元・還暦社労士の「ぼちぼち日記」

還暦をずっと前に迎えた(元)社労士の新たな挑戦!ボチボチとせこせこせず確実に、人生の価値を見出そうとするものです。

年金アドバイザー試験受験してのあれこれ<この試験の特徴・長所は>

2014-11-03 06:41:23 | 社会保険労務士
第129回年金アドバイザー3級を受験して思うこと(’14.10.26実施、銀行業務検定試験)
                       

   
                      ⇒ <第129回年金アドバイザー3級の解説付きの解答ページへ >

 あれこれ(その1)

 受験当日、席にすわると解答用紙がおいてあり、そこには私の名前と受験番号が印刷されており、後は読み仮名をカタカナで記入するだけということになっていました。これなら、高校や大学での名前や受験番号を書き忘れたことを思い出し、それがなくて楽だと思いました。銀行業務検定協会ならでの措置だと感心しました。

 先に書いたところですが、試験問題は、手がこんでいて、表表紙と裏表紙が少し厚い紙で合わさっていて、いわゆる袋綴じとなっていました。これはうまく開けられるのかと、試験開始前に不安になってしまいましたが、ミシン目があり鉛筆でナイフの要領で簡単に開けられました。


 あれこれ(その2)

 いわゆるテキストは購入して勉強しました。年金アドバイザーと大きく印刷されています。その下に、銀行業務検定試験/受験対策シリーズと書かれています。中を見ると、こまかな文字でぎっしりと書かれています。内容的には、本当にうまくできた教科書で、実務に当たって、疑問に思えるようなことが必ず書かれており、うまくできた教科書だと感心しました。

 このテキストの良い点は、年金の沿革が最初のほうに年代順に詳しく述べられている点です。改正が今の年金の制度のどこかしこに結びついていていることは、見逃せません。特に「合算対象期間」については、沿革を勉強して始めて分かったような気がしました。

 一つだけ要望を申し上げさせてください。索引が全くありません。読んでいてどこかで同じようなことが、又は全く違った対立したことなどがあった場合に、その同じ考え方や対立した概念として整理すると、覚えやすいということがありますが、これが索引がないとその「とっかかり」がありません。索引を付けたらもっといいテキストになるのと思う。

 
ただ、他の資格試験の教科書から考えると、色刷りもなく文字も大きくなく、とっつきにくい点があることは事実です。しかし銀行業務の検定のために編集されたテキストであることから、いえばこの批判はあたっていないかもしれません。)

 あれこれ(その3)

 
 テキストの読み方については、私は、一応の勉強の蓄積はあるものの、ほとんど忘れ去っていることから、またテキストの書き方が強調部分もなく全体的に流してあることからして、あまりわからないところがあっても気にせずに、速読に近い形で何回も読み直しました。これは、最近、東大での弁護士さんが書いている「7回読む・・・」に全く近いのではないかと思っています。(本屋で立ち読みした程度で、わかったようなことを申してすみませせん。)何回も読むうちに前後関係も掴めるし、覚えるし、より深く理解できたような気がしました。

 ただ、気を付けなくてはいけないのは、数回読むうちに、分かった気になって飛ばしてしまう点です。しかし、これもそれ以上読むうちに飛ばして読むところに気が付くことになりましたので、7回読むうちには、この点の問題点はなくなっていきました。数えていたわけではありませんが、7回前後は読んだような気がします。今まで精読で最後まで読んでいましたが、このような方法もあることに気が付きました。

 
 あれこれ(その4)

 電卓の持ち込みは、どう考えるかというと実際の相談等の実務においては、必ず手元において使うもので、使用できるということはありがたかった。もともと試験問題の事例の場面で、使用するものであろうが、それとは別に覚えなくてもよいものがあるということであろう。例えば、加給年金額の特別加算の額において、18年4月2日以降は、164,000円であるが、これを5で割った32,800円は昭和9年4月2日から昭和15年4月1日までの額になる。また、1・2人目の子の加算の222,400円の1/3は74,100は3人目の子の加算になる。結構、一つ覚えるとあとは、電卓をちょっと叩くと簡単に出てくるところがある。これは私みたいに数字が覚えられない者にとっては心強い。

 あれこれ(その5)

 この試験の特徴は、「具体論」である。3級の31問から50問はそうである。(2級においてはさらにいえるようだ。)法律は「抽象論」であるがゆえに、なんでも対応が可能であるが、実際は、相談を受けたときにはドギマギされることになる。これを克服するのがこの試験であるように思う。その人が何年生まれで、いつ結婚して、夫の方が年上か年下か、いつ会社を辞めたのかによって、加給年金が付くのか、いくら付くのか、振替加算はいくら、いつ付くのか判断されるので、具体的な夫婦の生年月日や結婚年月日等が出題されることによって、年金金額がはじき出されることが改めて分かったような気がします。


<第129回年金アドバイザー3級の解説付きの解答 >

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