沖縄での一人暮らし

延べ8年間、沖縄で一人暮らしをしました。歴史・自然・文化を伝えます。

八重山博物館

2019-10-22 | 石垣・西表・小浜・鳩間島
飛行機まで時間があったので、石垣市立八重山博物館に行って見ました。空港行きのバス停前で便利だし。


八重山の歴史年表です。
ー714年、奄美•信覚•琉美の南島人、大和朝廷に入朝する(続日本紀)ー
信覚は石垣、琉美は久米島だね。

日本では奈良時代。最古の歴史書「日本書紀」が完成する720年よりも前に、石垣は日本の歴史に足跡を残しているね!

ー1390年、宮古・八重山、初めて中山(沖縄)に入貢する(球陽)ー
八重山は沖縄よりも先に大和朝廷に参上していた。琉球王国を中山王が統一したのが1429年なので、納得できる。

そういう歴史のある石垣の博物館です。


1775年の辞令書。琉球王府から、八重山島頭宮良大首里大屋子(宮良間切の頭)を任命されています。


館内は広くはないですが、ちょうどいい感じ。写真もok。


英語と中国語で展示物の解説もあります。


藁算(バラザン)ワラの結び目で、年貢など数える。沖縄ではワラ算があるね。


八重山上布。苧麻(ちょま)というイラクサ科の草木が原料。上布は上等な布。


芭蕉布。糸芭蕉が原料。これは涼しい。


宮古上布。藍染で、糊を浸透させて小槌で1反あたり二万回打ちおろして艶を出すという。大変な手間だね。


紅型(びんがた)。型染め。王族・士族の衣装で婚礼時に使われたそうです。


婚礼時に花婿(水色)が花嫁を迎えるところ。
花嫁がどこにいるか、わかるでしょうか?

正解はココです。














雲は高度約670〜950m、厚さ約280m

2019-10-14 | 石垣・西表・小浜・鳩間島
先月、沖縄の雲が低い理由を記事にしたところですが、実際に雲の高度と厚さを測ってみたいと思い、やってみました。

まずは、石垣空港に着陸する飛行機の映像を撮って見ました。このビデオで、飛行機が降下する1分くらいの間で、雲の層を通過することが分かりました。(一番下に)

次に、フライトレーダー24を使って、窓の外を見ながら、機体の高度を測定します。




高度1497メートル。もうちょっとですね。




17:16に、高度951メートル。
雲に突入です。ガタンと機体が揺れました。




17:18、高度671メートル。
雲の下に抜けました!

以上のことから、
「沖縄の雲の高さは、約670メートルから約950メートル。
雲の厚さは、約280メートル。」
という結果が得られました。

雲の層を抜けるのに約2分かかったのは、那覇空港混雑で飛行速度がゆっくりだったのが影響していると思います。

下の動画は、那覇空港発 石垣空港行き。
今、世界自然遺産登録に向けてIUCNの現地調査が行われています。
この機体は、西表島の小学生が描いた絵をラッピングしたものです。ラッキーでした。





小浜島サイクリング

2019-10-14 | 石垣・西表・小浜・鳩間島
飛行機まで4時間ちょっとあったので、小浜島へ行ってみました。
18年前のNHK朝ドラ「ちゅらさん」の舞台です。
石垣港から約30分で小浜島。
レンタサイクルは電動アシスト付き。1100円で2時間お借りしました。

サトウキビの収穫を若い人がやってます。


目指すはシュガーロード。
このリュウキュウマツの向こうに続くサトウキビ畑の中の一本道。
今は牛さんの牧草も増えています。

約250年前、高さ60メートルという明和の大津波が八重山諸島を襲い、1万人の死者行方不明者が出ました。
小浜島も竹富島も集落は島の中央部の高台にあります。

お墓も高台にあります。
振り返ると、サトウキビ畑、綺麗な海、石垣島が見えるいいところですね。

こはぐら(古波蔵)荘です。
さんご石灰岩の石積み、ひんぷん(屏風)、赤瓦の低い屋根、屋根の上のシーサー、屋敷林。
風に強くて暑さをしのげる作り方。目隠しと魔物避けのひんぷんとシーサー。沖縄のおうちです。

