農村ライフ 日々是好日

山形・庄内平野でお米を作る太ももの会広報部長の農村日記

古地図の愉しみ 正保庄内絵図

2017-11-13 23:21:37 | 日記

本間美術館で開催中の、
「古地図と錦絵で見る東北・北海道の暮らしと風景」展に行ってきました。


お目当ては寛政年間に描かれた庄内の古地図、
「正保庄内絵図」です。


そこから平野を横切る最上川流域を、
トリミングして90度傾けて頭を北に向けたのがこの画像。

川が面白いように蛇行しています。
当時の川の流れの痕跡は、流れに沿って作られた
何本かの道路として残っていることから往時の様子が偲ばれます。

よく見てみると現在の庄内町南野から廻舘周辺の
国道47号の大きなカーブが最上川の流れに沿ったものだと解かります。
(舟繋ぎの松もある)

さらにその下流、
余目新田から柴野、下堀野集落に沿って最上川が流れていました。
現在も堤防のような道が残っています。

面白いのが余目と新堀の境付近にある大きな丸い沼。
中島もあったこの沼は現在のどの当たりなのでしょう?
丸沼集落の名の元となった丸沼は別に存在しているようです。

そして現在は道路改修でバイパスが出来てしまいましたが、
かつての平田松山街道。
中平田地区の小牧から茨野にかけて北に大きくふくらんだ
カーブが旧最上川の流れに沿ったものだと考察されます。

大宮集落はやはり川南にありました。
そしてわが広野地区は赤川と京田川に囲まれた三角地帯で
ただハンノキの林が描いているだけ。
当時はまだ開墾の手が入る前の人も通わぬ湿地帯なのでした。


本間美術館を訪ねたのはおそらく子どもの時分以来です。

何十年ぶりに観た庭園「鶴舞園」には圧倒されました。
酒田の街中にこんなひっそりとした空間が存在していたとは驚きです。

今度清遠閣で抹茶でもいただきながら、
またゆっくりと庭園を愛でてみることにしましょう。




     *                  *



さて明朝、暗いうちから電車に乗って東京に出かけます。
お米屋さんなどお得意様を4日間挨拶回りしてきます。


その様子はホテルよりパソコンをレンタルして、
ブログに報告記事をアップできると思います。