雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

干し卵不思議味 隠密味見方同心

2015-08-11 21:00:00 | 

風野真知雄著"干し卵不思議味 隠密味見方同心"を読みました。
"くじらの姿焼き騒動 隠密味見方同心"の続編です。
前巻から主役が交代しています。
味見同心の月浦波之進は殺されてしまいました。
弟の魚之進が後を継ぎました。
兄に比べ顔も能力の劣ると思っています。

"ふんどし豆腐"
口入れ屋の用心棒が殺されました。
潜り戸の中で殺されその側に4枚分重なった凍み豆腐が融けて
残っていました。
とうふはふんどし豆腐と呼ばれていました。
殺された男は元相撲取りでした。

"天狗ちくわ"
穴が二つあるちくわが流行っていました。
作っている店の主が殺されました。
死に際に「天狗ちくわを悪事に使いやがって」と言いました。
自殺しようとしていた男からいくら飲んでも酒が減らなかったと
聞いて何があったかわかりました。

"干し卵"
やくざの銭政一家と丑右衛門一家が衝突寸前の状態です。
銭政の家の窓に干し柿のように卵がたくさん吊るされています。
これは何だか確かめるよう命令されます。
義姉に生やゆで卵でどうなるか試してもらいました。
銭政の故郷まで卵の由来を調べに行きます。

"うどんの天ぷら"
うどん屋のおかみさんが天ぷら油を火にかけたまたどこかへ
消えてしまいました。
亭主がぼんやりしているところへ行きあいました。
亭主はうどん屋のほかに舞台の台本書きもしています。
ここ数年は新しいものを書いていません。

魚之進は兄を手伝っていた岡っ引きの麻次の手助けで
慣れない仕事に向かいます。
兄と比べてだめだと言ってますが、魚之進もなかなか
能力があります。
兄がどうして殺されたのか気にはしていますがこの巻では
解決していません。
兄嫁は実家に帰らず、魚之進が出会った料理を作って
手助けしてくれます。
魚之進も悪くないけどどうして兄を殺して主人公の交代を
したのでしょうね。

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