ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

恐いコトバを、ロケットの様に撃ち合わないでください。

2017-09-22 06:02:01 | 日記
何ともそら恐ろしいコトバが、政治家の口から飛び交っています。
トランプ氏は、北朝鮮の金正恩氏を、「ロケットマン」と皮肉り、軍事攻撃による北朝鮮の
「全面的な破壊」にも言及。
トランプ氏は、北朝鮮による拉致や、金正男氏の暗殺にも触れて、
北朝鮮を「ならず者政権」と呼びました。

国連総会での一般討論演説のためアメリカに入国した北朝鮮の李容浩外相は、
トランプ氏の発言を、「犬がほえる声」とし、激しく非難。
そして、北朝鮮のコトワザを引用し、
「犬はほえても行列は続く」
「犬がほえて我々を驚かそうとしたのなら、それは犬の夢にすぎない」
と主張しました。

何故に ここまで挑発的な罵りの言葉を 発し続けるのでしょう。
お互いに憎しみこそ増殖されても、解決の糸口からは ますます遠ざかってしまう無意味で
愚かな言葉の報復合戦にしか思えません。

安倍首相は、国連総会の一般討論演説で、
「脅威はかつてなく重大で、眼前に差し迫ったものだ」
「必要なのは対話ではない、圧力だ」
と述べ、
「対話による問題解決の試みは一再ならず 無に帰した」
「何の成算があって、三度同じ過ちを繰り返すのか」
と、対話ではなく「圧力の強化」を、と述べました。

そして、「すべての選択肢はテーブルの上にある」という米国の立場を、
一貫して支持する」とも。
また、拉致問題の早期解決に全力を尽くすという考えも表明しました。

「全面的な破壊」
恐ろしいコトバです。
北朝鮮の行為には怒りも不安も覚えています。
でも、北朝鮮という国に住み暮らしている人々のすべてが「鬼か蛇」ではありません。
ものを食べ オナラもし、泣き 笑う 人間のはずです。
爺ちゃんも 婆ちゃんも、父も 母も、娘と息子、乳飲み子も、生きているのです。

かつて、太平洋戦争を早期に終結させる、という大義名分の下に、広島に長崎に
原爆が投下されました。
核爆弾でなくとも、「全面的な破壊」などはしてはなりません。

安倍首相さま。
日本国憲法9条『武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、
永久にこれを放棄する。』は、現存していることを お忘れなく。
三回と言わず、何度も何度も知恵を絞って、対話を続けて下さいませんか。

拉致問題は一刻も早く解決して欲しいと祈る気持ちで願っています。
でも、トランプ氏や、安倍首相の一連の表明が、解決の道を開くようには思えないのです。

恐いコトバを、ロケットのように撃ち合うことを、まずは止めにしては いかがでしょうか。
そして、「核兵器禁止条約」にも参加しましょうよ。
コメント (4)
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