秋麗(あきうらら)

うーちゃんの節約日記です。
不思議だなと思う心、いつまでも忘れずにいたいな

閉業のお知らせ

質店は2021年8月に閉店いたしました。 昭和21年9月創業で75年間にわたりご愛顧賜りありがとうございました。

クロモジ

2012-09-05 | 日々是好日


ひょうたんやの黒文字。
若い頃お茶を習っていて、その頃のがまだ引き出しに残ってました。

ひょうたんやの主な商品はお茶席用主菓子用の楊枝で、河内長野市にあります。
今でも河内長野は爪楊枝の生産日本一だと思います。

もともとは黒文字の原木が自生していた地域だとつい最近知りました。



「クロモジ」薬用植物一覧より
科名:クスノキ科
別名:ジシャ
生薬名:チュウショウ(釣樟)
漢字表記:黒文字
学名:Lindera umbellata Thunb.
原産:日本 中国
用途:落葉低木で淡黄色の花が3月から4月に咲く
材は香油成分を含んで香りがよく、この木で作った楊枝は「くろもじ」と呼ばれる
殺菌効果が極めて顕著で江戸時代には歯ブラシ代わりとしても使用されていた時期もあった
民間療法で、根皮を水洗いして乾燥させ煎じ液でいんきん・たむしなどに




河内長野に親戚があり、子供の頃そのあたり「よつ」とよんでいました。

ところが成長して大人になった頃、いつのまにか「よつ」という地名は聞かれなくなったのです。

四つ(よつ)とは、被差別民に対する差別語とされているので
おそらく町名とかから消されてしまったのかもしれません。

ネットで言葉を変えて検索しても見つけることは出来なかった。
ところが今年春、妹の家で親戚のおじさんに逢いました。
そのときの会話で、天皇家や大名家でなくとも、
一般の下々の家であっても家系を繋ぐ努力をしてきたエピソードをいろいろ伺うことができました。

その後メール下さいました。
すでに80歳の後期高齢者であられますが、PCの達人です。

原文より抜粋しますと
子供の頃、台所等に張られている紙片で椅座されている弘法大師像の下部に「盛松寺」とあったのを偶々思い出したのでPCで検索するとイキナリ「與通大師盛松寺」とデッかく出て来たのでビックリ、由来を見ると弘法大師さんが槙尾山へ修行に行かれる途次昼食を摂られた所らしい。
毎月お大師さんの21日にヨシ婆さんに連れられてお参りし、毎年護摩木を立派なお坊さんが持って来られて南余部中を廻り奉仕している等 当寺と奥村家といつ頃から親密になったのか判りませんが、ふとタキノ叔母さんが北浦家へ嫁がれたのも盛松寺が関与されたのでは無いか、と憶測したりもしています。
蛇足ですが、上記槙尾山施福寺の院主さんと貴女の祖父森幸治さんとは往時極めてご親密で…


こうしてやっと「よつ」は「與通大師盛松寺」の「與通」であること
ここには四釣樟(よつるくすのき)があり、「與通」となったことを知りました。

くすのきを楠や樟ではなく、「釣樟」とするのはどう違うのだろうと、またまた検索。
ほんとPCって便利です。

そして釣樟は、クロモジ(黒文字)に繋がったのでした。

ちなみに風習として、東北や北越では、クロモジは鳥木と呼ばれ、
狩りの獲物をクロモジの木の枝に刺し、神への供物とする風習がある。
鷹狩で取った獲物を贈る際に、クロモジの枝で結ぶことが多く、鳥柴とも呼ばれる。

秋のお彼岸には「與通大師盛松寺」へ詣でてフィールド調査してこようと思います。