こちらのおうちでは、あまはじ雨端が見えます。突き出した庇を何本もの柱が支えています。玄関が無く、この雨避け日除けの空間が沖縄独特です。

西に向かいます。
のどかな空間が楽しめます。
きれいな海と強い陽射し。右に見えるのは世界自然遺産候補の西表島です。


やんばる急行バス

2019-10-10 | 沖縄のくらし
観光客には安くて快適なやんばる急行バスに乗ってみました。

名護バスターミナル前にも、最近新たなバス停が出来て便利になりました。

沖縄バス協会に加入していない後発の会社ですが、「沖縄を、好きになるバス」をコンセプトに、観光客に喜ばれるサービスを提供して乗客が増えて急成長しています。


バス停には屋根がないけど、上を見上げると大きな街路樹が日除けと雨避け。

バスは、時間どうりに走行するのか?が不慣れな観光客の気がかりですが、やんばる急行は、新しいアプリを提供しています。
「バス どこ?」です。


到着時刻まであと15分でのバスの位置です。「普通」の表示は、車内の乗車状況を表示しています。座席がかなりあいている時は「余裕」です。
運賃は前払い。ここで千円札が無いことに気づいてコンビへ行ってきます。


定刻の8:57になりました。バスは目前に来ています。ここでバス停に新たな乗客が現れました。慌てる様子もないのは、アプリでバスを確認していたのでしょう。雨の時など便利なアプリです。

空港まで1650円。お釣り無いように準備しています。高速バスより540円安い。

途中、サービスエリアで休憩と時間調整が約10分間あります。トイレに行けるし、カラダもほぐせるので嬉しいです。これも高速バスには無いサービスです。

サービスエリアではお客さんに人数を数えたあと、運転手さんが座席に荷物を置いている乗客に網棚にあげるよう優しく声をかけています。マナーアップと途中客への配慮だね。

高速道路は那覇インターの1つ手前の西原インターで降りて国道58号で那覇市内を走ります。


沖縄都市モノレールの古島駅が近づくと、乗務員が案内してくれます。
「モノレールに乗り換えると空港まで約35分。お急ぎの方はモノレールを。バスは定刻より2分遅れで到着予定。」
1人が下車ボタンを押して降りましたが、前払いだし2分と聞いて他のお客さんは降りずに安心しています。

国の合同庁舎や県庁などにも停車するので、観光客以外のニーズにも対応しています。

県庁前を過ぎると次の停車は空港です。那覇市内は道路混雑することが多いので、今回は避けて、那覇港トンネルのルートで走ってくれました。ありがたいです。

定刻前に到着です。








頤和園

2019-10-06 | 中国

頤和園(いわえん)に行って来ました。
担々麺の美味しいお店の、名前の由来となった庭園です。

ここも世界文化遺産ですね。

269年前の1750年に皇帝が皇太后の還暦祝いに創建。290ヘクタールという広大な庭園です。
1860年に、第二次アヘン戦争で英仏軍により焼失されましたが、1888年に西太后が、自分の隠居地として海軍費を流用して再建し、頤和園と名付けたそうです。
さらにロシアイギリスイタリアが占拠して財宝が略奪されましたが、復活した西太后が修復したそうです。

この720メートルもある長い廊下が散歩道となっており、梁や欄干には14000枚の絵画があります。左側の湖から渡ってくる涼しい風が散歩を快適にしてくれます。
この湖は、水源開発の貯水池で人造湖です。
掘った土で背後の山を造ったそうです。
大変な工事だったと思います。海軍費を流用したので、日清戦争で日本に負けたとされており、西太后は国民には人気が無いそうです。
それにしては多くの中国の観光客で賑わっています。

