いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

浴室暖房

2005年09月22日 | 比べてみよう
 アパート時代に浴室暖房機が設置されていたので、4月に中古一戸建てに移ってから「冬はどうしようか?」と心配しています。いよいよ夏も終わり。寒い風呂との戦いが現実になってきました。そこで今日は浴室暖房機の検討です。

 本当はエネルギーの消費を増やすのではなく、TOTOの「魔法びん浴槽」とか松下電工の「真空断熱浴槽」みたいな高性能システムバスを入れて、環境と家計に貢献したいところですが、極楽家の風呂は昔ながらの現場施工型というやつで、壁も床も冷たそうなタイル張り。システムバスへの変更は大工事になりますので、残念ながら今回は暖房だけを考えます。

 ただし、将来のバスルーム改修は検討課題です。住宅は水廻りから腐るということで、購入時に大きなトラブルがないことは確認しているのですが、システムバス(昔の言い方でユニットバス)と比べて水漏れ対策の甘い在来型の風呂場で築14年ということから、資金に余裕ができれば躯体に負担の少ないシステムバスに交換したいと思います。従って、暖房機への過剰投資は避けなければなりません。

 浴室暖房機は、大きく分けてガスと電気の2種類あります。4月まで住んでいたアパートのはガス式でした。ベランダにガスボイラーである室外機があって、ここで湯を沸かし、室内の熱交換器を介して空気を暖めます。一方の電気式は要するに電気ストーブ。室外機と室内機が必要で複雑になるガス式に比べて、電気式はシンプル。

 このため、機器の値段と工事費用では電気式が安いようです。ガスは発熱量が4kW前後と大きく、暖房能力が高いことを売り物にしています。確かに、ガスと電気の洗濯乾燥機を両方使ったことがある極楽親父としては、ガスの強力なパワーは信用できます。昔の電気乾燥機は乾くのに時間が掛かりましたから。

 しかし、TOTOの電気式浴室暖房乾燥機「三乾王」には200V仕様があり、最大出力は2.7kWと強力。ガスの4kWより小さく見えますが、室外のボイラーで燃焼させるガス式では、空気中にかなり熱が逃げます。また、熱交換器で回収できない熱が湯として捨てられますので、ここでも効率が低くなる。

 ガスボイラーで湯を沸かし、熱交換器で暖房するシステムでは、熱効率が80%ちょっとと言われていますので、実質的に供給される熱量は3.2kW程度であり、ガスと電気200Vのパワー差は僅少です。

 電気式で心配なのが電気容量。電気で2.7kWは、100Vなら27Aにもなってしまい、ブレーカーがしょっちゅう落ちることを覚悟しないといけませんが、200Vで供給すれば半分の13.5AでOK。「電灯B」の契約容量は60Aまでなので、これなら基本料金の高い「電灯C」に変更しなくても済みます。これに加えて、我が家の照明は白熱電球が多いため、代替時に1つ1つ電球型蛍光灯に換えていくことで、電力を節約できます。もちろん、エアコンの代替時には200V仕様を入れるべきでしょう。

 ガス式も昔に比べれば進歩しており、除菌イオンとか、ミストサウナとかの付加価値を宣伝しています。しかし初期費用の高さは如何ともしがたく、極楽家の条件では電気式200Vに軍配が挙がりそうですね。
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