江戸前ネギ巻き寿司

オタク一匹の日常を綴る。
※各種作品のネタバレを含みます。
※最近は多肉植物・サボテンの観察日記的な要素も。

『キングコング: 髑髏島の巨神』を観てきた。

2017年03月31日 23時48分43秒 | ゴジラ
 ども、江戸です。明日から4月だというのに、朝起きたら10cm以上雪が積もっていて吹いた。
 そんな中、キョーボーなフレンズがどったんばったん大暴れするお話を観てきましたよ。今日はその感想を書いてみましょうか。

 なお、以下の感想にはネタバレを含むのでご注意。


●キングコング: 髑髏島の巨神

     
 私が観た時は本日の初回上映で平日の午前中という事もあってか、観客は30人くらいでした。そして子供の姿は皆無だったような。「PG12」指定だとしても子供が観られない訳ではないし、春休み期間なのになんとも寂しいこった。

 まあ、今時の子供がキングコングにはそれほど興味を持たないというのも理解は出来ますけどね。実際、私でさえもそんなに熱心に「観たい」という感覚ではなかったもの。つか、配給側もそれほどキングコングというキャラクターには期待していないように見える(少なくとも日本では)。売店に行っても、パンフレット以外のグッズが全く無かったし、売れると思っていたらもうちょっと何かあるんじゃないかなぁ……。

 でも、これは勿体ない事だと思います。だって映画自体は凄く面白かったから。2005年に作られたピーター・ジャクソン監督の『キング・コング』はあくまで巨大なゴリラが大暴れするアニマルパニック映画の範疇でしたが、こちらは紛う事無き「怪獣映画」だったと思います。

 事実、コングは人間の兵器ではダメージこそ受けはしても致命傷を負う事はなく、むしろ軍用ヘリを次々と叩き落とすという化け物ぶりを発揮し、しかも武器を扱ったり、人間の顔を見分けて敵か味方かを判別する事も出来るという知性も兼ね備えているという……。これでもまだ成長過程だというのだから、末恐ろしい……。この人間を超越したところは、やはり「巨大な動物」と言うよりは「怪獣」と呼ぶべきでしょう。そして、私も観ていて「アレ? こいつはもうちょっと大きくなったら普通にゴジラと戦えるんじゃね?」と思ったり(笑)。勿論、コング以外にも怪獣と呼べる存在が沢山出てくるので、怪獣映画が好きな人なら満足できる内容だと思います。

 また、監督が日本のアニメ作品とかにも明るい人らしく、『ワンダと巨像』や『千と千尋の神隠し』、『新世紀エヴァンゲリオン』等に影響を受けている部分もあるので、日本人が観てもニヤリと出来る部分があると思います。特に『キングコング対ゴジラ』を観た事がある人ならば、そのオマージュに気付く事ができるでしょうな。

 まあ、ちょっと人間の方が仲間を救おうとして、あるいは犠牲者の仇を討とうとして、更に犠牲を重ねるという、この手の作品ではよく観るパターンに陥っていたのは苦笑したけれど、それでもとある人物が最後に島から脱出して、数十年ぶりに家族に再会できたシーンでは思わず泣けたよ……。直前に救出に来たヘリがコングに撃墜されそうな雰囲気になっていたから尚更な……。全滅、もしくは脱出失敗エンドになるかと冷や冷やしたわ……。

 でもね、この映画はそこで終わりじゃないのですよ。エンドロールが流れだしてから席を立つ人が結構いたけれど、実はその先に製作会社のレジェンダリー・ピクチャーズの次回作に繋がるオチがあったのに、なんて勿体ない事を……。最後のゴジラの咆哮には痺れたわ……。つか、この作品の所々に後の『GODZILLA ゴジラ』に繋がる要素が出てくるので、ある意味ではその前日譚的な外伝だったとも言えるのです(とはいえ、個人的にはこの『キングコング』の方が面白かったけれどね)。そして、これから制作されるという『Godzilla: King of Monsters』や『Godzilla vs. Kong』が今から超楽しみになってきたよ……。

 ともかく、今作では私が今まで持っていたキングコングの地味なイメージが刷新されて、大好きな存在になったわ。それほどまでに革新的な良作でした。



 じゃ、今日はここまで。
コメント
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