僕の家内は招き猫が好き

個人的なエッセイ?

「母の日」

2020年05月10日 | 日記
今日は母の日。

運転席の家内が私に言いました。

「ねぇ、ゴンキチとナオキチ。
 私に何かしてくれるかしら」

雨音が聞こえる車内。
FMの音楽が心を包みます。

一年でたった一度の特別な日。
「何かしてほしいの?」とツッコミたくなります。

「お金がいいかな? それともお洋服?
 食べ物はいやよ。だってすぐになくなっちゃうから」

とらぬ狸の皮算用。
もう顔は欲望で一杯でした。

欲まみれのおばちゃん。
はしたないからよしなさい。

自分の懐が痛まないと知った時
どうして人は化けの皮がはがれるのでしょう。

「母ちゃん。カレーライスを作ろうか?」

「えっ?」

ゴンキチとナオキチの提案に、
母ちゃんが凍り付いてしまいました。

「私、〇〇がほしい」

小さくつぶやく母ちゃんの言葉を
聞こえないふりをする二人。

役者が一枚上でした。
残念・・・。

でも多分、何かしてくれると思うよ。

母の日。
それは母ちゃんが欲にまみれる一日です。

ps

「母の日だけじゃなくて、誕生日もよろしくね」 (母ちゃん)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする