採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

パーネ・カラサウ

2011-11-17 | +パン・麺・穀類

写真だけ撮って記事にし忘れていたのですが、6月にイタリアに行った際に買ってきたものを紹介します。
地下鉄駅そばの広場にイタリア各地の物産の露店が出ていたのですが、サルデーニャ島のお店にこんなものが。

2011/08/24パーネ・カラサウ パーネ・カラサウ(紙のパン?)、というもの。
サルデーニャ島特産のパンで、別名カルタ・ダ・ムジカ(五線譜)ともいうそうです。

まさに紙のように薄くパリパリのパンです。

持ち運びに便利な箱入りを買ってきました。
2011/08/24パーネ・カラサウ 中身はこんな感じ。
巨大な丸いものを四つ折りにしてあるような形状です。
2011/08/24パーネ・カラサウ むこうが透けて見えそうな薄さです。
(・・・どの辺が五線譜なんだろう?線ぽいものはないような・・)

Kavri Thin という極薄クラッカーがありますが、あれよりさらに薄いです。
パリパリで小麦粉の旨みがあり、塩分は少なめで、とても美味しいです。

 

こんなに薄いということは、クレープみたいにゆるい生地を鉄板に垂らして焼くのかな?それとも麺棒で延ばすのかしら?などと漠然と思っていたのですが、実は・・・。

麺棒を使うことは使うのですが、なんと、もとはピタパンやチャパティのような、袋状になっているパンらしいのです。
円盤状に伸ばしたパン生地を高温でまず焼くと、上下が分かれて、バルーンのように膨らみます(冷めるとしぼむ)。
これを2枚の円盤にはがし、(4つに折ってから?)さらに乾燥焼きするのだとか。

パリッパリに乾燥しているので、サルデーニャの乾燥した気候では1年ももつとか。
軽く持ち運びにも便利なので、羊飼いが放牧に出かけるときに持っていったそうです。

パリパリのまま何かを塗ったり添えたりして食べるだけでなく、粉に砕いて小麦粉代わりにしたり、または水などでしんなり戻して使ったりもするようです。

沸かした塩水もしくはブロード(だし汁)にさっとくぐらせて戻したパーネ・カラサウ、トマトソース、おろしたペコリーノチーズを数回重ね、てっぺんにポーチドエッグをトッピングしたものはサルデーニャ島のバルバジア地方の名物で、「パーネ・フラッタウ」というそうです。
パーネ・カラサウがしなやかに戻って、ラザーニャのようになるのだとか。


日本には炊いたごはんを(ゆすいでから)干した、糒(干し飯)があるけれど、似たような位置づけかしら?



■参考情報
(1)パーネ・カラサウの製造工程(写真多数)
窯の中でぽんぽんに膨らんでいる様子にはびっくりです。

(2)パーネ・フラッタウの作り方

(3)すごいことに大抵のイタリア食材は日本でも(一般消費者でも)買えますが、勿論パーネ・カラサウもあります。
例えば こちら とか こちら

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
carta di musica (かず)
2011-11-17 21:21:40
daは、~からなので、di(~の)が正解。
直訳すると、音楽の紙なので、五線譜と言うよりも、楽譜が書かれた紙というくらいの感じですね。
小姑の様なヤツです(笑)
って言いながら、ワタクシ本で見ただけで食べた事はアリマセン。
返信する
焼きたてはどんな味 (●かずさま~Fujika)
2011-11-18 13:05:44
教えて下さいましてありがとうございます!
(実はきっとかずさんからコメント頂けるはず,と期待していました☆)

パリッパリの極薄クラッカーみたいで美味しいのですが,最初の焼きたてのしんなりしたパンみたいなあ状態でも食べてみたいです.
サルデーニャ島,行ってみたいな・・.
返信する

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