JAZZ & BAR em's(ジャズバーエムズ)

 銀座6丁目に2003年末オープンしたジャズバーです。
「大人のくつろぎ空間」をお探しの皆様にご案内申し上げます。

ひな祭りのステージから

2010年03月08日 | ステージから

 秋満さんとのステージは、これまでエムズでお聴きいただいた
演奏の中でもひときわ力強いものでした。
何に力を感じたか?

秋満さんのピアノソロメドレー:
You and The Night and The Music
Twilight Time
My Melancholy Baby
If I Could Be With You One Hour Tonight
Dancing in the Dark
Cocktails For Two
Time On My Hand
Deep Night

お気づきですか?夕暮れから深夜までの男女の気分を歌った
粋な曲目で構成されています。
秋満「全部3分ずつ弾くとタイヘンだからね、1コーラスずつ弾きます。
曲が変わるところでウィンクするから曲名と短い説明を入れてちょうだい。」
というのでリストを渡され、譜めくりの人よろしくピアノの傍でアナウンスを。

秋「ジャズはアドリブだってのはビンボーな若いもんがやってたことで、
僕らが日比谷公会堂でガリガリやってた頃、すぐそばの帝国ホテルじゃきっと、
お金持ちがゆったりとこういうカクテル・ミュージックを楽しんでいたんじゃないかと
思うんですがね
「アメリカの音楽が好きで始めたわけですが、ジャズはテーマを崩して行くところから
始まる。もう今更それはたくさんだと思うわけです。おおもとのきれいなメロディーを
きれいに聴いていただいて、みなさんにもアメリカの美しい音楽のファンになって
いただきたいなと思っているんですよ

 もうひとつのメドレーは
秋「今日はご婦人が多いということで、映画音楽から選んでみました。
曲名は言いませんから当ててください
(正解はCharade,Moon River,Fascination:
すべてオードリー・ヘプバーン主演の映画のシリーズです。
なんという粋さ加減

 今回のコラボが決定したとき、私がぜひ秋満さんのピアノで
歌ってみたいと思ったのは
Last Waltz
Cheek To Cheek  
We'll Meet Again です。

 秋満さんの「黄金の左手」が'Last Waltz'の間奏のメロディーを奏でるのを聴きつつ、
涙ぐむオールド・ファンの方々も・・・。私もなんだかグッときて、入りそびれそうに
なりました。
 秋満さんが、自らマイクを持って、たくさんお話をしてくださったのも
うれしかったですし、こういう明確な意志とエネルギーを持って演奏する、
ということに「我が意を得たり」と思うところも正直あったのですね。

 音楽にひたむきな演奏家の輝きは不滅です。
同じステージに大先輩たちが快く参加してくださることの力と、それを喜び、
楽しんでくださるファンの力とが、ライブの音楽を生き続けさせるのだと、
体で感じたステージでした。




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