CO-CO PHOTO SALONで開催される写真展(グループ展)Voigtlander Vol.2 Humanに、私がいつも行く飲み屋の常連のプロカメラマンが参加しています。で、その飲み屋のマスターの発案で本家がフォクトレンダーのモダーンレンズを使って撮影するのがコンセプトなら、我々はビンテージレンズ(ビンテージラインのことではない)を使って写真展をしようと言い出しました。
ま、普通に考えてそんなレンズを持っている人はそうはいない。(多分) 事実私は持っていない・・・と思ったらSUPERB(のみ)を持っていた。(笑)
フォクトレンダー シュパーブです。レンズはアナスティグマット スコパー(Anastigmat Skopar)。このレンズが使いたいからと、このカメラを持っていたわけではありません。たまたまです。(ゴメン)
ピントフードを開けたところ。Voigtlanderの頭文字「V」が七宝でしつらえてあります。それにしてもこのカメラ、上からその七宝に始まり「SUPERB」そして「Voigtlander」「COMPUR」、左横には 丸付きのFD (Friedrich Deckelの略)と満艦飾のいでたちです。しかも勝手なフォントで統一感はゼロです。(笑)
中には水準器があります。
ルーペを起こしたところ。この状態で覗いても先ほどの水準器を確認することが出来ます。
後ろから。ここにもVoigtländerとSUPERBのロゴのエンボスがあります。
ブレてしまいました。ピントリング。ピントリングとは正確ではありませんが、説明が面倒なのでそうしておいてください。(笑) 大きく間違ってはいません。
絞りの調整ダイヤル。今、F11を指しています。
シャッタースピード。25つまり1/25を表しています。
シャッタースピードの数字の刻印が逆なのが分かりますか?
プリズムで反転させて読み取るようになっています。そして、レンズの下の方にある丸い輪っか、そこを持って左右に振ってピント調整をします。ちなみにテイクレンズは直進式です。でも、ビューレンズは回転します。
裏蓋を開けたところ。フィルムは横送りです。フィルムカウンターはついていますが、メモ?ですかね。覗き窓でフィルムの裏紙の数字を確認してフィルムを送ります。
横から見た所・・・ピントリングは無限大の位置。
今度はピントリングを近接にしたところ。さっきの写真と違いがわかりますか? パララックス補正のためビューレンズがお辞儀しています。
よく出来たカメラで写りも良いのですが、デザイン的にはどうでしょう? 私にはロゴの主張が強すぎてウルサイです。上の方でも書きましたが、Voigtländer SUPERB COMPUR FD といくつもあってくどいです。
1933年(昭和8年)から販売されているカメラと言われています。いくつかモデルがあるようですが、この写真のモデルがいつ頃作られたかを正確に知ることはできませんでした。いずれにせよ90年近く前のカメラです。
何枚か撮ったのでアップします。これはブレてしまいました。いわゆるシャッターボタンが無いので、シャッターは押しにくいです。
どこからか光が漏れているようです。(笑)
光線漏れがありますが、そんな事は関係なく優秀なレンズであることは分かります。
同じようにカブります。
レトロな建物の撮影が似合うカメラです。(多分)
いつもの喫茶店ですが、一秒でも撮影可能です。シャッターは全速使えました。セルフタイマーだけ使えませんでした。
開放ですがよく写ります。
スコパーというか、コーティングの無い当時のレンズはトリプレットです。(キッパリ:笑) スコパーは4枚構成ですが、とても良く写ることを確認しました。
そんな訳なので、カテゴリーはカメラではなくレンズです。