現れています。
アップにも挑戦。(笑)
風で葉が揺れて、微妙にピントの位置が変わります。(ええ、偶然です)
オートフォーカスではないので、ピント合わせは辛いです。そして絞った方が良いです。(笑) でも意地で開放です。
夏も終わりですね。弱った蝶ですが、ピント外しました。(爆) 弱ったといえども微妙に動きは早いです。
何となく。
ピントの位置を変えたりしてみました。
キラキラっと。
綺麗です。
ホント、シャープです。
もう一コマ。
しつこい。
画面右にある、葉っぱの方にピントを合わせてみました。
位置関係がいいのでしょうか?意外と深度が深く見えます。
ね。
ちょっとピントが手前に来てしまいましたが、雰囲気抜群です。
ゴチャゴチャしていても何となく絵になります。(多分)
もう少し手前にピントを持って来たかった。
おかげでこの人にピントが合った。(笑)
トリミングしてアップにすると色収差がバッチリ。
さらに。
ヌケのいい写真です。
水がキラキラした高輝度の部分で色収差が目立たないで、ボートの手前にものすごく感じます。
帯のように見えます。
角度なのでしょうか?
ついシャッターを押してしまいます。
何故か目立つのです。
人が違うだけです。
縦にしても一緒・・・です。
綺麗です。
ピントが外れてしまいましたが・・・ゴーストとベン図のような円、虹の輪が二つ見えます。それと虹色の高輝度な・・・何でしょう?フレアーですか。
ゴーストに色収差が現れています。ここまでハデなのは初めて・・・かな?
ちゃんとピント合わせました。フレアーのマゼンタの色収差はボケているものより少ないです。
フォトショップで調整すると、モヤッとした絵も普通に見えます。その代わりゴーストがくっきり綺麗に、鮮やかに描きだされます。
以上です。
ご覧の通り、色収差は盛大に出ます。実際には昼間に開放で撮らないだろうし、問題は無いと思いますが、価格を考えると首をひねってしまうのも事実です。噂の検証の観点から行くと、ウワサは単なる根も葉もないウワサで、発売当初から現在に至るまで同じ性能と言えそうです。
後は、暗い所での写真を撮らねばです。
おまけ
帰りにBOOK OBSCURAに寄って帰りました。店内には8x10(エイトバイテンと読む)のカメラ(ディアドルフ)が置いてありました。
もちろん開放です。
フィールドエクターが着いています。