食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

毎日新聞クロスサポート第826回・5月5日(日)|気になる言葉の辞書=写ルンです・郭詞・小林秀雄・下村胡人・伊達男・ムー大陸・遊撃手・ルカ・縷々・冷泉家

2024年05月07日 | 毎日クロス豆解答/本文
Mcwpt(毎日新聞クロスワードサポート)

 気になる言葉の辞書|第826回・5月5日(日)

■完成ワード「人・々・々、オーバーツーリズム」

読みにくい文字
タテ】 尾鰭(おひれ) 床(とこ) 山崩れ 跡取り息子 虚無(きょむ) 浦 
ヨコ】 透かし 真名(まな) 一丁前 魔笛(まてき) 瀕死(ひんし) 

気になる言葉の説明
写ルンです = 富士フィルムの使い捨てカメラ「写ルンです」(レンズ付きフィルム)。1986(S61)年発売。投/スマホ全盛時にフィルムは廃れると思いきや、若い方にウケているそうだ。画像が淡い感じがして、新鮮とのこと。名称区分をカメラではなく「レンズ付きフィルム」としたのは、販売当時はカメラに物品税が掛かることから、それを避けて“フィルム”の部類にした。その後、消費税体系に変わっても、区分名称はそのまま。

郭詞(くるわことば) = 遊郭で遊女が使う言葉。「ありんす」(あります)、「~ざんす」「~なまし」など。

小林秀雄 = 文芸評論家、1902(M35)-83(S58)年。自我の解析を軸とした創造的批評の確立者。「無常といふ事」などを著す。投/本格的には読んでないが、他者の小説・論評や出版物の中に、度々、名前が載り存在は知っていた。

下村胡人<次郎物語>(-・こじん) = 小説家・教育者。1884(M17)-1953(S28)年。自伝的教養小説「次郎物語」で知られる。投/1964(S39)-66年にNHKのTV番組を楽しみに見た記憶が残っている。主役の池田秀一君が周囲から虐められるが、たくましい子供だった印象が深い。

伊達男<伊達政宗>(だてまさむね) = [再] 安土桃山・江戸初期の武将。独眼竜と称される。投/「だて」とは、人目をひく派手な行動や派手な服装、好みが粋、洒落ているさま(伊達男など)。語源は、「忠義立て」などの「だて(立て)」である。一方、伊達政宗や家臣が華美な服装で人目をひいた説がある。しかし「だて」に「伊達」の漢字が使われるのは、当て字と考えられる。
774date 仙台の政宗像

ムー大陸 = 1.2万年前まで、太平洋に存在したとされる空想上の大陸。ハワイ・タヒチからイースター島まで、太平洋の巨大な南中央部が天変地異により水没したとされる。現在では、複数の海底探査結果によってその存在は学術的に否定されている。

遊撃手 = アメリカ野球黎明期、今とは異なり投手の両隣に2人の守備者がおり、すぐ近くで守ることから「shortstop」(短く遮る)の名称で呼ばれていた。その後、現在の守備位置と同じになる。明治時代の教師・中馬庚が、戦争・戦列で時期を見て待機し動き回ってあちこちを固める「遊軍」のようだと「遊撃手」という名称が広まった。「遊撃」=主力から独立して行動する部隊が、戦況に応じて敵を攻撃したり味方を助けたりすること。「遊軍」=戦列外にあって、時期を見て活動する軍隊。遊撃隊。投/遊んでいるどころか、ショートは「守備の華」と言われ守備範囲が広く、最も身体能力・体力が要求されるポジションである。

ルカ<聖路加国際病院>(せいるか・-) = 新約聖書の「ルカによる福音書」および「使徒言行録」の著者とされる人物。聖人の概念を持つ教派で、崇敬されている。聖ルカは「親愛なる医者のルカ」と呼ばれていることから、キリスト教圏ではしばしば病院の名前に使われる。東京中央区の「聖路加国際病院」の屋根に十字架が掲げられている。前身は、宣教師チャニング・ウイリアムズによって、1896(M29)年、キリスト教系の築地病院(英語名St. Luke's Hospital)が作られ「ルカ」名が付けられた。投/日本人の9割以上が<せいろか>と思っているが、正式名は<せいるか>である。

クロス場外編・「路」談義 = 「路」は普通“ろ”と読み、“る”の場合は当て字では?自宅の辞書で年に1回も開かない学習研究社「漢和大字典」を見たら、“る”は呉音・“ろ”は漢音だった。呉音は中国・南京市など南方系の音(おん)で、7~8世紀に漢音が入って来る前に日本で使われており、意外や呉音のほうが日本では先輩格。仏教用語や歴史が古い言葉に使われている。そこで飛躍して思い出したのが、「秋でもないのに」、NHK朝ドラ曲「耳をすましてごらん」の元フォークシンガー・現ゴスペルシンガーの本田路津子(るつこ・本名)氏。両親がキリスト教徒で、旧約聖書「ルツ記」に出てくる誠実な嫁ルツから取った名。キリスト表記は「路律」の字を当てるが、読みにくいので「路津」子にしたそうだ。

縷々(るる) = ①細く絶えずに長く続く様。②細々と述べる様。「-・申し述べる」。

冷泉家(れいぜいけ) = 和歌の模範家の1つ。藤原定家(1162~1241年)の流れを伝え、孫の為相(ためすけ)を祖とする。比較的、自由な歌風を主唱。投/800年に渡り王朝の和歌文化を継承してきた冷泉家(京都市)。2024年4月、定家の自筆原本とされる古今和歌集の注釈書「顕注密勘」(けんちゅうみっかん)が発見された。国宝級とも言われている。投稿者は素養がないから、和紙と墨の保存性がすごい程度しか言えない(苦)。

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「気になる言葉の辞書」の説明は、広辞苑第七版と明鏡国語辞典第三版・三省堂国語
辞典第八版の解釈を主体に、その他複数の辞書・ネット検索・過去の投稿ネタ、投稿者
の感想(投/~と表記)を加え編纂しております。送り仮名は、広辞苑によるものです。
単なる答え合わせに終わらず言葉の意味を知れば、ますますクロスワードが楽しく
なり、出題者・西尾徹也氏の仕掛けが分かってきます。
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直近10回分の言葉を見る  流浪のたみさんブログの解答

※流浪のたみさんは風邪薬「ルル」の名称由来を「縷々」としているが、当ブログでは過去投稿で別見解を示している。
ルル(第一三共)|くしゃみ3回ルル3錠、英語の安心させる・痛みを鎮めるラルが由来

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