JAZZ & BAR em's(ジャズバーエムズ)

 銀座6丁目に2003年末オープンしたジャズバーです。
「大人のくつろぎ空間」をお探しの皆様にご案内申し上げます。

実際的なお話(たまにはね)::エムズにはメニューがありません

2006年08月18日 | バーカウンター
これはバーテンダー:五味誠一のこだわりとめんどくさがり(!)に
よるところが大きいのですが、実際、カクテルの種類やウィスキー・ワインの
銘柄は無尽蔵にあるわけですし、エムズのような小規模スペースの場合、
そのときどきで何をどのくらい置いているか、は定まっていないのです。
季節のフルーツと事情は同じですね。

 スタンダード・カクテルについても、「マティーニ」「サイドカー」と
注文なさった時点でその方のイメージはいったいどんなレシピのものなのか、
甘いのか辛いのか、細かく聞いてみないとほんとうの好みには
たどり着けないことも多いのです。 
昨今は「シングル・モルト・ウィスキー」と注文なさる方も多くなりましたが、
それにしてもクセの強いもの、弱いもの、また、飲み方も「ニート
(ストレート)」かオンザロックスか水割りかソーダ割りか、
いろいろ飲んでみたいのか、またはその一種類しか飲まないのか、
その方の感じ方・考え方を少しずつ、会話の中で発見していくのが
バーテンダーの仕事であり、バー・カウンターの楽しみ方といえます。

 生のフルーツを使ったカクテルについては、それぞれのバーテンダーの
やり方があり、果物を丸ごと生かした濃厚な一品は、まさに
五味さんの持ち味で、バー・エムズの個性のひとつでもありますが、
何分一日に消費できる量は限られてしまいます。


 そんなこんなで、一般的なお酒の名称を並べたメニューは
あってもあまり意味がない、それよりひとりひとりとていねいに
お話しながら御注文をいただくほうがエムズらしいだろうというところに
落ち着いてしまいました。

 でも、それだとホームページを見て「行ってみようかな~、でも、銀座の
ジャズバーなんて高いんだろうな~」と不安に思われる向きをよけいに
不安に陥れてしまう面もあると思うので、ご参考までにだいたいの
予算の立て方を申し上げてしまいます。  続く・・・

若者と大人の情景:その2

2006年08月18日 | ステージから
 お盆休み明けの昨日、品川駅に下りた瞬間、空気が
覆いかぶさってくるような湿気!東京は飽和状態くらいに蒸していました。

深夜になってたまりかねたように土砂降りもありましたが・・・。


 後藤トリオのファンに加えて、昨夜のエムズはなぜか
地方からのお客様もたくさんお迎えしました。

 初めていらした若い衆5人組、ハイテーブルから
トリオの演奏を食い入るように見つめ、聴き入って
いらっしゃいましたが・・・歌い終わって「すいません!
あの、最後から2曲目はなんていうんですか?
影山「"Sometimes I'm Happy,(Sometimes I'm Blue)"
ときどき幸せときどきブルー、みんなあなたしだいって
歌です」一同ケイタイに登録
「なんか幸せになれそうな曲だったんで、ネットで見つけて
買っちゃいます!」う~~ん、センスが良い!
お帰りのときに「カッコイイおとうさんたちがたくさん
ジャズ聴いてるんですねえ。ああいうおとなの人たちと一緒に
楽しむっていいですねえ
その「おとうさんたち」も、興味津々:「ママ!ミキさん!
今の若い人たち初めての人?何て言ってたの?」
影山「これこれしかじか・・」大人族「う~~ん、うれしいなあ。
若い人も捨てたもんじゃないねえ

 そんなほのぼのしい雰囲気に捧げる・・・というわけではありませんが、
リクエストで久々に歌った男歌;

Too Young

みんなボクたちのこと若すぎるからやめなっていうんだ
ほんとうの恋をするにはまだ未熟だからって・・
「愛」ってものを言葉として知っているだけで、
そのほんとうの意味はまだ、わかっていないんだよって

でも、そんなことないよ
この恋はきっと ずっとずうっと続いていくんだ
永い時間が過ぎたら、きっとみんなわかってくれる
「ああ、あの時彼らは、若すぎはしなかったなあ」って

 ナット・キング・コールで有名なこの歌、リクエストは
決まって大人の紳士から。大人の男性にやさしくしたく
なっちゃいますね。