朝鮮から伝わった日本では狛犬(狛犬)ですが、おおもとの中国では沖縄と同じ獅子(沖縄ではシーサー)ですね。

向かって右側の獅子が前脚で押さえているのは玉ですが、地球を表して、その権力を示しているのだそうです。

向かって左側の獅子が前脚で押さえているのは仔獅子で、抱いており子孫繁栄を示しているのだそうです。

日本では阿吽あうんとして、右側が口を開け始まりを表しており、左側が口を閉じて終わりを表していますが、頤和園では阿吽は無かった。

伝説の生き物 麒麟です。ビールのデザインですね。

これが山にそびえる仏香閣です。
中には千手観音像によく似た仏像がありました。
拝んできました。

こちらは排雲殿の解説版です。日本語の表記解説もあります。

船に乗って帰りました。




万里の長城

2019-10-05 | 中国

行って来ました。
万里の長城。

中国の人は、一生に一度は行ってみたいところと聞きました。
今から2000年前の秦の始皇帝が、モンゴルの遊牧民との境界を作るために建設を始め、その後も民の時代まで歴代建設を続けて、総延長は6000キロにもなるという。

図はwikiより。着色部が歴代に建設された長城。

1時間かけて塔屋5つほど目指して歩いてみました。

最初の選択。右が緩やか。左が急坂。
もちろん、右を選びます。

後ろを振り返って見ました。
左下が入口。正面の山に向かって急坂が続いています。
壁の上が通路になっているのですが、内側の壁は平坦で低いのに対し、外側(右側)の壁は、ところどころに切り込みがあって高くなっています。

北の遊牧民が攻めて来た時には、この隙間から矢を射るためだと聞きました。
結構、急勾配なのが分かると思います。
写真に映った人は普通の中国の観光客です。
この坂をベビーカー押して上がる夫婦もいて、中国の人はいろいろいます。

山の稜線に建設しているので、傾斜は地形に合わせてて緩急ついています。膝が疲れて来て限界かなと振り返って見ました。

中央の赤い中国の国旗があるところが入口で、そこに戻る必要があります。
下りは膝に来るので注意が必要です。
前を見ると、まだまだ万里の長城は続いており、チャレンジする人々の姿も沢山見えます。

作るの大変だったと伝わってきます。
それと、何のために作ったのか、とも感じました。
欧州や日本の城壁は、殿様たちを守るために、コンパクトに築いています。民衆よりも支配者を優先して守ったと言えます。
それに対して、中国では人民を守るために、より大規模な城壁を長年月かけて作り出した。
武力や武器に投じることより、人民を守ることに投じたのかなとと思いました。
トランプ氏の壁も同じ発想なのかな。
沖縄にもイノシシから村を守るための猪垣が山中に築かれていたね。

疲れて座り込んでしまった家族。中秋節の休日なので、月餅を食べているのかな。

2019中国北京国際園芸博覧会

2019-10-04 | 中国

中国の北京市で開催されている国際園芸博覧会(会期は4月から半年間)に行ってきました。

日本では、1990年の大阪花博(国際花と緑の博覧会)や2004年の浜名湖花博(しずおか国際園芸博覧会)が開催されています。

中国では、1999年の雲南省に続き2回目ということですが、スケールが半端なく大きかったです。

会場面積960ヘクタール。110の国や国際機関、120のNGOが出展で、過去最大規模という。

2022冬期オリンピックも北京市ですが、その会場に行く途中に博覧会会場があり、高速道路も延伸中のようです。

会場入り口は2段階システム。

第一段階は、IDカード(16歳以上の中国人は必携らしい)またはパスポートを機械で読みこんで通過。

第二段階で、入場券のチェックと手荷物検査(X線)を通過して、やっと会場内に入る。

 

手荷物検査は、地下鉄の改札でも、必須でした。

 

会場内には、自販機がたまにあるのですが、スマホ決済専用となっており、外国人には不便。

ホテルの部屋に備え付けのペットボトルの水で、ここは乗り切ります。

 

樹木の名前も、QRコード対応。IT化が当たり前になっております。

そういえば、日本ならパンフレット類が入り口や各パビリオンで配られますが、中国では一切なし。

会場の地図は、中国語と英語があり、欲しい人は案内所に取りに行くシステム。

必要な情報は、スマホで見るのでしょう。

 

表紙の写真は、人気ナンバーワンの中国館です。

エントランスの映像は、博覧会の全体概要も表現しています。