ネギま！キャラクター大辞典第５４回

　ども、異様な眠気に襲われている江戸です。只でさえ運動不足で体力がないのに、夏バテによって体力を更に消耗してしまっている為、いくら睡眠をとっても足りない感じ。しかし、起床した２時間後にはもう昼寝しているってのはどうなんだろ……（；´Д｀）。



　さて、今日はネギま！キャラクター大辞典の第５４回目をいってみましょう。今回はこの人。

　　　　　
　　　　　ネカネ・スプリングフィールド

　現在はウェールズで魔法学校の職員をしている、ネギが「お姉ちゃん」と呼んでいる人物ですね。しかし、具体的にネギとはどのような関係なのか、現時点においても謎のままです。
　初期の頃は本当の姉ではないかとも思われていましたが、ネギやその父親のナギとは似ていなかったので、実の姉ではないと疑っていた人も多いのではないでしょうか。私はネギの母親の話題が作中に出てこないので、「母親の話題が無いのは既に母親が登場しているからで、その母親こそがネカネではないか？」と疑っていました。魔法かなにかで若返っていて、容姿が容姿なだけにネギには「お姉ちゃん」と呼ばせていたとか（笑）。
　まあ、可能性としては全く無いとも言いがたいと思うのですが、６５～６６時間目（８巻）の回想シーンを見る限り、ネギの従姉妹という可能性が一番高いようですね。

　ネカネがネギの従姉妹とされる根拠として一番大きな要素は、ネギが「おじさん」と呼んでいる人物の事を、ネカネが「お父さま」と呼んでいる事ですね。

　　　　　
　　　　　ネギのおじさん
　この「おじさん」というのが言葉通りの意味だとするのならば、ナギとは似ていないので、ネギの母の兄だという可能性が高いように思われます。また、娘のネカネが「スプリングフィールド姓」を名乗っている事から、彼もまたスプリングフィールド姓だと思われますが、となると当然彼の妹であるネギの母親も元々はスプリングフィールド姓で、ナギとは同じスプリングフィールド一族同士で結婚した可能性もある訳ですね。

　ただ、このおじさんはネギの祖父だと言われても不思議ではない年齢であるようにも見えるので、ネギの伯父だというのも少し無理があるようにも感じます（全く無いとは言えませんが）。ですから、ひょっとしたらネギとは全く血縁関係が無い可能性も否定できません。当然ネカネもです。

　むしろ、ネギとネカネよりも、ネカネと明日菜の間にこそ血縁関係があるように見えます。

　　　　　　
　実際、昔のネカネを見てみると、明日菜とまったく同じ顔つきをしています（現在はむしろ雪広あやか似ですが）。ネギに言わせると体臭まで似ているらしいので、何らかの血縁関係があっても不思議ではありません。
　以前はどちらかがクローンである説も囁かれていましたが、どうやら明日菜は某国の王族であった事がほぼ確定的ですし、ネカネにも父親がいるのでクローン説はほぼ消えたと見ていいでしょう。
　しかし、その事によってネカネと明日菜が血縁である可能性はより強まったと言えるかもしれません。そして、王族である可能性が高い明日菜と血縁であると言う事は、ネカネもまた王族である可能性が出てくる訳です。

　そして実際の所、ネカネは魔法の国の王族であっても不思議ではないほど、強い魔法の力を持っているようです。

　　　　　
　ヘルマンの石化攻撃によって、スタンが完全に石化してしまったにもかかわらず、ネカネが脚部だけの石化で済んだのは、やはり強力な魔法抵抗力を彼女が有していたからでしょう（直撃していなかったというのも大きいのかも知れませんが。父親の方は完全に石化しているし）。これはヘルマンの石化攻撃の強力さを考えると、フェイトの石化呪文に抵抗していた時のネギを上回る魔法抵抗力をネカネは持っていると思われます。
　勿論、天才揃いのスプリングフィールド一族故に、強大な魔法能力がネカネにも備わっていたと考える事も出来ますが、王族故だという線もやはり捨てきれません。

　また、石化したネカネの父親が魔法使い達を指揮していたと思われる描写もあり、これもかって王族だったのではないかと窺わせます。

　　　　　
　少なくとも、村の魔法使いの中でも地位が高く有力な存在であった事は確かなようですね。


　さて、６年前の悪魔の襲撃によってネギとネカネの故郷は壊滅した訳ですが、それ以来二人は、同じ悲劇の記憶を心に抱える者として、お互い支え合って生きてきた事が窺えます。

　　　　　
　ネカネが極度の心配性で、ネギを想うあまり度々倒れそうになっているのも、かつて悪魔の襲撃によって家族を失ったトラウマが大きく影響しているのでしょう。おそらく、ネカネにとってのネギは、もう二度と失いたくない家族であり、それ故に彼の安否を常に気にしているのではないかと思われます。

　もっとも、村が壊滅する以前から、ネカネはネギの事を強く想っているように見えます。ネギが湖で溺れた時には、只の従姉妹等の関係にしては過剰ともいえるほど心配していたようですし、この時点で彼女にとってのネギは、血の繋がった家族と同等かそれ以上の存在だったのではないでしょうか。
　しかし、何故ネカネがそこまでネギの事を重要視していたのか、それは「姉弟のように育った」という理由だけでは若干納得し難い物があります（例え実の姉弟でも仲が悪い事はよくありますし）。
　もしかしたら、ネカネはネギの父親であるナギに強い憧れの念を抱いており、その忘れ形見であるネギに彼の面影を重ねていたりするのかもしれませんね。６５時間目（８巻）の冒頭でも、「助けられた事があるの？」とネギに聞かれても「ヒミツよ」とはぐらかしていますし。わざわざ秘密にするくらいですから、彼女にとって特別な思い入れがある思い出なのかもしれません。まあ、子どもに話せないような内容が含まれているから秘密にした可能性もありますが。だとするのならば、やはり王族とか出生の秘密に関わってくるのでしょうかねぇ……。

　ともかく、ネカネとネギの親密な関係を見ていると、姉弟や従姉妹等という関係をこえた強い絆があるように見えます。事実上ネカネはネギの母親役だったといっても良いのではないでしょうか。そして、ネギが母親について一切口にしないのは、ネカネという母親役が今もいるが故なのかも知れませんね。


　さて、ネカネについては、現在原作でも丁度登場しているので、今回書いた事は、次号でいきなり全否定される可能性もありますな……(^^;)。そうならない事を祈りつつ今回はこの辺で。
　次回はついに主人公「ネギ・スプリングフィールド」の予定です。