日の暮方の庭に 深い紫色のとばりが降り
空に星が瞬き始めるとき
記憶の靄の彼方から 君がまた訪れて
吐息とともに僕の名をささやく
夜の静けさの中で
もう一度 僕は君を抱きしめる
君が去ってしまったあとも
月の光が差してくると あの愛がよみがえる
僕の心臓が鼓動を続けるかぎり
この夕暮れの深い紫色の夢の中で
いつでも僕は 君に会うことができるよ
古風な夜想曲・・・河辺さんも良く演奏なさいますが、
50代以下のミュージシャンでは知らない人もたくさん。
スタンダード曲にも流行り廃りがありますね。
私にとっては、レイモンド・コンデさんの想い出の歌でもあります。
先日の「パクリン1001合奏団[D]」で歌いました。
1001の曲を掘り起こすことは、ただ古い曲を演奏する、という以上に
私たちの愛する日本のジャズ界の現場で何が演奏されてきたか、
それぞれの記憶の靄の彼方の歴史をたどりなおすことでもあるなあ、と
思う今日この頃です。