雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

恋しるこ 料理人季蔵捕物控

2015-08-16 21:00:00 | 

和田はつ子著"恋しるこ 料理人季蔵捕物控"を読みました。
今回はお奉行が持ち込んだ事件や瑠璃の登場もなかったです。
一つ一つの話が完全に独立していなくて微妙につながって
います。

"師走魚"
千田屋の主人の法事の料理を頼まれます。
生鮭を使った料理を希望されます。
江戸時代には塩鮭か荒巻で食べるもので、生は手に入りにくい
ものです。
無理をして生を手に入れてまでこだわります。
主人は死んだことになってますが、婿であり姑にきつくあたられ
逃げたらしいです。
娘の結婚の祝いの品が届き、季蔵は探すのを引き受けます。

段兵衛長屋で殺しがありました。
住人を追い出すためのたくらみがありました。

"兄弟海苔"
海苔屋の浅草屋の時吉は子供のころに目を離したすきに
弟をさらわれました。
大人になってもずっと気にしていました。


"新年薬膳雑煮"
薬種問屋の鈴鹿屋の騒動をどうにかして欲しいと頼まれます。
女将の姪のさつきを養女にして医師の三男の長岡が婿に
なることに決まっていました。
お南美という美貌の娘が奉公に来てから店の様子がおかしく
なりました、
女将はお南美を異常にかわいがります。
長岡はさつきを無視してお南美に夢中です。
寄蔵が作った料理を食べた直後に女将は毒物死します。

"恋しるこ"
人足寄場で白骨が見つかりました。
寄場の入れられていた火消しの英次が15年前から行方不明に
なっています。
骨は瑛次ではないかと思われました。
恋人だったお奈津に知らされますが、供養を拒否されます。

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