雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

付添い屋六平太 龍の巻 留め女

2015-03-16 21:00:00 | 

金子成人著"付添い屋六平太 龍の巻 留め女"を読みました。
時代小説です。
秋月六平太の家は信州十河藩の供番をしていましたが
お家争いに巻き込まれて父親は切腹しました。
六平太は浪人して母と妹と暮らしていましたが、母は亡く
なりました。
母は義母で妹とは血の繋がりはありません。
浪人したばかりのころは荒れていました。
女に子供を産ませ、女が亡くなって子供は里子に出しました。
今は落ち着いています。
付添い屋といって女性の芝居見物や買い物などのお伴をする
仕事をしています。
妹の佐和は裁縫をして家計を助けています。
六平太には髪結いをしているおりきという好きな女性が
います。

妹は兄のことを慕っています。
縁談がきても断ってしまいます。

街でお腹をすかしていたおつぎという大柄な女を連れて
帰ってきます。
苦労をして生きてきた女です。
好きな男を探しています。
男の方からおつぎを探しだして連れていきますが、六平太は
見世物小屋に売られたおつぎを見つけてしまいます。
女をだましていきている男でした。

佐和に裁縫をさせてくれる呉服屋から縁談がきます。
佐和は断りました。
六平太は嫁に行けと佐和に強く言います。
気持ちにけじめをつけて佐和は結婚して家を出ます。

読みやすい話です。
題名が付添い屋ですから付添いという仕事の上で起こる
あれこれを描いたものかと思っていたのですが、仕事上の
ことはほとんどありません。
浪人の六平太のまわりで起こるあれこれです。

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